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チェ・ヨンス「ジェフは一体どうしてしまったんだ?」


ジェフもあなたが在籍したときに比べると、チームの顔ぶれが変わりました。現在のジェフをどのように見ていますか?
「ジェフは一体どうしてしまったんだ?選手も次々とクラブを離れ、監督もGMも社長までも代わったしまったというじゃないか。クラブとしては何からの方針あってのことだろうけど、バラバラになってしまったのはちょっぴり残念だね。ただ、あれこれ言っても仕方がない。クラブはとにかく、チームにとって何をどうすれば一番いいのかを一番に考え、模索することが大事だと思うよ」
 Kリーグの公式サイト日本語版で、現在はFCソールでコーチを務めるチェ・ヨンスのインタビューが掲載されています。
 前半はこちらで、後半はこちら
 ジェフのことも心配してくれているそうで、非常に嬉しいですね。




 磐田戦でやった伝説のPKでのチップキックについては、こんなエピソードも。


「試合後にオシム監督からは言われたよ。“2度とあんな真似はするな。心臓に悪い。次はPKを蹴らせないぞ”ってね(笑)」
 ただでさえPK嫌いなオシム監督ですからね(笑)


 そして、オシム監督に関してはヒディングや元トルコ代表監督のギュネス(FCソウルにいるんですね)と比べて、このように話しています。


「ただ、僕が接した指導者の中で一番の指導者は誰かと問われれば、オシム監督だね。オシム監督は一見すると怖くて厳しく、選手たちをよく走らせる監督だった。言い回しも独特で、ときにそれが嫌味っぽく聞こえてムカつくときもあったが、実は見えないところで選手を配慮し、真に選手のことを考えてくれる監督だった。まるでアボジ(父親)のような温かさと懐の深さがある。あの優しさとチームのすべてを的確に把握して正しき方向に導いていくカリスマ性は、指導者として絶対必要な要素だと思う」
 オシム監督とは相性の良くなさそうなヨンスにまでこんなことを言わせるんですから、オシム監督は選手に対して本当にすごいカリスマ性を放っているんでしょうね。





 また、日本人ストライカーの話になるとアツくなるみたいで、具体的な話しも出てきますね。


「巻(誠一郎)なんかはもっと成長していかなければならない選手だし、ジュビロ前田遼一なんかもそうだよね。今の日本にはいい選手がたくさんいるのだけど・・・・・・」
 巻には期待しているみたいですね。
 「僕の愛車を洗車していた選手たちが今では日本代表」って、確か巻のことですよね(笑)

「日本にストライカーが少ない理由はいろいろあると思うけど、日本独特の価値観というか育成環境も原因のひとつではないかと思う。J時代はジュニアユースの練習や試合を見る機会も多かったけど、うまい選手は決まって中盤で、彼ら中心でチームが回っていた。FWはターゲットマンというひとつのパーツに過ぎない印象を受けたね。しかも、日本のFWは練習中はおろか本番の試合で決定機を外しても、ちょっと平然としているところがあった。内心では悔しがっていたのかもしれないが、その表情はチャンスをフイにした責任を痛感しているようには見えなかったね」
 日本だと育成年代でうまい選手が中盤で使われてしまうという部分は、確かにあるでしょうね。
 でもその分、中盤が日本のストロングポイントになっていることも確かなのですが…。
 このあたりは難しい問題ですね。








 また、インタビューの最後の方では、Jリーグでコーチをする可能性などについて聞かれ。


「僕は日本でもプレーしたわけだから、日本のファンから受け取った愛情に応える義務もある。受けた恩はしっかり返す。それが男の道理ってもんだろ?」
 かっこいいコメントですねぇ。
 それにしてもまさかヨンスの口から、日韓のライバル関係に対して「今は敵対感情は必要ない」という言葉が聞けるとは(笑)




 非常に面白いインタビューでした。







 Kリーグの公式サイトは本当にすごいですねぇ。
 選手のインタビューを交え、きちんとKリーグの現状について伝えようとしている。


 特にJリーグとKリーグの比較を、両リーグを経験した選手が話しているところは興味深いですね。
 多くの選手のインタビューがアップされていますが、Jリーグのいい部分は運営力やアットホームな雰囲気などに関する意見が多いでしょうか。
 逆にKリーグの良さでは、試合中の局面局面の厳しさを上げている選手が多かったと思います。




 両リーグが近づき過ぎるのは個人的にはどうかと思いますが、油断するとつい国内ばかりに目が行きがちな状況にあるわけですから、互いに意識しあってリーグのレベルを上げていきたいですね。