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ライバル・シリア相手に2-1で勝利

 先日、国立競技場にてロンドン五輪予選日本代表対シリア代表が行われ、2-1で日本代表が勝利しました。
 日本は前半立ち上がりから押し込まれましたが、その後は前戦バーレーン戦よりは良い試合が出来ていたのかなと思います。
 ただ、相手にスペースを消されると選手達の動きがなくなり、チームとして遅攻の形をどう作るのかは、はっきり見えていないのかなぁとは思いましたが。


 前半終了間際、CKで扇原がショートコーナーからのクロスを上げ、濱田が決めて先制。
 この時の扇原のボールが素晴らしかったですね。
 単純に「狙ったコースにいった」という精度の意味だけでなく、ボールスピードもちょうどよく、ボールがグイッと落ちてくる角度の面でも、芸術的なキックだったと思います。



 しかし、後半の日本代表は少しずつ運動量が落ち、シリアの猛攻にさらされます。
 シリア代表は身長もあった上で、技術やスピードもあって、1人1人が前にボールを持ち込める能力がありましたね。


 後半29分に相手の10番が日本の2人選手の間を抜いて、ゴールを決められてしまいます。
 この応対も2人が中途半端に寄せる状況となり残念な応対でしたが、その1つ前のシーンも気になりました。
 最終ラインでボールを繋げるところで簡単にクリアを選択してしまった結果、相手ボールになったところから失点…。
 押し込まれる時間帯が長くなり、気持ち的に早くクリアしたかったという気持ちもわかるのですが、押し込まれていた時間帯だからこそ、落ち着いてパスをつないで時間を作ってほしかったですね。
 こういった場面も含めて、全体的に判断力の悪さを感じるところがあります。


 しかし、同点に追いついた後に日本代表が巻き返します。
 気持ち的には落ち込んでも仕方ないかな?と思ったのですが、そこからもう一頑張り出来たのは少し驚きでした。
 …まぁ、いつも自分達の力で押し返せない、周りの流れでサッカーをやってしまっている印象のジェフを見ているからかもしれませんが(笑)
 後半41分に比嘉が左サイドで仕掛け、クロスを上げて大外で大津が合わせてゴール。
 この試合で前半から狙い続けていた、ファーサイドへのクロスがようやく実った形でした。
 このあたりはスカウティングの成果でもあるのかもしれませんが、相手を完全には抜ききらないところからあれだけのクロスを上げられた比嘉も良いプレーヤーですね。



 苦戦はしましたけど、この試合で得られたものと言うのは大きいのではないでしょうか。
 ロンドンオリンピックまでももう1年を切ったわけですから強化期間というのも少ないはずで、苦労する試合と言うのを経験しておくのは重要だと思います。
 もちろんそこから何を学び、何を反省して、今後に繋げるかが重要なわけですが。


 ただ、やはり押し込まれた時、運動量が落ちた時にバーレーン戦と同様、チームに落ち着きを作れないのは大きな課題だと思います。
 それと関連して、個々の判断力の部分。
 ようするに、賢い選手がいるかどうかですね。
 そこを今後どう改善していくかが、気になるところです。