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アウェイ・アフガニスタン戦は6-0で大勝

 アジア2次予選、日本代表はアフガニスタン代表と対戦し6-0で対象となりました。
 中継を見ていて、一番目立ったのはTBSの煽りでしたね…(笑)
 盛り上げなければいけないという狙いはわからなくはないのですが、実力差は発揮していたでしょう。
 カンボジアの方が組織的に戦えていたお思います。


 アフガニスタンは4-4-2で、日本のダブルボランチに2トップをそのまま当ててくる戦い方をしてきました。
 それだけ日本代表のボランチを警戒していたということなのかもしれませんが、日表のCBである吉田、森重はともにSBやボランチもこなせるほどの技術のある選手。 正直、軽率な対応だなぁといった印象を受けました。



 2トップがボランチにどんどんついて行ってしまうので、4-6-0のようなフォーメーションになっていました。
 日本からすれば楽にDFラインの選手が高い位置まで持ちあがって、ボールを供給できるので相手をどんどん押し込むことができる。
 早い段階で得点が生まれたこともあって、戦いやすい試合展開になりましたね。


 後方に下がって守りを固める…と言っても、いかにして守りを固めるかが重要だということですね。
 後方に人数が多すぎても、そこに侵入してきた選手に誰が・どのように対応するのかがはっきりしなければ、棒立ち状態になってしまう。
 この日のアフガニスタンは、中盤エリアに守備の人数が多すぎたことによって、逆に責任が曖昧になってしまい、勝手に混乱していた印象でした。
 そのため、日本のSHのカットインや中盤での仕掛けが、効果的に機能していたところがあったのではないでしょうか。



 そんな試合だったので、何とも評価のしにくい試合ではあったように思います。
 驚きだったのは、試合途中からの原口の右SBへのコンバート。
 米倉が代表に残ったことも含めて、ともかくアタッカーが好きな監督ということなのでしょうか。


 しかし、就任直後は左SBの太田を重要視しており、そこからのチャンスメイクを期待していた印象があります。
 米倉に関しても左SBとして考えられていたのは驚きで、長友と含めて左SBにはクロッサーではなくアタッカーで行こうと考えなおしたのかと思ったのですが、今度は原口が右SBということで。
 スクランブルということではあるのでしょうが、意外な印象はあります。
 何もなければ酒井高を左で、米倉を右と考えればいいはずですしね。



 前線を見てもアタッカーが好きな監督といった印象は受けますし、型にしっかりとはめるわけではないのかもしれませんが、全体的な思想・ポリシーをはめこみたい監督ということなのでしょうか。
 あまり日本のサッカーを考え、日本代表だからどうの…という印象ではないところが初めから気になる部分ではあります。
 もちろんぶれない思想を持つことは大事だとは思うのですが、起用法を見てもまだどこか違和感を覚えるところがあります。


 しかし、そんな中でも選手はしっかりと考えてプレーしているのではないかといった印象を受けます。
 相手の2トップがボランチにきっちりとついてきたとわかると、ボランチは前に出て行って相手の2トップを押し込もうといった姿勢を見せていたように思いますし。
 中盤の守備に課題があるとみると、そこを突く攻撃も出来ていた印象です。
 特に岡崎、本田、香川、長谷部らはさすがに長くやっているので、意思疎通もしやすいのかなと思います。



 結果的にハリルホジッチ監督の思想を、自分たちの中で勝手に自分たちのものにしつつあるようにも思わなくもありません。
 良く言えば進化なのかもしれませんが、悪く言えば落ち着いてしまったというか、結局元に戻りつつあるのかなといった印象も。
 その方向で更なる進化が期待できるのならばいいのでしょうが、そういった経緯だと小さくまとまってしまう可能性もあると思うので、そこが心配かなと。
 小さくまとまってしまう可能性に関しては、ジェフの方も同じような問題を抱えているような気もしますけどね。


 まぁ、まずはテスト期間ではないでしょうか。
 ハリルホジッチ監督を擁護する意見として、短期間で公式戦という状況に立たせた協会が悪いという意見も聞きますが、公式戦とは言え2次予選ですからね。
 それならアジア杯まで時間のなかったアギーレ監督の方が、よっぽど大変だったのではないかとも思いますし。
 どちらにしてもまだ相手が相手ですし、見守る段階なのだろうなぁと思います。