強引なタイトルになってしまいました。
本来なら昨日行われた天皇杯神戸戦の感想に集中したいところですが、現地にも行けずテレビ放送もないということで、残念ながら詳しく取り上げることは出来ず。
試合の方は情報だけなぞる形となります。
ジェフはこの試合、メンバーを大幅に変更。
福岡戦のスタメンと比較すると、大岩、栗山以外は総入れ替え。
ベンチにも伊藤、乾、能登といった新人選手が入り、主力選手を休ませようという意図を感じました。
しかし、金井、中村、健太郎、谷澤、森本いった、最近までレギュラーでプレーしていた選手たちもスタメンに入っています。
このあたりからして、J1チーム相手のカップ戦とは言え、簡単には負けたくないという思いも感じますね。
リーグ戦と比べると勝利は重要ではない試合とは言え、大幅に負け込んでは今後に響く可能性もあるのでしょうし。
あよくば…といったところでしょうか。
対する神戸は、ほぼベストメンバーといっていい顔ぶれだと思います。
11日に行われたナビスコ杯準決勝鹿島のスタメンから、高卒ルーキー増山を外しベテランの田中英雄を起用。
田中は13年に神戸がJ2に降格した際にもジェフと対戦しており、14年に京都にレンタルした際にも戦っているので、「また田中か」といった印象がありますね(笑)
神戸は7日、11日と行われたナビスコ杯準決勝で、2連敗を喫しっており敗退が決定。
それまでのリーグ戦でも5連敗と、勝利から遠ざかっています。
そのため天皇杯ではありますが、これ以上負けたくない試合だったのだろうと思います。
それもあって、ベストな布陣で臨んできたということなのでしょう。
試合の方は、0-1でジェフの敗戦。
残念な結果ではありますが、現実的に考えるとこれで良かったのではないかと思います。
ジェフはプレーオフに向けて大事な時期ですし、調子自体も良いとは言えない状況。
日程を考えても、リーグ戦に集中することを考えても、これで負担は減ったことになると言えるのではないでしょうか。
試合の方はこれ以上何とも言えませんので、このあたりで。
タイトルにも書いた通り、神戸関連の話題でこのようなニュースが出ています。
神戸は12日、高橋悠太強化部長(33)が10日付で退任したことを発表した。シーズンが佳境に入り、来季編成も進めるこの時期に強化部トップが退任するのは極めて異例のことで、事実上の解任とみられる。関係者によれば、高橋強化部長はJ2千葉入りが有力視されている。(日刊)
この時期の退任が異例かどうかは微妙な気もしますが、気になるのは「千葉入り有力」の情報。
ジェフの強化部入りで確定ということでしょうか。
神戸では10-11オフから強化部長に担当。
その後チームは12年のJ2降格、1年でのJ1復帰を経て、現在は年間13位となっています。
多くのメディアで、成績不振による解任という報じ方がされています。
神戸で強化部長を経験した高橋氏のジェフ入りということで、強化部長への就任というケースも想像できなくはないかもしれません。
しかし、すでに10月というタイミングを考えると、外部から強化部長を据えるのは無理があるのではないか。
以前は異なりましたが、現在の規定だと選手は契約切れの6か月前から他クラブからの交渉を受けることが出来ます。
クラブと選手との契約は12月末や1月末までの契約が多いのでしょうから、初夏の頃にはすでに契約交渉が始まる。
ということは、クラブとしてもその時期から来季に向けての下準備を、始めなければいけないということになるのではないでしょうか。
新卒の選手との交渉も、早くから行っていなければいけないと思います。
単純に今から来季の準備を考えても1月中頃には来季の体制を決めなければいけないわけですから、3か月間ですべてをまとめなければいけない。
経験豊富な強化部長や凄腕のGMが新任するとなれば不可能ではないかもしれませんが、高橋氏はまだ33歳で神戸での仕事しか経験していない。
今から来季の準備を一から始めるのは、現実的ではないように思います。
実際、神戸は村野アカデミー事業本部長が代行で強化部長を務めるそうです.
村野氏は高橋氏以前の強化部長でもありますし、これで何が変わるのだろう…とは思ってしまいますが、神戸としては勝手知ったる存在なはず。
ジェフも神戸TDの後を継いだ斉藤TDは昇格した形でしたし、唐井GMの後の昼田氏などもジェフを知っているからこそ、シーズン終了直後でも受け継げた部分があるはずです。
個人的には、斉藤TDでもう少し見てみたいという思いがあります。
斉藤TDが就任してから、それまでのベテラン重視から若手〜中堅の補強が増えた印象で。
キム、オナイウ、中村、金井、北爪などの補強は、クラブの将来においても重要な存在となると思います。
クラブのビジョンや監督選定に関してはもう一度しっかりと精査し直す必要があると思いますが、監督も少なくとも以前よりは経験豊富な人材を呼ぶことが出来ている。
また、以前から話している通り、なかなか優秀な強化部長というのはいるものではないと思います。
監督のように外国人を呼んでくるわけにもいかないですし、コネや人脈が重要な役職ですから経験も重要になってくるはずで。
現実的に考えれば、次の最有力候補は唐井氏になるのかもしれませんが、それで大きく何かが変わるとも思えません。
大事なのは責任を追及することよりも、クラブの将来を考えることだと思いますしね。
特にこのクラブはどこに責任があるのか、わからないところがありますし…。
「高橋悠太」というお名前を見て、どこかで見たことがあるなぁ…と思ったら、八千代高校出身で国体にも出ているあの高橋選手だったのですね。
八千代では兵働と同期で、国体ではジェフユースの佐藤兄弟と一緒にプレーしていたそうです.
その後、早稲田大に進み同校で学生コーチを務め楽天に入社。
神戸に出向となり、強化部長に任命されるという、珍しいキャリアを辿っています。
八千代から早大ということで関塚監督と同じ学歴となるわけですが、高橋氏の加入が関塚監督の後押しとなるのでしょうか。
もしそうであるのなら、関塚監督続投が前提という可能性も…?
それとも単純に地元クラブということで、ジェフ入りということになったのでしょうか。
すぐに強化部長ということはないのかもしれませんが、もしかしたら将来的な幹部候補ではあるのかもしれません。
しかし、神戸も内情はわかりませんが、ジェフも内部では多くのしがらみがあると聞きますから、うまく渡り歩ける人材でないと苦労される可能性があるでしょう。
強化部長は見方によっては監督以上に重要なポジションとも言えると思いますので、人選は慎重に行ってほしいところだと思いますし、今後のクラブの動向に注視したいですね。