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ペチュニクが8月8日C大阪戦以来のゴール

 先日の大分戦で、ペチュニクが2ゴールをマーク。
 ペチュニクのゴールは、8月8日のC大阪戦以来となります。


 ニアで相手の背後からうまくゴール前に入っていて、クロスボールをヘディングで叩き込むということで、ペチュニクらしいゴールだったのではないでしょうか。
 もっとも、前半に2度同じようなチャンスがあったわけで、あれだけチャンスがあれば決めてほしいところでもあったとは思います。
 逆に大分からすれば3度も同じような展開でペチュニクのマークを掴みきれなかったわけで、相手の守備の課題も感じたところがありますが…。


 前回に決めたC大阪戦でのゴールはCKからだったので、流れの中でのゴールとなると7月4日に3-1で勝利した岐阜戦以来となるでしょうか。
 かなり期間が空いているということになります。
 ただし、岐阜戦でのゴールも、FKのクイックリスタートからうまれた得点でした。
 それでもペチュニクは今季13ゴールということで、それだけセットプレーでの得点が多いということも言えると思います。



 大分戦はスロベニア代表としてEURO予選に参加した直後の試合でしたが、この日もペチュニクは90分フル出場。
 それだけ関塚監督からの信頼は厚い、ということなのではないでしょうか。
 ペチュニクは代表に招聘された直後の方が、調子がいいことが多い印象もあります。


 この日は相手が3バックになるまで高さの面で見せてくれましたが、前へのワンタッチパスなども効果的ですし、攻撃面でのセンスの高さを感じます。
 しかし、守備においては広範囲を守れず、スピードもなくて相手に追いつけないことが多い。
 攻撃から守備への切り替えは早く、フィジカルも強くボールを奪えるのですが、ボールを追わなければいけない状況になると苦しくなってしまうということでしょう。



 大分戦の前半ではその課題が出て、ダニエルからロングパスを出されることが多かった印象です。
 もっとも、松田と森本いった前から追いかけられる選手2人を前線に起用しても追いきれないことが多く、チームとしての課題もあってのことだと思います。
 これは先週も話した通り、チーム全体におけるパスコースの限定が組織的に作ることができていないため、相手に簡単に展開されて後追いになってしまうというところが大きいのだと思います。


 逆に言えばパスコースをうまく消し、選手1人1人の守備のタスクを限定することができれば、ペチュニクの守備の課題もそこまで目立つことはないかもしれない。
 先ほども言ったように、ペチュニクは攻撃から守備への切り替えは遅くないですし、対人守備も下手というわけではない。
 真面目な性格でもあるわけですし、守備でやることさえ決まればそこまで大きな穴にはならないように感じます。
 


 守備の負担が少なくなれば、攻撃にも転じやすくなる。
 これは他の選手にも、言えることだと思います。
 現状だと松田が1人で走って、前線の広範囲をカバーしている状況に陥っている印象です。


 特にペチュニクとの前線コンビになると、余計にパートナーの守備範囲が広くなって、守備で松田が消耗してしまうところがある。
 その結果、松田の攻撃面での良さも、出しにくくなっている印象があります。
 実際に大分戦でも松田は78分に交代となってしまったわけで、体力的に厳しい試合になっていたように思います。



 もちろんチームとしては攻撃面にも課題があって、中央での縦パスや連携面が作れていない。
 ペチュニクも大分戦後に「外から攻める、中からもコンビネーションする、そういったバリエーションを持って攻めることが大事だと思っていた」と話していたそうです。
 試合後にも書きましたが、現状では外化の攻撃もゴール前でのコンビネーションも、うまく出来ていないということではないでしょうか。


 それでも何とかペチュニクが2ゴールを決めて、勝点1を獲得できた。
 13ゴールは得点ランキングでも4位につけているそうです。
 守備などに難があり使いどころの難しい選手といった印象もなくはありませんが、それでもこういった選手をチームにうまく組み込めるかどうかというのは重要なところだと思います。



 攻守において、いかに総合的にまとまりのあるチームが作れるかどうか。
 現状では課題も多いですが、何とかプレーオフに向かって1つの形になるように、間に合わせてほしいところではないでしょうか。