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京都戦で今季初となるセットプレーからゴール

 近藤が京都戦の後半アディショナルタイムに、セットプレーから移籍後初ゴールをマークしました。
 近藤は2014年から徐々に出場機会を失っていたこともあって、公式戦では2013年以来のゴールとなったそうです。


 攻撃面での近藤は、グラウンダーのパスでビルドアップに貢献。
 前線の選手が動き出した瞬間に素早く縦パスを出して、攻撃のスタートとなっているように思います。
 ただ、関塚監督が好む左右への大きな展開などは今のところ少ない印象で、そういったボールが増えればよりサイドチェンジも活性化していくかもしれませんね。



 守備においては戻ってから跳ね返すプレーが得意な印象で、カバーリングなど周りへの細かいサポートもこなしているように思います。
 ただ、後ろ向きになった状況での対応には課題を感じます。
 京都戦での有田との競り合いでも簡単に前を向かれてしまいましたし、讃岐戦でも木島に何度も裏を取られています。
 単純なスルーパスへの対応だけでなく、クロスが上がった時に背後の選手を見逃すことも多いような印象です。


 結局、京都戦でもカウンターから失点。
 CBのパートナーとなっているイも、高さはあるのの敏捷性には課題があるため、後ろへの対応には不安が残る。
 関塚監督は深く守って跳ね返す形を好む監督だと思うので前に強い2人は相性が良いと思う一方で、逆に2人がCBだからこそスピード面では課題もあるように思います。
 

 今季のJ2は4-4-2のチームが増えており、基本的には多くのチームもコンパクトに守ろうという意思を感じます。
 しかし、ジェフは素早く深い位置まで戻ってそこからプレスをかけようとしているので、どうしてもプレスの範囲が広くなり中盤が空いてくるケースも出てくる。
 守備の考え方が違うと言えばそれまででしょうが、深く戻った時の中盤の守備の安定と、戻りきれなかった被カウンター時の対応と、どちらも修正しなければいけない要素があるように思います。
 また深く守るのが基本なので、どうしてもカウンターの距離も長くなってしまいますね。



 京都戦での近藤のゴールは、今季のジェフにとって初めてセットプレーから生まれたゴールとなりました。
 昨年はセットプレーも重要な得点源だっただけに、ここまでセットプレーから得点がなかったのは大きな変化ということになるでしょう。
 1つには、プレースキッカーが変わったこと。
 もう1つは、サイズのある選手が少なくなったことが考えられると思います。


 セットプレーでは組織力などは大きく影響を受けず個々の競り合いが重要になってくるため、サイズのある選手が少なくなったことが直接響いているように思います。
 近藤のセットプレーもGK佐藤が攻撃参加して、ゴール前で競ってこぼれたところから生まれたもの。
 オシム監督もセットプレーからの失点が増えたころに、当時のジェフは小さな選手が多いのでどうしようもないところがある…と言うようなコメントをしていました。
 それだけ単純に高さのある選手が重要であるということだと思います。



 その分、サイズの小さな選手たちがスピードや敏捷性、技術面などを活かしたサッカーが出来ればいいのでしょうが、そこが作りきれていないというのがジェフの現状ではないかと思います。
 現在の選手構成から考えて、どのような強みのあるチームを目指せて、どのような得点パターン、勝ちパターンを作れるのか。
 そこをまとめていかなければいけないと思うのですが、実際には逆に開幕時から徐々にそこがぼやけていってしまっている…と言うのが、実際のところではないかと思います。