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9月の平均勝点は0.8 ここからの挽回は?

 9月が終わり、J2のレギュラーシーズンも残り2ヵ月を切りました。
 9月のジェフは1勝1分3敗と低迷。
 京都戦後にも話したように、8月上旬の2連勝以降は1勝2分5敗と大きく負け越していることになります。


 ここで今シーズンの月間平均勝点を見てみたいと思います。

 ここまでのところ7月から8月上旬がピークで、そこから右肩下がりで成績を落としていることになります。
 あの頃はメンバーや戦い方も固まりつつあった上、選手たちのコンディションが非常に良かった。
 特に清武が絶好調で一時は4連続ゴールを決めるなど、見事な活躍を見せていました。


 しかし、夏場以降は全体のコンディションも落ちていき苦戦。
 清武も調子を落としていきますが、絶好調時の清武はボールを持てば必ず決定的な仕事をしてくれると感じるほどで、あの内容をフルシーズンで期待するのは難しいでしょう。
 そして、チームとしても研究されていき、着実にディテールを築きあげていく他チームに対して、相対的に後れを取りつつあるように感じます。



 ちなみに首位湘南の平均勝点はここまで2.1で、PO圏の6位横浜FCは1.6、降格圏の21位山口で0.8となっています。
 今季のジェフは月間平均勝点で2以上がなく、1.6以上も4月の1.6、8月の1.8のみ。
 そして、9月は0.8にとどまっていますので、非常に苦しい状況と言えるでしょう。


 ただ、ジェフはここから、得意のホームで2連戦となります。
 さらに明日対戦する岡山も8月以降の勝星は1試合のみと、ジェフ同様に苦戦しているチームです。
 現在岡山は10位で12位のジェフと順位の近いチームですし、チャンスはあるのではないでしょうか。



 前節の岡山は、ホームで大分と対戦。
 立ち上がりは堅い展開でしたが、若干岡山の方が良いリズムで試合を進めていた印象です。
 パスを繋いでくる大分に対して、岡山は無理に高い位置でボールを奪いにいかず、バランスよくチェイスにいって大分のリズムを止めていました。


 ただ、岡山もボールを奪ってからの攻撃が迫力不足で、どちらもチャンスの作れない展開に。
 しかし、大分は20分頃から中盤で奪ってカウンターを仕掛けていくことで、リズムを掴んでいきます。
 22分には左サイドでのCKを鈴木惇が蹴ると、ニアでつぶれてファーの鈴木義宜がシュートを放ちますが、GK一森が足元でファインセーブ。



 そして、34分に大分がプレスをかけ岡山にロングボールを蹴らせ、中盤で拾って縦パス。
 これを林が繋いで、走り込んできた川西がシュートを放ちシュート。
 これが決まって、大分が先制します。


 流れの悪い岡山は37分、早くもCB久木田に代えて長身FWオルシーニを投入。
 塚川をCBに、関戸をボランチに下げ、赤嶺がシャドー気味でオルシーニが1トップに入りました。
 起用直後にはロングスローにオルシーニが競り合い、ゴールにはならなかったものの高さを見せます。



 オルシーニがターゲットとなりボールを引き出す動きを見せることで、大分の守備を押し込み前半終盤は岡山ペースに。
 しかし、得点は奪えずに後半へ。
 後半からはお互いに攻め合う、激しい展開になっていきます。


 56分には岡山の決定機。
 三村からの長いボールを引き出したオルシーニが粘って、ゴール前の赤嶺に供給。
 赤嶺がフリーでシュートを放ちますが、山岸がゴール前まで戻って見事なブロック。



 すると、63分に大分が2点目をあげます。
 鈴木義宜からの縦パスを途中出場の遊佐が落として、後藤が右サイドを抜け出してマイナスのクロス。
 これを受けて放った三平のシュートはGK一森が弾きますが、こぼれを拾った鈴木惇ボレーシュートを決め0-2に。


 さらに70分。
 上福元からのパスを鈴木義宜が頭で繋ぐと、松本がワンタッチで落として三平がバイタルエリアをフリーで持ち上がります。
 そのまま右サイドに繋いで松本がシュートを放つと、これが決まって3-0。



 その後は岡山もオルシーニを中心に攻め立てますが、無得点のまま0-3で敗戦となってしまいました。
 岡山はバランスの良いプレスも出来るし、中盤でパスも繋げるチームですが、攻守にゴール前で弱さがある印象です。
 この日も大事なところで守備に甘さが出てしまった印象で、攻撃でも最後の粘りが足りなかったように思います。


 特に前半はバランスよくプレスにいけていて、遅攻では大分に形を作らせませんでした。
 ただし、相手にカウンターを作られると一気に脆さが出てしまい、そこから失点しています。
 ジェフとしては、そのあたりが狙い目といえるのかもしれません。



 ジェフに関しては夏からずっと同じ問題を抱えている印象ですから、そこを克服できるかではないでしょうか。
 プレスが効かない時に、どのように守るのか。
 相手がしっかりと守備を固めてきた時に、どう攻撃を作るのか。


 京都戦での敗戦でPO進出が難しくなったという記事も出ていましたが、個人的にはもうその前から厳しいだろうと思っていました。
 というのも、勝点の状況からして、ジェフはここから大幅な連勝でもしない限りPO進出は難しい。
 それは今季これまでの成績を、大幅に超えなければいけないということを意味します。



 しかし、試合内容に関して考えると、以前から課題は変わらない印象です。
 やはり内容が良くなっていかなければ、成績の向上も期待しづらい。
 偶発的に勢いに乗る可能性も否定はできませんが、基本的には一歩一歩成長していった上で、その先に成績というものがあるはずです。


 だからこそ、個人的には成績以上に、ここからどれだけ課題を修正できるか。
 そして、それによって来期に繋げることが出来るのかが、注目ではないかと思っています。
 逆に言えば今はかなり苦戦している状況ではありますが、そういった部分で改善が見られれば、来季への期待も見えてくる可能性もあるのかもしれません。