勇人が起点となって為田がゴール

 町田戦での先制点は、勇人の縦パスが起点となって為田のゴールに繋がりました。
 相手のクリアボールをジェフが右サイド後方で拾い、勇人がワンタッチで右サイド前方の也真人を走らせます。
 このワンタッチでの勇人の縦パスが、素晴らしかったですね。


 也真人のセンタリングはラリベイに合わなかったものの、こぼれたところを逆サイドの為田が拾ってシュートを放ち先制。
 ちょうどこぼれたところに為田がいたというというところに、為田やチームの勢いを感じますね。
 為田も決してコースが十分にあるわけではない状況で、見事に豪快なシュートを決めてくれました。



 勇人がワンタッチで出した右サイド前方へのパスは、スピードもコースも素晴らしかったと思います。
 あのパスによって一度相手にクリアされた状況から素早く攻め込むことができ、相手の守備が整う前に也真人を縦に走り込らせることが出来た。
 そして、也真人のセンタリングが流れたことによって、結果的に空きがちな町田の逆サイドの守備を突けたという展開だったと思います。


 勇人は細かな散らしや展開などが、得意なタイプのボランチではないと思います。
 特に遅攻時のビルドアップなどには課題があり、攻撃が停滞してしまうことも。
 だから、京都時代は一時トップ下で起用され、上下動を活かしてゴール前に飛び込むプレーを期待されていたところがあったのでしょう。



 ただ、今回のように瞬発的な判断が求められる展開で、スペースにボールを供給するパスは意外と得意な印象があります。
 そう考えると、カウンターの方があっているところもあるのかもしれません。
 カウンター状態なら細かなビルドアップ能力は求められないし、今のサッカーの方が勇人の良さが出せるのかもしれませんね。


 町田戦での勇人は、守備時も要所要所で効いていたと思います。
 ただ、高さはないため、空中戦で相手を潰し切れないという課題も感じました。
 それによって、相手にバイタルエリアを取られることが多くなっていたようにも思います。



 それでもいろいろな経緯があって、このシーズン終盤に勇人が活躍しているのはさすがだと思います。
 勇人は昨年もシーズン終盤にチームを引き締める形で、レギュラーとしてプレー。
 勇人ももう35歳ですから大ベテランの域に入ってきたといえる中で、この活躍は立派ではないかと思います。


 そろそろ来季の動向が決まる時期ではないかと思いますから、ベテランの去就も気になるところです。
 37歳の羽生や34歳の岡本はほとんど出場機会のない状況ですが、来季に向けてどういった決断をするのでしょう…。
 こういった悩みも出てしまうので、ベテランの補強は慎重にすべきではないかとも思うのですが。



 野球などでは引退したチームでコーチになることも多いですが、意外とJリーグではそういったケースは少ない印象もあります。
 長く在籍したチームで引退した場合は別でしょうが、ジェフでも藤田や山口智鈴木隆行などをベテランになってから補強したものの、それぞれ別の道を歩んでいます。
 羽生の場合はもともとジェフで長くプレーしていたということもあるのでわかりませんが、引退後も考えてベテランを補強というのは簡単なことではないように思います。


 引退に限らず悲しい発表も出てくる時期に差し迫っていると思うので、気持ちだけは覚悟しておくべきかなと思います。
 勇人に関しては順当にいけば、来季も残ってほしい選手ということになるのではないでしょうか。