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強力なキックでフクアリを沸かせたロドリゲス

 本日からちばぎんカップで出場した、新加入選手を1人1人取り上げていきたいと思います。
 まだ1試合しか見ていませんのでまだわからないところもありますが、ファーストインプレッションも意外と大事なところだと思いますので書き留めていきたいと思います。


 まずはアルゼンチン人GKロドリゲスに関して。
 ちばぎんカップで一番ジェフサポを沸かせたのが、この選手だったりするのかもしれません。
 ロドリゲスがボールを持って強力なフィードキックを見せる度に、フクアリにどよめきが起こっていました。



 昨シーズンに半年間ジェフでプレーしたオヘーダも、フィードキックの精度は高い選手だったと思います。
 ただ、ロドリゲスの方がキック力があって、パワーを感じましたね。
 その分、見た目には迫力があって、盛り上がったところもあるのでしょう。


 ロドリゲスはロングフィードの精度やキック力だけでなく、ボールを持った時の視野も広い選手なのかなと感じました。
 前線だけでなく、中盤で空いた選手にもボールを繋げる選手で、そこへの蹴り分けも出来ていましたね。
 ボールを持った時の落ち着きも感じ、相手のプレスをかわす動きも冷静でした。



 足元のうまいGKにありがちなのが、無理に繋ごうとしてミスキックをしてピンチになるパターンではないかと思います。
 ちばぎんカップでのロドリゲスも先制点を浴びた直後には、相手の中盤へプレゼントパスを出して危ない状況になりかけた場面がありました。
 ただ、試合序盤には無理に繋がずにクリアした場面もありましたし、基本的には賢く繋げるタイプのGKなのかな…と今のところは期待したいと思います。


 しかし、強力なフィードキックを見せてはくれましたが、ちばぎんカップでは攻撃に上手く繋がった回数は少なかったと思います。
 昨年からジェフは相手の守備ブロックが整っている状況では、GKからサイドにロングキックを蹴り込むことが多かった。
 これは最近の欧州サッカーでもよく見られるパターンで、サイドに蹴った方がボールを奪われてもリスクが少ないといった部分も考慮されているのではないでしょうか。



 ただし、サイドにロングキックを供給すると、その分こぼれ球を拾う味方選手も少なくなる。
 さらに、ちばぎんカップでのジェフの場合、スタメンのウイングは為田と町田という小柄な選手だった。
 そのため試合序盤は為田を狙ったロングキックが多かったですが、そこで為田が左SB小池に競り負けてボールがつながらないという場面が目立っていたと思います。


 GKからのロングキックもビルドアップの一環ですから、ロドリゲスのロングフィードをどうやって活かしていくのか。
 さらに、そこからどういった攻撃を作っていくのかを、明確に作っていかなければならない…といった点には変わらないでしょう。
 序盤以降のロドリゲスは右サイド後方に位置した真希を狙った浮き球のパスも増えていきましたが、低い位置で繋いでも効果は薄いと思いますしチームとしてうまくロドリゲスのキックを使えるようになっていきたいですね。



 肝心の守備面に関しては、まだもう少し見たいところではないでしょうか。
 4失点はしてしまいましたが、ロドリゲスのチャンスは少なかったと思います。
 ただ、伊東のドリブル突破からのシュートなどは、反応したいところだったでしょうか。


 22分には江坂が完全に抜け出してロドリゲスをフェイントで交わして、シュートまで持ち込まれる場面もありました。
 真希がゴール際でブロックしたため失点は逃れましたが、ここももう少し粘ってほしかったようにも思います。
 南米のGKは1対1が得意な印象もありますが、そういったタイプではないということなのかもしれません。



 見た目には、思ったよりも身長が高くない印象でした。
 そのため、空中戦にどれだけ対応できるのかも、気になるところではないかと思います。
 また、前への飛び出しも見せていましたが、優也ほど積極的に出ていくタイプではないようにも思いました。


 それだけにGKに何を優先して求めるのかが、GKのポジション争いにおいて重要となってくるのかもしれません。
 キムも退団してロングフィードの起点が1つ欠けたわけですから、その分をロドリゲスに期待するという可能性もあるでしょう。
 タイプ的にはやはりオヘーダと近いものを感じましたが、キャンプから参加しているため連携面もある程度構築出来ている印象で、その分オヘーダよりは優位にプレーできるのではないかと思います。