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共にスペイン人監督続投となった東京Vとの開幕戦

 徳島サポーターとしても有名な、俳優の大杉漣さんが亡くなりました。
 昨今はサッカーに限らず仕事絡みでチームや競技を応援し始める芸能人の方も少なくないように思いますが、大杉漣さんは仕事とは一切関係なく生粋のサッカーファンだったと思います。
 それを強くアピールすることもなく、あくまでもサポーターの1人として静かに徳島やサッカーを応援し、忙しい中でも観戦に駆け付ける姿勢は、職業など関係なくサポーターの理想の1つだったと言えるのかもしれません。


 私もバラエティ・ドラマに限らず多くの大杉さん出演作品を見させていただきましたが、最近では昨年TBSで放送された『ファイナルファンタジーXIV光のお父さん』が記憶に残っています。
 大杉さんは不器用ながらもちょっとお茶目でとても優しいお父さんを演じられており、大杉さんの素に近い役柄だったのではないかと思います。
 普段は強面な役も多かったように思いますが、『光のお父さん』での大杉さんは温かみのあるとても素敵なお父さんでした。


 サッカーに対する姿勢はもちろん、人柄も含めて多くの方に尊敬された方だったのではないかと思います。
 だからこそ、今回の悲報に多くの方が反応されたのでしょうし、私もとても残念です。
 まだ終わっていない番組もあり、信じられない思いが強いですが、お悔やみを申し上げます。



 残された者としては、大杉さんも愛したJリーグを少しでも盛り上げていきたいですね…。
 まだまだ寒い日が続きますが、今週末にはついにJリーグが開幕となります。
 サポーターにとっては厳しい寒さとなるかもしれませんが、選手にとっては動きやすい環境となるでしょうか。


 今年はDAZNの要望もあり、J1で金曜開催が実施されることとなり、本日は鳥栖対神戸戦が行われます。
 欧州では珍しくない平日開催ですが、日本では観客動員の面で懸念もあるのではないでしょうか。
 ただ、今回は鳥栖が手を上げたそうで、開幕戦なら金曜日でも動員が見込めると判断したのかもしれませんね。



 J2の開幕戦は日曜日に行われ、ジェフはアウェイで東京Vと対戦します。
 東京Vは昨年からロティーナ監督が指揮を執り、初年度は5位でリーグ戦を終えています。
 どちらかと言えば守備的なサッカーをしてくる印象で、選手のマネジメントがうまいタイプなのかなといった印象です。


 オフでは安西が鹿島に、安在が鳥栖に、高木善朗が新潟に、高木大輔が山口に移籍。
 "Wアンザイ"と"W高木"が抜けたことになりますが、山形から佐藤優平を補強し、群馬からは高井を補強。
 昨シーズン終盤はスタメンから外れることも多かった "W高木"の穴は、埋められたのかなと思います。



 問題は"Wアンザイ"の方で、湘南から奈良輪、ジェフから比嘉を獲得したものの、どちらも守備的で伸び代も期待しづらいベテラン選手。
 その他の補強を見ても、水戸の林や讃岐の李栄直などセンタープレーヤーが多い印象です。
 センターを重視したということなのかもしれませんが、サイドの層に不安があるのかなと思います。


 また、若狭や比嘉、レンタル復帰となる菅嶋など、元ジェフ選手が多く加入したのも印象的ですね。
 昨年は様々なシステムで戦っていた東京Vですが、最終的には4-1-2-3でインサイドの梶川や渡辺、ウイングの安西などがハードワークをしてチームを成立させていた印象です。
 菅嶋もハードワークが出来て基礎技術も高い選手ですので、うまくチームにあえば面白いのではないでしょうか。



 昨年のジェフ対東京V戦を振り返ると、5月17日のリーグ戦では0-3でホームの東京Vが完勝。
 フクアリで行われた9月2日の対戦では、2-2の引き分けとなっています。
 6月21日には天皇杯で対戦しホームのジェフが1-0で勝利していますが、その時の東京Vは"Wアンザイ"や外国人選手を先発から外しており、若干メンバーを落としていたように思います。


 リーグ戦の両試合を思い返すと、がっつりとジェフ対策をしてきた印象があります。
 5月の試合では攻撃時は3-4-2-1でしたが、守備になると2シャドーがジェフの2CBを追ってプレスをかけ、そこを掻い潜られるとシャドーがサイドに下がって5-4-1になるシステムを実施。
 9月の試合では攻撃時には4-1-2-3でしたが、プレスをかける時はシャドーの一角が前に出てきてジェフの2CBにプレスをかけるシステムを実行してきました。



 どちらの試合でもCBへ積極的にプレスをかけていって、ジェフのビルドアップの脆さを突き、押し込まれずにカウンターを狙うという意図があったように思います。
 ジェフはそのプレスに苦戦し相手をうまく押し込めず、守備の穴を突かれた印象があります。
 決して露骨に守ってきたわけではないですが、守備からしっかりと対策を取ってカウンターを作るというのが、ロティーナ監督らしさでもあるのでしょうか。


 明後日の試合でも積極的に前から追いまわして、ジェフのミスを誘ってくる展開となるのかもしれません。
 そのため、ジェフとしてはビルドアップの面で、どれだけ成長を見せられるか。
 東京Vとしては開幕戦で未知数な部分もあるでしょうから、状況に応じた守備が出来るかどうかが問われてくるのかもしれません。



 ジェフは2月4日のちばぎんカップ以降、日曜日は非公開の練習が続きましたので、練習試合を組んでいたのではないかと思います。
 ただ、乾やエベルトはまだ間に合わないのではないかと思いますし、新加入の高木や増嶋もスタメン濃厚と言えるのではないでしょうか。
 怪我などが少しずつ出ているという話もありますが、主力組に問題がなければある程度メンバーは見えているのかなとも思います。


 戦術や選手の話は散々してきましたので、残すはメンタル的な部分でしょうか。 
 昨年終盤の7連勝スタート時は、成績を大きく下げており"失うものは何もない"状況だったからこそ、吹っ切れて戦えたところがあったのではないでしょうか。
 現在は逆に昨年7連勝でリーグ戦を終えられたこともあって、油断してしまっているところがないかと不安な部分もある気がします。



 ただ、開幕戦ですからフレッシュな気持ちで戦えるかもしれません。
 また、この時期ですからコンディションも良いのではないかと思いますし、昨年もコンディションが良いときは良いサッカーが出来ていた印象があります。
 それでもちばぎんカップでは1-4で敗れていますし、その後の周囲の反応を見ると妙に大敗慣れしているような印象を受けたのは、若干心配なところもある気がします。


 ロティーナ監督もエスナイデル監督もスペイン人監督ですが、徳島のロドリゲス監督も含めて三者三様で方向性は大きく違うと思います。
 それだけに一緒くたにまとめるのは違和感も覚えますが、三監督とも就任2年目であることは同じですから、成果も求められる年となるのではないでしょうか。
 ジェフも成績はもちろんでしょうが、1つ1つ課題を乗り越えることによって、成長を感じるシーズになってほしいと思います。