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裏を取られて退場者を出し1-2で敗戦

 開幕戦から前半のうちに1人退場者を出して、難しい試合になってしまいましたね。
 その中でも巻き返した時間帯もあり、良く戦っていたと思います。
 しかし、守備や選手交代後の戦い方も含めて、バタバタした場面も多い試合だったのではないかと思います。
 勝ち負け以上に、そこが気になった開幕戦だった気がします。
■序盤に裏を2度取られて増嶋が退場
 ジェフのスタメンはちばぎんカップと変わらず。
 ベンチからは岡野、清武が外れて、鳥海、小島が入りました。
 岡野などは怪我でしょうか。


 東京Vも昨年終盤のメンバーが主体で、4-1-2-3のシステム。
 左SBには奈良輪、右ウイングにはアカデミー出身のルーキー藤本寛也が入りました。
 控えには元ジェフの若狭も入っています。



 どちらも慎重な立ち上りでしたが、6分に東京Vの決定機。
 東京Vが左サイドで茶島と町田のプレスをかわしたところから、梶川が中盤で前を向き裏へのラストパス。
 ドウグラスが完全に抜け出しますが、GKロドリゲスが飛び出してセーブ。


 8分にも東京Vの決定機。
 右サイド後方で東京Vがボールを奪ったところから、藤本がDFライン裏へのスルーパスを出しドウグラスが抜け出します。
 これを後ろから増嶋が倒して、PA外での得点機会阻止でレッドカード。  



 退場者が出たジェフは11分、町田を下げて大卒ルーキーの鳥海を投入。
 茶島を左SHにする4-4-1となりました。
 そこからは東京Vが攻め込む時間が続きます。


 18分、東京Vの攻撃。
 右サイド後方から大きく展開して、逆サイド奥へ走り込んできた奈良輪へ。
 奈良輪からボールを受けた梶川がシュートを放ちますが、バーの上を超えます。


 
 しかし、東京Vの時間帯を凌ぐと、20分過ぎからジェフの流れになっていきます。
 25分にはジェフのチャンス。
 矢田からの大きなボールを逆サイドの高木がワンタッチで中央に繋ぐと、為田がダイレクトシュートを放ちますが、GK上福元がセーブ。


 33分にもジェフの攻撃。
 左サイドのCKを矢田が蹴りますが、一度跳ね返され再び矢田が拾います。
 矢田が1人をかわして右足でクロスを上げ、近藤が頭で合わせますが、GK上福元の正面。


 それ以降は東京Vも盛り返し、一進一退といった展開へ。
 そのまま試合は動かず、後半に進みます。
■同点ゴール直後に失点し敗戦
 開始早々、シンプルな展開から東京Vが先制。
 左サイドの大外からアランがクロスを上げて、ドウグラスが頭で合わせてゴール。
 相手のプレーも見事だったとは思うのですが、アランに対応した熊谷、ドウグラスに対応した近藤、どちらも甘かったと思います。


 53分にも東京Vのチャンス。
 藤本からのパスを右サイド裏へ走り込んだ渡辺が受けてクロスを上げると、逆サイドで受けた奈良輪が右足でシュート。
 これはジェフDFに当たりこぼれ球を藤本が狙いますが、ゴール前でジェフDFがブロックし失点を免れます。



 東京Vは後半から勢いが増してきた印象でプレスの積極性も増し、前半にはなかったインサイドが斜め前に出ていく動きで攻撃を活性化していきました。
 劣勢のジェフは54分、為田に代えて指宿を投入。
 システムは流動的な形でしたが、4-3-2に近い形で2トップは指宿が後ろに下がり、ラリベイが前に張る縦関係になっていました。


 56分、東京Vの攻撃。
 鳥海のパスミスから梶川、ドウグラスと繋ぎ藤本がミドルシュートを放ちますが、枠を捉えきれず。
 58分にも東京VのCKからこぼれ球を梶川が狙いますが、バーの上を逸れます。



 東京Vがチャンスを作りつつも追加点を奪えずにいると、65分頃から勢いが落ち着いていきます。
 67分、ジェフは真希に代わって小島を投入。
 茶島を右SBに入れて、小島と矢田がインサイドに入る形になりました。


 68分、ジェフの攻撃。
 指宿が中盤で3人に囲まれながらも、強引にシュートに持ち込みますが、GK上福元がセーブ。
 72分、東京Vは藤本に代わって井上を投入し、梶川が右ウイングに回り井上がインサイドに入りました。


 74分、ジェフの攻撃。
 高木からのアーリークロスをラリベイが競り合ったことで、GK上福元がファンブル
 指宿が拾ってゴール前に供給しますが、相手DFに跳ね返されます。



 ジェフの攻撃もいくつか作りましたが、80分頃からは運動量が落ちて中盤にスペースが出来ていきました。
 83分、東京Vの決定機。
 中盤でフリーになった梶川から大きくアランに展開すると、そのままアランが強烈なシュートを放ちますが、ゴールの右を逸れます。


 苦しい展開かと思わたジェフですが、85分に同点ゴール。
 ロドリゲスからのロングボールをラリベイが頭で落とし、指宿、ラリベイと繋いで茶島へ。
 茶島からのクロスに飛び込んだラリベイが、頭で合わせてゴール。



 しかし、90分に東京VのCKを井上が蹴ると、畠中が足元で合わせて1-2に。
 小島がマークを外してしまった問題もあったとは思いますが、ロドリゲスが前に出ようとして下がるという中途半端な動きをした結果、足元であわされてしまったように思います。
 ロドリゲスはちばぎんカップでも、CKでの対応に怪しいところがあったように思います。


 後半AT、東京Vは渡辺に代えて、李栄直を投入し守備固め。
 その直後、ジェフは右サイドからのCK。
 茶島が蹴って高木がニアで合わせますが決まらず、1-2でジェフの敗戦となりました。
■大雑把なサッカーから抜け出せるか
 1人少ない状況で戦う時間が長かったですから、厳しい展開だったのは事実だと思います。
 ただ、退場者が出たのは完全に相手に裏を取られた展開からであり、その直前にも裏を取られていますから、偶然やられたわけではないはずです。
 それだけに、言い訳にはしづらいように思います。


 それでも前半20分頃からは、良い流れが作れていたのではないでしょうか。
 これは1人少なくなってダブルボランチになったこと、選手の守備意識が高まったこと。
 両SHが低い位置から前に出ていく動きをしたことなどによって、うまくプレスをハメられたことなどがあったのではないでしょうか。
 その時間帯以外の場面では、両SHの後ろを取られることが多かった印象です。


 また、攻撃においても前半は東京Vドウグラスの守備が甘く、後方からパスを展開することが出来ました。
 そこから左サイドへ大きくロングパスを繋ぐことで、攻撃の形を作っていましたね。
 東京Vの右ウイング藤本はボールを持てば変化を作れていましたが、守備面では甘さがあって高木を中心に優位に戦えていたと思います。



 ただ、全体的に言えば、バタバタした試合だったのではないかと思います。
 東京Vは後半から運動量が増していった印象でしたし、後半勝負だったのかもしれません。
 前半から長いボールを逆サイドに振ってジェフのSBの外を狙っていましたが、そこにインサイドも絡むようになって苦戦していった印象で、攻撃の狙いもしっかり作れていたと思います。


 一方でジェフは昨年からそうでしたが、選手交代をするとバランスが悪くなってしまったり。
 点を取りに行くと戻る意識が薄くなったりと、甘さを感じる部分があった印象です。
 厳しく言うとどこか締まりがないというか、大雑把な印象が抜けないように思います。


 それが監督就任直後の新チームならいいのかもしれませんが、現チームになって今年で2年目。
 メンバーも一部は代わったとはいえ大半は残っていますし、少しずつでも決めるべきところを決めていかないといけないのではないでしょうか。
 そこが今季の課題ということになるのかもしれませんね。
 これが開幕戦ということで、ここからどれだけ改善できるのか、見ていきたいところではないかと思います。