エベルトが水戸戦で今季初出場

 増嶋が出場停止となり、近藤が違和感を訴えたということもあって、水戸戦では新加入のエベルトが左CBで初出場となりました。
 強さを見せた部分もあったと思いますが、課題となる可能性を感じる部分もありましたし、トータルで言えばまずまずといったところでしょうか。
 緊急出場だったことを考えれば良いプレー内容だったと思いますが、飛び抜けて大活躍したというわけでもなかったと思います。



 まず身長191cmということで、後方からのロングボールなどにおいて強さを見せていたと思います。
 試合途中から水戸がロングボールを蹴る場面では鳥海や真希のサイドを狙うことが多くなったため、あまり空中戦でエベルトが競り合う回数は多くなかったですが、それだけエベルトのところを水戸が避けたということなのでしょう。
 CBの高さは昨年の課題の1つだったと思うので、今後に期待したい部分ではないでしょうか。


 また、足元の技術もまずまずといったところでしょうか。
 水戸戦ではそこまで有効なパス出しが出来ていたわけではなく、相手のプレスにつかまってパスミスしてしまう場面もありましたが、無難につなげていた印象でした。
 一度ロングボールを蹴る機会がありましたが、そこはラリベイに合いませんでしたね。
 ただ、この日は鳥海の方がビルドアップで貢献できていたのではないかと思います。



 一方で裏への対応には、苦労していた部分もあったと思います。
 37分にはジェフェルソンが鳥海と真希をかいくぐり、スルーパスを出して岸本がGKロドリゲスと一対一になる場面がありましたが、この岸本の飛び出しにエベルトはついていけませんでした。
 後半にも裏へのパスにエベルトが遅れることがあり、前へ重心をかけている時の裏への反応に不安があるのかなといった印象も受けました。


 特に相手の中央から斜め外に飛び出すプレーに対して、対応に苦労していたところがあったように思います。
 そこで完全に裏を抜け出されなくても、前に出ながらキープされてしまえば、相手の攻撃に繋がる可能性があります。
 実際、前半にもその形でジェフの左サイド後方でタメを作られ、右SB浜崎に繋がれて鋭いクロスを出されたシーンがありました。
 また、左サイドでジェフェルソンに抜かれてセンタリングを上げられたシーンもあり、ドリブルへの対応も気になるところです。



 さらにこの日はラインを上げ切れないことが多く、ギジェルモコーチもCBが変わったことによる影響である可能性を認めています
 それに関連して気になったのは、エベルトの細かなポジション修正。
 ボールが切れた時や守備を終えたところで、エベルトは一度プレーが切れてしまい、立ち止まってしまうことが多かったと思います。


 それによってラインの押し上げが遅れたり、ビルドアップ時にも有効な位置で受けられなかったりといった問題に繋がってしまう可能性がある。
 ほんの少しの動作ではありますが、そういったものが積み重なっていくと、そこからチームが劣勢になるかもしれない。
 そういった細かな微調整がどれだけできるようになるのか。



 ただ、エベルトは怪我明けということで、ここからコンディションが上がってくれば、改善される部分もあるかもしれません。
 さらに連携の部分も、良くなっていく可能性はあるでしょう。
 そういった意味では、今後に期待したいところではないかと思います。


 とはいえ、近藤はDFリーダーとして今後も期待されていくでしょうし、増嶋もちばぎんカップではベテランらしく落ち着いたプレーを見せていた。
 鳥海も可能性を見せていますので、今後エベルトが確固たるレギュラーとなるのかは、まだわからないところがあるのではないかと思います。
 ただ、水戸戦前には近藤が怪我、岡野もちばぎんカップで一度は負傷し、鳥海も東京V戦で、エベルトも水戸戦で痛めていた場面がありましたので、まずは怪我をせず万全な状態で戦えることが何よりも大事なのかもしれません。