徳島のサイドを突いて2-0の勝利

 ジェフはホームということもあってか、運動量で相手を上回っていた印象です。
 ただ、山形戦、大分戦とは違ってハイプレスをかけるような形ではなく、特に前半はボックスを作って戦っていました。
 大分戦での敗戦を経て、無理はしない形になったということでしょうか。


 しかし、岐阜戦でも同じ戦い方をしていた印象でしたが、0-2で敗れています。
 大きな違いは徳島の状態があまり良くなかったことと、やはり相手が攻撃的に出てきたこととではないでしょうか。
 山形戦のようにサイドの裏を突くカウンターから、流れを掴めた試合ではないかと思います。
■セットプレーからジェフが先制
 ジェフは近藤、乾がメンバー外になり、増嶋、下平がスタメンに。
 大野、為田が控えに回って優也、町田がスタメン復帰。
 控えからはラリベイが外れ、指宿、エベルト、真希が入りました。


 連敗中の徳島も藤原、井筒を控えに回して、キム・ジョンピル、ブエノがスタメンに。
 控えGKにはジェフで、強化指定選手になったこともある松澤が入りました。
 ベンチには、2016年J1得点王のウタカや押谷なども入っています。



 徳島はここ最近3バックでプレーしていましたが、この日は4-1-3-2でスタート。
 CBに石井とブエノ、キムが右SB、内田が左SBで、アンカーに岩尾。
 2列目が右から小西、表原、杉本で、2トップがバラルと前川になりました。


 序盤から増嶋が危険なタックルでイエローカードを受けるなど、荒れた展開となります。
 しかし、9分にジェフが先制。
 左サイドからのCKを船山が蹴ると、ニアで増嶋が競り勝ちゴール。



 18分には徳島の攻撃。
 前川が下がって楔のパスを引き出すと、ゲリアが釣り出されて最終ラインが空きます。
 内田が落としを受けてクロスを上げますが、フリーになっていたバラルと表原には合わず。


 21分、ジェフの攻撃。
 CKの流れから一度は弾かれたボールをジェフが拾い返すと、右サイドで熊谷が持ちます。
 そこからスルーパスを受けた町田がシュートを放ちますが、GK梶川の正面。



 立ち上りからジェフは無理にはプレスにいかず、4-3-3でブロックを作る形。
 徳島がボールを持って、崩しに行く展開になります。
 ジェフはそこからカウンターを狙う流れに。


 32分、徳島の攻撃。
 後方から裏へのロングパスに対して、GK優也が飛び出してクリア。
 これを前からが拾ってロングシュートを狙いますが、優也がヘディングで跳ね返します。



 35分、ジェフのカウンター。
 船山から左サイドへ大きく展開すると、町田が受けて下平の鋭いクロス。
 これをGK梶川が弾き、茶島が拾って町田が受けてシュートを放ちますが、最後は船山がハンド。


 その直後には徳島の攻撃。
 左サイドでパスを繋いでいき、内田が中央の岩尾へ。
 岩尾からのパスを受けた表原がミドルシュートを放ちますが、GK優也が対応。


 44分、ジェフは鳥海が負傷交代でエベルトを投入。
 そのまま1-0で折り返します。
■後半序盤に猛攻をかけ2-0で勝利
 ビハインドの徳島は、後半からブエノ、石井、キムの3バックに変更。
 右に表原、左に内田で、ダブルボランチに岩尾と小西。
 1トップにバラルで、2列目に杉本と前川が並びました。
 

 しかし、50分にはジェフがカウンター。
 左サイドで町田がブエノからボールを奪うと、そのまま持ち上がってスルーパス
 船山が受けてシュートを放ちますが、GK梶川が弾き出します。



 56分にもジェフのチャンス
 左サイドで矢田と町田が繋いでいき、町田がふわっと浮かせたクロス。
 これを船山が頭で合わせますが、GK梶川が正面でキャッチ。


 後半からジェフの猛攻が続くと、60分に徳島は再び4バックに戻しました。
 一方、ジェフは小島と熊谷のダブルボランチによる4-2-3-1に変更。
 62分、徳島はバラルを下げてウタカを投入します。



 68分、徳島は杉本を下げて佐藤を投入し、佐藤とウタカの2トップに変更。
 69分、ジェフの決定機。
 熊谷からの縦パスが相手選手に当たってスルーパスのような形になり、町田からのボールを矢田が受けてシュートを放ちますが、GK梶川の正面。


 その直後には、徳島の決定機。
 後方からのロングボールに優也が飛び出し、増嶋の交錯するような形に。
 こぼれ球を拾ったウタカが無人のゴールにシュートを放ちますが、ゴールライン際でゲリアがカバー。



 75分にも徳島のチャンス。
 右サイドからウタカがドリブルで持ち上がっていき、中央へ。
 佐藤が触れば1点というボールですが、合わせきれず。


 徳島が攻め込む展開でしたが、80分に表原を下げて押谷を投入。
 佐藤と押谷の2トップになり、ウタカが2列目に移りました。
 その直後、ジェフは矢田を下げて工藤を投入。



 85分、ジェフが追加点。
 CKの流れからジェフがボールを拾って、熊谷が左サイドへと展開。
 町田がクロスを上げると、ニアで増嶋が軌道を変えて小島が合わせてゴール。


 88分、ジェフは船山を下げて指宿を投入。
 ジェフはそのまま試合をクローズ。
 2-0で3試合ぶりの勝利となりました。
■サイド攻撃から流れを作ったジェフ
 徳島は4-1-3-2で、攻撃的なシステムとなっていた印象です。
 守備時は1ボランチで守るので、ジェフのインサイドがサイドに流れると、ボランチがサポートへ行けず、後手に回る傾向があった。
 そこで後半からは3バックにしたのではないでしょうか。


 しかし、3バックに変更してからもWBの守備意識が低く、さらに劣勢に立たされてしまった。
 そのため、4バックに戻したということなのでしょう。
 結局3バックせよ4バックせよサイドの守備を厚く出来ず、ジェフの戦い易い展開になったのではないかと思います。



 ジェフからすれば、その薄いサイドを素早く仕掛けて攻撃に結び付ける。
 イメージとしては、山形戦にも近い展開だったのではないでしょうか。
 あの時はよりプレスをかけていた印象もありますが、パターンとしては同様のものだったと思います。


 また、徳島は全体的に元気のない印象で、パスミスも多く守備への戻りも遅かった印象です。
 パスを繋いで攻め込む展開の構築に関してはさすがと感じる部分もありましたが、POもなくなってモチベーションも下がってしまったのでしょうか。
 ゴール前への勢いにも欠けていた印象で、どこかパスを繋ぐことが目的になってしまっていたようにも感じました。



 また、ウタカはやはり個人技はあるものの、このチームのリズムとは合わないところがある気もしますね。
 80分に中盤に下げてからは、ますますウタカのところでブレーキがかかってしまっていたように感じました。
 それまでの流れは悪くなく、まだ1点差だっただけに、あの交代もどうだったのかなと思います。


 一方でジェフの守備は前半からボックスを作って守っていましたが、30分過ぎから押し込まれる時間帯が長くなってしまいました。
 それによって中盤最後方の岩尾が高い位置で前を向いてしまい、そこから攻撃を作られていました。
 あの展開があのまま続けば、苦しかったのではないかと思わなくもありません。



 しかし、後半からジェフが猛攻を仕掛けられたことで、その流れをせき止めることが出来た。
 あの時間帯に1点を取れなかったことは残念でしたが、前半の流れのままでは怖かっただけに、あそこで攻め込めたのは良かったように思います。
 試合前に「ロドリゲス監督は選手やシステムを動かし過ぎる傾向がある」と話しましたが、それが試合中に出てしまったのかなとも感じます。


 相手が再び4バックに戻してからは、ジェフが4-2-3-1にして矢田が岩尾をマーク。
 簡単に振り切られる場面もありましたが、珍しく相手対策をして効果が出た展開だったのではないでしょうか。
 リードしていたことが大きかったのでしょうが、ジェフとしては珍しくうまく試合を運べた日だったように思います。



 ただ、徳島はこれで6連敗。
 その間の得点は1点のみと厳しい状況で、相手の状況は差し引いて考えるべきなのでしょう。
 また、先日ジェフを相手にするときは、丁寧に戦うことが重要ではないかと話しましたが、そこに徳島は欠けていたように思います。


 それをもっとも感じたのが、サイドの守備だったのではないでしょうか。
 逆にジェフとしては、ストロングポイントのサイド攻撃から流れを作れた試合だったと思います。
 ただ、そこを警戒された時にどう戦うのか…というのが、長らくの課題であることもまた事実なのではないかとも思います。