当ブログはプロモーションを含みます

エスナイデル監督の"奇跡"に期待するべきかそれとも…

 昨日、高橋GMのインタビューが、ジェフ公式サイトにアップされました
 ブログでエスナイデル監督の話をしたら監督の契約更新が発表され、高橋GMの話をしたら高橋GMのインタビューが掲載されたことになりますね…(笑)
 何の情報もない状況で客観的なまとめを書けたという意味では良かったのではないかと思いますが、結果的にこちらも少々バタバタしております。


 エスナイデル監督の契約更新に関して、監督からもクラブからもまったく説明がない状況でしたら、インタビューの掲載は良いタイミングだったのではないでしょうか。
 もっともこの状況での契約更新に、何の説明もないという状況の方が本来おかしいようにも思いますが。
 また、このインタビューが掲載されたということは高橋GMも残留するということになるのではないかと思いますが、監督も残留となった以上はその方が良いのではないかと思います。



 改めてエスナイデル監督の契約更新に関して考えると、極めて大きな決断をしたということになるはずです。
 1年目から2年目の継続に関しては、終盤の7連勝もありPOにも進出しました。
 内容はともかくとして、あの状況での解任というのも難しいと思いますので、2年目の更新は比較的自然な流れだったのではないでしょうか。


 しかし、今回はジェフクラブ史上過去最低の成績。
 J2に降格してからこれまでのジェフは成績によって容赦なく監督を解任してきた上に、今年は試合内容も酷いものが多かったと思います。 
 契約を更新する理由を探す方が難しい印象すらあるわけで、現状を考えると続投となった明確な理由が必要となってくるはずではないでしょうか。



 さらに、ジェフで監督を丸3年任せられるとなると、ジェフを3年半率いたイビチャ・オシム監督以来となります。
 加えてジェフで3年以上指揮を執った監督もオシム監督のみとなるはずですが、クラブはそれだけエスナイデル監督を高く評価したということになるのか。
 逆に短期間で退任となった多くの監督に苦汁を飲ませてきたクラブでもあるわけで、短期間で着られた今までの監督はなんだったのか…ということにもなるのではないでしょうか。


 もちろん監督を代えないことで継続性を維持できるというメリットはあるのでしょうが、2016年の関塚監督体制や今年のエスナイデル監督体制のように、その継続性が正しいものでなければ続投しても逆効果となる恐れも十分にあります。
 個人的には「チームにはこんな課題が残っているはずだけどなんとなるのかな…」、「偶発的に何かがうまくハマれば改善されるかもしれない…」と思うようなフワフワした年は、結局課題も解決できずたいていがうまくいかない印象です。
 そういった課題に対して明確な対策を打ち出せるかどうかが、極めて重要なところだと思います。



 少し具体的に考えると、ハイプレス・ハイラインで行くのであれば組織的なプレスを構築できるのか。
 引いて守る形を取るにしても中盤を中心としたバランスの良い守備を実現できるのかが大きな課題であり、それらは選手の問題ではなく戦術面をどうにかするしかないと思います。
 しかし、長谷部コーチが在籍した昨年も大半は苦戦していたことを考えても、優秀なコーチを置いたところで意味はなく、やはり最終的な戦術は監督の手腕によって決まるものだと思います。


 サッカーを含むスポーツは宝くじのような博打で結果が決まるのではなくて、チームにいる人々が工夫をこらして努力をして上手くやった結果、成績が出るものだと思います。
 そのため"奇跡"を信じるのは最終段階だと思いますし、シーズンを始まる前から奇跡を期待するような状況では根本的にどこかが間違っているのだと思います。
 「なんとなく」シーズンに入るのではなく、明確な計画や打開策を持って臨むべきでしょうし、明確な計画があってこそ何か問題が起こっても対応できる状況が出来るはずです。



 現状だと高橋GMのインタビューを読んでも、諸々の不安は払拭しきれていないというのが正直な感想です。
 少し長くなってしまったのと体調が優れない問題もありまして、インタビューに関しては明日また詳しく取り上げたいと思います。
 ただ、基本的な話の内容は、今週の月曜からブログで書いてきたものと変わらないと思いますが。


 個人的にはエスナイデル監督を続投して成功する方法を色々と考えたのですが、なかなか良いイメージが浮かびませんでした。
 ジェフの打開策がどうしても期待できないのであれば、「ジェフから離れる」という最終手段も我々にはあるのでしょう。
 ただ、"好きの反対は無関心"という考え方もありますし、決して簡単な決断ではないと思います。



 「一時的に距離を置いてみては」という意見もあるのでしょうが、少なくとも私は一度その趣味から離れたら戻ってくるのは簡単ではないように思います。
 子供の頃にあれだけ見ていた野球も現在では一切見なくなってしまいましたし、このブログも平日毎日書くというスタンスだからこそ続けられているところがあると思います。
 特にサッカーはシーズン中コンスタントに毎週行われているわけで、その話の流れについていくことが興味を抱き続けるにおいて大事なところなのではないかと思います。


 そもそもとして、「ジェフから距離を取る」という選択肢に関する話題が、ネット上で多く見られる状況になってしまっていることが残念なことですね。
 それだけベースには明るいクラブ状況にはないという問題があるのでしょうし、その中でどういった応援スタンスであるべきかという話になってしまっているわけですから。
 来年の今頃はもっと明るい話をしていたいものですね。