優也は2016年の大幅入れ替え時にジェフに加入した選手となりますが、あの時に加入して今でも残っている選手もかなり少なくなってしまいましたね…。
加入初年度には37試合に出場、2017年にも35試合に出場と守護神として活躍していました。
しかし、2018年は13試合出場と、大幅に出場試合数を減らしたシーズンということになりました。
それでも優也は試合に出場しなかった残りの全試合で、ベンチ入りを果たしています。
それだけリーダーシップなどが評価されているのかもしれませんし、チームにとって大事な選手の1人であることには変わりないのでしょう。
今年は岡本、海人とベテランの日本人GKが一気にいなくなったことで、優也に陰から支える立場が回ってきたとも言えるのかもしれません。
また、ラスト3試合では試合に出場し、積極果敢な飛び出しでスタジアムを沸かせていました。
やはり優也は他の選手よりも相手が出した裏へのボールに対して反応が早く、躊躇なく飛び出すので守備範囲が広い。
それによってリベロのように、DFライン裏のスペースをカバーすることが出来るのだと思います。
ただし、最後の3試合だけでも優也が飛び出した後に危ない場面が作られたことが3,4回あったはずですし、エンターテイメントとしては良いのかもしれませんが、サッカーとしての勝負という意味ではリスクが大きすぎると思います。
文字通り"リベロのように"飛び出して、相手選手と競り合うような場面もあったため、当然しっかりとは跳ね返すのは難しくなるし、こぼれ球を拾われてピンチに陥る場面が目立っていました。
優也が飛び出して余裕をもってクリアできるような状況が毎回作れるのならまだしも、GKがエリア外で相手選手とボールを競り合うような展開が目立つのは、さすがに良しとしてははまずいように思います。
また、シーズン前半の出場でも、中途半端なパスからピンチに陥る場面などが目立っていた印象です。
近年のGKは足元の技術や飛び出しなども求められるのかもしれませんが、やはりミスを少なくして安定感のあるプレーをすることがまずはGKのベースとなるのではないかと思います。
そういった意味では、課題も少なくない選手ではないかと思います。
安定感の問題もあって、今年は出場試合数が大幅に減少してしまったのかもしれません。
2017年の開幕前には海人を、2017年の夏にはオヘーダを、さらに2018年にはロドリゲスを獲得したことからも、チームとしてGKは補強ポイントとして考えられているのでしょうし、優也にももう少し頑張ってほしいという思いがあるのではないでしょうか。
その流れからロドリゲスが加入したことによって、苦戦を強いられた年になったのだと思います。
結局、2018年はロドリゲスが20試合、優也が13試合、大野が9試合に出場という結果になりました。
優也と大野は4試合しか差がなかったわけですから、僅差と言えるのではないでしょうか。
優也の出場試合数が35試合未満となったのは、2010年の札幌時代以来となるそうです。
優也の飛び出しからピンチに陥ってしまうことやビルドアップでミスが生じるのも、GKの問題だけでなくチームとしての課題も大きいと思います。
それだけにGKばかりを責めるのも酷だとは思いますが、一方でチームのスタイルは大きく異なるものの、レンタル移籍した岡本が年間を通じて安定したプレーを見せていたことを考えると、複雑な心境にもなりますね。
レンタル組も含めて動きはあると思うので、来季どのようなGKの体制で臨むのか注目ではないでしょうか。