ちばぎんカップも終えて、今週末からいよいよJリーグ開幕ですね。
柏戦ではまずまずの試合が出来たとも思いますが、一方でそれでも90分間では勝ち切れませんでした。
昨年までも相手を押し込む展開は多かったですが、軽いプレーからの失点で勝点を取りこぼすことが多かったですし、そういった深刻な課題は変わっていないとも言えると思います。
昨年の低迷と開幕前の練習試合の結果などを考えれば、シーズン序盤に苦戦しバタバタと崩れ落ちる可能性も否定はできないと思います。
そのためシーズン序盤とは言え、気を引き締めて戦わなければいけないのではないでしょうか。
ちばぎんカップを見る限りだと全体的にコンディションもよさそうで新システムにも可能性は感じますが、そこからどれだけチームを熟成できるのかが何よりも大事なところだと思います。
チームに関してはひとまず置いておくとして、選手個々の見どころを考えると、昨年後半の段階では若手の台頭に期待していました。
特に鳥海、溝渕、乾、岡野といった若いDFたちが成長してくれれば、チームの将来を支える軸となりうるのではないかと。
ただし、溝渕、岡野はレンタル移籍となってしまいましたし、その他のポジションは若手有力候補が少ない状況ですから、若手の台頭に関してはあまり期待できないように思います。
他の見どころで言うと、中盤の主導権争いも気になるところ。
二人の振り返りでも話しましたが、昨年の小島は天才的なパスセンスを見せていましたし、熊谷も昨年終盤は小島から刺激を受けて積極的な姿勢を見せつつありました。
守備には不安もある二人ですが、うまく攻撃面ではまれば面白い可能性を見せてくれるかもしれません。
ただし、ちばぎんカップではフラットな4-4-2で、熊谷と矢田が中盤のコンビを組みました。
あのシステムで戦うのであればボランチと呼ぶよりもセンターハーフと呼ぶ方が正しいのかもしれませんし、そうなってくると2列目のようなタスクも求められるということで、個人での仕掛けを優先して矢田を起用したのかもしれません。
しかし、シーズンを通してあのシステムを継続できるかどうかもわかりませんし、システムの変化と共に中盤のポジション争いにも注目ではないでしょうか。
さらに船山、アラン、クレーベ、堀米といったアタッカー陣も楽しみではあります。
ただ、個人的な注目ポイントを考えると、まずはしっかりとチームの基盤を作れるのか。
攻撃陣に関しては昨年も良い選手たちがいたはずで、そういった選手たちをしっかりと活かすためにもビルドアップと守備を構築することが、まずは先決なのではないかと思います。
今年の開幕戦はアウェイで、愛媛と対戦することになりました。
昨年の愛媛は小島、藤田といった大黒柱を引き抜かれて苦戦し、間瀬監督でスタートするも苦戦。
川井監督がバトンを受けて巻き返しますが、それでも18位に終わっています。
今オフは前年ほどの動きはなく、神谷もレンタル延長となりました。
川井監督が就任してからは左ウイングに置いた神谷をカウンターで仕掛けさせるサッカーで、成績をあげていっただけに極めて重要な存在でしょう。
今季も同様のサッカーをしてくるのであれば、ジェフにとって嫌な相手となるのかもしれません。
ただ、もし川井監督が1年目の手応えから2年目に背伸びをしてしまうようなことがあれば、バランスを崩す可能性もあり得るのかなと思います。
戦力的には決して豊富ではないチームですし、堅守速攻を貫けるのか。
背伸びをしないことが重要なのではないかと個人的には思います。
オフではジェフの岡本、吉田もレンタル延長となりましたが、吉田は契約でジェフ戦に出場できません。
また、元ジェフの小池が東京Vに移籍しましたが、ユース代表の長沼を広島から、下川を松本からレンタルで補強。
ベテランの山瀬も獲得しています。
しかし、DF安藤が京都に移籍した上、2月に入ってDF林堂が右足第5中足骨骨折で全治3ヶ月。
さらにキャプテン西田剛も2月3日に肉離れで全治3週間と、負傷者が目立ています。
選手層の厚いチームではないでしょうし、特に後方のやりくりには苦労することになるのかもしれません。
ジェフと愛媛は昨年9月29日に対戦し、0-1でジェフが敗れています。
試合序盤からジェフが前からプレスをかけていくも得点を奪えずにいると徐々に失速し、後半にカウンターから失点して敗戦。
ロースコアな試合ではありましたが、展開としては良くあるパターンで、ちばぎんカップも近い要素のある試合展開だったと思います。
ジェフとしては昨年の愛媛戦やちばぎんカップなどの反省を活かして、流れの中でも攻撃を作れるようになること。
それによって、自分たちが押し込んでいる流れでゴールを奪えるようになることが、今年の大事なテーマの1つとなるのではないでしょうか。
そこで点を取って優位に試合を進めらるようにならないと、試合途中から失速してやられるケースが増えてしまうと思います。
さらにカウンターへの警戒や、試合終盤の集中力を保つこと。
そのためにも中盤を中心とした守備組織の構築が、やはり大事な部分となってくるのではないかと思います。
また、開幕戦は緊張するチームが多いですから、精神的な準備も大事ですね。
昨年のジェフは4試合勝ちなしからスタートしたこともあって、そこから戦い方もバタバタと移り変わり、落ち着きのないシーズンとなってしまったように思います。
今年はそうはならないように、良いスタートを切りたいところ。
ジェフは監督も変わらなかったわけで昨年からの延長線上にいるとも言えると思いますし、昨年の屈辱を晴らすシーズンとしたいところなのではないでしょうか。