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0-0の堅い試合も前節に続きシュート3本

 岡山戦かなり堅い試合で、スコアも0-0で終わりました。
 試合序盤はジェフがやや優勢といった印象も受けましたが、後半からはジェフの運動量も落ちで岡山ペースだったと思います。

 守備に関しては粘りも見せたものの、チャンスに関してはほとんど作れず。
 やはり攻撃面でポストプレーヤーを外したことで前線に機転を作れず、ゴール前に突入できなくなったことが大きいのではないでしょうか。
 以前よりはましとはいえ、サイド攻撃だけではあまりエスナイデル監督時代と変わらないようにも思います。

 それでも守備においては改善しているとは思いますが、最終的なシュート数は岡山が8本でジェフは前節に続いて3本のみ。
 全体的に言えば、ジェフのほうが攻撃面がうまくいかなかった分、苦労した試合だったように思わなくもありません。
 このまま守備は堅いものの、攻撃はもう1つ…というチームになっていくのでしょうか。

■積極的なプレスで優勢もシュートまでは持ち込めず

 ジェフはクレーベ、堀米、下平、矢田が控えに回り、寿人、茶島、乾、熊谷がスタメンとなり、鳥海がメンバー外に。
 乾はFW登録でしたが、試合ではWBでした。
 江尻監督は2010年開幕戦でもアレックスをFW登録し、SBでプレーさせたことがありました。

 岡山は金山が控えに回って、一森が今季初スタメン。
 スタメン候補だった齊藤和樹がメンバー外に。
 岡山は赤嶺、後藤なども怪我で離脱中のようです。


 2分、ジェフの攻撃。
 工藤が高い位置でボールをカットしたところから、中央へのボールは合わなかったものの、田坂が中盤で拾ってミドルシュート
 このプレーで得たCKの流れで、最後は新井が頭で合わせますが、枠を捉えきれません。

 お互いに、プレスから高い位置でボールを奪う展開が目立つ立ち上りに。
 しかし、ジェフの方が出足が良く、やや優勢といった印象でした。
 10分、岡山の上田が負傷交代し、代わりに武田将平が入りました。


 17分にもジェフの攻撃。
 左サイドで熊谷が工藤と1ー2で抜け出し、茶島へラストパス。
 茶島が合わせますが、熊谷のところでオフサイド

 24分、今度はジェフの田坂が負傷交代し、矢田が入りました。
 その後もジェフがボールを持つ時間が続きます。
 しかし、やはり中央で起点が作れず、シュートまで持ち込めない展開に。


 42分には岡山の攻撃。
 左サイドで得たFKを久保田が蹴ると、仲間が折り返します。
 しかし、GK優也が対応。

 中盤での潰しあいが目立った前半ですが、お互い徐々にスペースができ始めていきました。
 DAZN計測によるとジェフはシュート3本、岡山はシュート1本とお互いにシュートまで持ち込む回数が少なく、0ー0で折り返します。

■後半は岡山が攻め込む展開が増えるも0-0

 47分、岡山のチャンス。
 新井がボールを受けたところで、岡山が囲ってボールを奪うと、レオミネイロがそのまま持ち込んでシュート。
 しかし、ゴールの右を逸れました。

 55分、ジェフは乾を下げて下平を投入。
 62分、岡山の攻撃。
 喜山からのクロスを仲間が合わせますが、ジャストミートせず。


 67分にはジェフの攻撃。
 矢田の左サイドからのクロスは、エベルトに合わず。
 その大外で受けた茶島が合わせますが、相手DFにあたります。

 72分、岡山は久保田を下げて三村を投入。
 78分にも岡山の攻撃。
 右サイド後方から斜め中央へのパスが流れて、イ・ヨンジェが走りこみますがGK優也がセーブ。


 81分、茶島を下げて為田を投入。
 84分、レオ・ミネイロを下げて武田拓真を投入。
 後半も堅い展開でしたが、試合終盤には岡山が攻め込む場面が目立ちます。

 後半ATにも岡山の攻撃。
 関戸のサイドチェンジから、廣木がつないで三村が仕掛けて中央へ。
 関戸が飛び込んでシュートを放ちますが、増嶋がブロック。

 その直後にも岡山の攻撃。
 仲間がバイタルエリアでターンしてシュートを放ちますが、ジェフのDFにあたってゴールならず。
 その直後にも三村が仕掛けてシュートを放ちますが、バーの上に終わり0ー0で終わりました。

■攻撃の軸を作れるか

 試合序盤はジェフの流れだったと思います。
 岡山がボランチなども含めて、後方3枚でつなごうとするところを1トップ2シャドーの同数で積極的にプレスに行く。
 これによって相手のビルドアップを自由にさせず、押し込んでいきました。


 さらに岡山はパスワークの構築に課題を感じ、サイドでSHとSBの2枚でつなごうとしてもフォローが遅いことが多かった。
 そこをジェフが囲い込むことで優位に立ち、ボールを保持する時間も長くなっていきました。
 ジェフは前節金沢戦で押し込まれることが多かったこともあって、積極的に前に出て行ったのではないでしょうか。

 また、普段の岡山はロングボールで攻め込んでいきますが、前半はジェフの3バックが空中戦で競り勝つ場面が目立ちました。
 これによって地上戦でも、空中戦でもジェフが優勢となっていったように思います。
 連戦明けのホームということもあってか、コンディションもよさそうでしたね。


 しかし、前半から飛ばしていたのか、後半からはジェフのプレスが失速していったように思います。
 これによって金沢がボールを持つ時間が増えていき、シュートまで持ち込まれる回数が増えてしまった。
 さらに最終ラインも下がったことで、空中戦でも相手に負ける場面が目立っていきました。

 後半からの岡山はサイドチェンジで、ジェフをうまく揺さぶっていったように思います。
 ジェフはサイドチェンジへの対応で遅れる場面が目立っていき、さらに揺さぶられることによって中央のスペースもあける場面が増えていった。
 ゴール前での粘りは見せていたとはいえ、前半ほど守備で優勢な展開は作れなかったと思います。


 後半の守備バランスにも課題を感じた部分はありますが、ある程度運動量が落ちるのは仕方のないところもあるでしょう。
 それよりも問題なのは、やはり優勢な展開で攻撃を作れなかったこと。
 前半も点が取れないどころかチャンスはほとんど作れなかったですし、そこが課題だと思います。

 冒頭でも話したように、やはり前線中央に起点が作れていないため、ゴール前に侵入する形がほとんど作れなかったことが気になるところではないかと思います。
 素早くつないでシュートまで持ち込む展開を作りたいのかもしれませんが、それにしては中盤の形をスムーズに作れていないし、この試合でもパスミスが多かった。
 攻撃面においては課題のほうが目立った試合だったと思います。

 守備においては相手をしっかりと研究したプレスがかけられていたように思いますし、前節からの改善点も見られたのかなと思います。
 ただ、攻撃面においては前節に続いてシュート3本に終わったということで、改善すべき点といえるのではないでしょうか。
 まずは目移りせず、軸となる攻撃の形を1つ作ることなのではないかと思います。