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5戦ぶりに勝利を挙げたジェフ 4連勝中の横浜FCと対戦

 Jリーグの夏の移籍ウインドウがオープンしましたが、今年はここまでJ2チームの動きが非常に活発ですね。
 ジェフは平均年俸が高く固定費が嵩んでいるのか動きが少ない状況ですが、この夏の移籍マーケットでも大きな話題となったのが中村俊輔横浜FC移籍でした。
 ジェフはその横浜FCと、明日対戦することになります。

 ただし、中村は負傷中ということで、明日の試合には間に合わないのかもしれません。
 同時期に広島から横浜FCに加入した皆川は、早くも先週の栃木戦でスタメン出場を果たしており、戸島と2トップを組みました。
 一方で積極補強の影響もあってか、監督交代から出場機会が減っていた中里が、元ジェフのパク・ジョンジンなどもプレーした韓国の江原FCに移籍することが発表になっています。


 昨年J2を3位で終えたもののプレーオフで敗退した横浜FCは、タヴァレス監督を続投。
 後方でゆっくりとパスを繋ぎつつ縦へ速く展開する緩急をつけた攻撃や、スペースを与えない守備からカウンターを狙うサッカーなどからブラジル人監督らしいエッセンスを感じ、しっかりと強みも作れていたと思います。
 しかし、選手やシステムが頻繁に入れ替わり、チームとしての軸を強化できなかった印象もあり、14位という成績もあって第13節終了後に解任となっています。

 後任には柏などでボランチとして活躍し、引退後には吉田達磨監督などと共に、柏ユース黄金期を築き上げた下平監督が就任。
 下平監督は2016年から柏のトップチームで監督を務めていましたが、昨年途中に解任されています。
 今年横浜FCのヘッドコーチに就任しましたが、この時点で次期監督として濃厚だったのでしょう。


 下平監督が就任して明らかに変わったのは、パスワークのスピードだと思います。
 ビルドアップ時のパススピードが速くなって、選手の判断も素早く、テンポよくボールを動かしていきます。
 それによって相手の守備を揺さぶり少しずつ相手のずれを作って、そこから中盤の間や縦にパスを展開するサッカーになっている印象です。

 しかし、一方で前節栃木戦では戸島と皆川のツインタワーにして、栃木のプレスが激しいとみると長いボールも展開する柔軟性も見せていました。
 また、選手起用においては大卒新人の中山や草野、特別指定となっている仙台大の松尾、前回のジェフ戦でも結果を残した17歳の斉藤光毅など、スピードある若手アタッカーを積極起用。
 パスサッカーと若手の積極起用は、柏アカデミーに成功をもたらした下平監督らしさが出ているのかもしれません。


 一方でタヴァレス監督時代にリベロでもプレーした松井大輔が、ボランチとしてプレーし展開面で貢献。
 また、下平監督就任直後はスーパーサブとなっていたレアンドロ・ドミンゲスが、ここ4戦でスタメンに復帰し攻撃のアクセントとして機能しています。
 パスサッカーの中でレアンドロ・ドミンゲスの良さがさらに引き立っている印象もあり、俊輔もまずはレアンドロ・ドミンゲスのポジションで起用されるのかもしれませんね。

 チームの戦い方も固まってきた印象で、それが成績にも結び付き現在4連勝中で順位も8位に浮上。
 特筆すべきなのが得点力で、4連勝中は岡山に5-1、東京Vに3-2、新潟に2-0、栃木に2-1とすべて複数得点で、ここ4試合だけで12ゴールも上げています。
 それだけ攻撃面が、うまく回り始めていると言えるのでしょう。


 ジェフとしては前節福岡に3-0で完封勝利したとはいえ、今週ブログで話したように守備には甘さも見受けらたのではないかと思います。
 横浜FCの攻撃をいかに防げるのかが、まずは見所となるのかもしれません。
 特に相手のパスワークに翻弄されて守備バランスが崩れることが多い印象がありますから、いかに相手のパスワークを封じられるかがポイントとなるのではないでしょうか。

 一方で横浜FCは連勝中も失点は少なくないようで、そこが狙い目となるのかもしれません。
 ジェフは岐阜戦、福岡戦と左サイドに人数をかける攻撃を仕掛けていますが、これが下位チーム相手だから機能したのか。
 福岡戦でも3ゴール中2ゴールはセットプレーの流れから生まれていますし、サイドに流れる展開で具体的な成果をそこまであげられているわけではないですから、ここからが大事だと思います。


 また、気になるのが天候で、当日は台風が接近する恐れもあるそうです。
 それによってはグラウンドコンディションも大きく変わってくるでしょうし、そもそも試合を開催できるのかという話にもなるのかもしれませんね。
 いずれにせよ、試合が行われれば、環境に対する対応能力も求められるのではないでしょうか。

 前節久々に勝利を挙げたジェフですが、岐阜戦、福岡戦と下位チームとの試合が続く状況でした。
 ジェフとしては久々に上位を伺うチームとの対戦になりますし、真価の問われる試合となるのかもしれません。
 好調な横浜FCを相手に、浮上のきっかけを見出してほしいところですね。