米倉獲得のニュースもあってこちらは消してしまおうかとも思ったのですが、今後のチームにおいて大事な部分なのではないかと思い、2つエントリーを投稿することにしました。
話を振るタイミングというのは、意外と難しいですね。
話の鮮度は落ちてしまっているように思いますが、メモもかねて。
横浜FC戦では堀米が欠場し、代わりに矢田が右SHに入りました。
ここ数戦のジェフは、堀米が逆サイドまで流れて、サイドで数的優位を作っています。
しかし、数的優位において堀米が何か決定的な役割を果たしていたのかと考えるとそうでもなく、密集状態で堀米だからできていた仕事があったのかとまで考えるとそこまでではなかったと思います。
このあたりは、試合前にもこのようなつぶやきをしていました。
個人的にはそんなに堀米がここ2試合、効いてたとは思わない。けど、甲府の頃から右サイドでプレーして中央寄りに入ってくる選手だったので、チームのやりたいことにはあってた。というか、そもそも堀米の癖なのかなとすら思ってたけど。
— arata (@aratasuzuki) 2019年7月27日
チームのやりたいことに堀米の動きの癖としてはあっていたとしても、プレーの内容自体がハマってたとまでは思わない。それだけに、堀米がいないから出来なくなったというのでは、そもそもチームとして成り立ってなかったということになるんじゃないかな。
— arata (@aratasuzuki) 2019年7月27日
堀米は甲府の頃から右サイドで起用されることが多く、そこから中央に流れることが多かった。
それが現在の左サイドに流れる攻撃に適していた。
ただ、だからといって、右SHが左サイドに流れる動きが、他の選手だと出来ないのかと言うと、そういうわけではないでしょう。
現状だと右SHが左サイドに寄って数的優位にはなったとしても、そこで右SHが何かを実行できているのかというと、そこまでの形にはなっていないと思います。
確かに岐阜戦では左サイドに流れた堀米からアーリークロスでゴールが生まれましたが、あれも相手の守備の問題が大きかったでしょう。
頻繁にああいった展開が生まれていたわけでもないですから、チームとして狙ったというよりは突発的に生まれたゴールだったと思います。
先週紹介した福岡戦でのシーンも、堀米が左サイドに寄ることで数的優位にはなりますが、堀米自身はボールに触ってもいません。
これは横浜FC戦での矢田も同じで、結果的に囮のようなタスクになることが多かったと思います。
矢田が右サイドで起用されたのは、矢田も堀米同様に左効きなので逆サイドに流れやすいということだったのではないでしょうか。
堀米と矢田の攻撃への関与はそこまで変化を感じませんでしたし、むしろ矢田を右SHに起用することで守備面においてはプラスの効果もあったのかなと思います。
ただ、その分堀米は流れとは関係ない一発での打開力や、精度の高いプレースキックなどをもっている選手ではありますが。
確かに先週には、このような話もしました。
こうなってくると、ゲリアなどもポイントになってくるとは思いますが、堀米が一番のキーパーソンになる可能性もあるかもしれませんね。
チームとして確実に攻め込める時間帯は逆サイドに流れて、耐えなければいけない時には同サイドでバランスをとらなければいけないかもしれない。
いわば堀米の動きがチームをコントロールすることになるのかもしれませんが、果たしてそこまでゲームを読めるタイプの選手なのか。
ただ、これも文章を読んでいただければわかるかと思いますが、堀米が大事というのではなく右SHで起用される選手が大事という意味。
バランスを取って動くという意味では、もしかしたら矢田のほうが計算できるのかもしれません。
もともと矢田はボランチとしては守備が不安で、純粋なSHとしては仕掛けがもう1つといった印象もあるだけに、右SHから流れて結果的に中央寄りでプレーするタスクは矢田に向いているのかなとも思います。
右SHが流れることでトップ下にも近い位置でプレーすることになるため、横浜FC戦終盤はトップ下経験も多い船山が右SHに入ったのではないでしょうか。
65分に投入された茶島は当初右ウイングのようにプレーして逆サイドに流れない戦い方をしていましたが、75分に為田に代わって寿人が入ると寿人が前線でプレーして船山が右、茶島が左に移りました。
ただ、左SHの茶島には戸惑いも感じ、どういったタスクを期待したのかも見えづらかった気がします。
個人的には同エリアに密集する攻撃において、一番可能性を感じるのは船山ではないかと思います。
横浜FC戦の後半に左サイドでDFライン裏を走る動きも見せていましたし、間を取る動きも狙える選手。
密集した状態において、狭いエリアでも効果的なプレーができる選手と言えるのではないでしょうか。
より具体的に言えば、現在の船山は何でもできる便利屋といった印象で、守備も含めていろんなタスクをこなしている印象です。
しかし、そうなると、アタッキングサードのタスクに専念できない。
横浜FCがレアンドロ・ドミンゲスを仕掛けに専念させているのと比べると、ジェフはどこで誰が決定的な仕事をするのかという点ではっきりしない部分があるように思います。
為田や堀米なども密集した状態で活きるタイプではないと思いますし、今のスタメンだと密集状態で効果的な動きを出来る選手が少ない。
そのため選手が密集しても、最終的には下平などが大外からクロスを上げるだけで終わってしまうことが多いのではないでしょうか。
試合後にも話しましたが、大事なのは密集することではなく、密集してどう崩すのかですから、そこが今後の大事なテーマとなるのではないでしょうか。