米倉が新潟戦でジェフ復帰後初ゴール

 米倉が新潟戦で、ジェフ復帰後初ゴールを決めました。
 なお、今年の米倉はG大阪でもリーグ戦8試合、カップ戦6試合に出場していますが、ゴールはなかったということでこれが今季初ゴール。
 米倉のゴールは、昨年7月末の鹿島戦以来なので、約1年ぶりになります。

 2018年の公式戦でのゴールはその1つのみで、2017年はゴールなし。
 G大阪での5年半で公式戦7ゴールだったそうで、ジェフに在籍した2013年の公式戦ゴール数とちょうど同じ数ということになります。
 SBということを考えればそこまで少ない数字ではないのかもしれませんが、ジェフ時代のプレーを考えると思ったより少ない印象を受けます。


 新潟戦でのゴールは、左サイドの為田からのクロスボールを、ファーの米倉が頭で合わせて決めています。
 中央ではクレーベなどがニアに動き出して、相手守備陣を引き付けた結果、米倉の前がぽっかりと空き良い形で決まった展開でした。
 為田のクロスボールもクレーベなどを狙ったのか、米倉を狙ったのかはわかりませんが、良いボールが入ってきましたね。

 左サイドから仕掛けている状況でも、米倉はファーで飛び込める位置にいることが多かった印象ですし、狙っていたところがあるのかもしれません。
 また、状況によっては味方後方からのロングフィードを、米倉が頭で競り合うこともあります。
 エスナイデル監督もゲリアや乾を高い位置に押し上げて、浮き球のボールを蹴って起点にする展開を実施していたことがありましたし、同じような発想なのではないでしょうか。


 さらに江尻監督の場合、前回監督時にも米倉がジェフに在籍していたことになりますが、巻と米倉を2トップ気味に配置してロングボールを放り込む試合を実施したこともありました。
 それだけに、米倉の高さ・強さを高く評価しているところがあるのかもしれません。
 もっともその時の戦い方も、江尻監督は本来のサッカーではないという話をしており、一時的なもので終わってしまいましたが。

 一方で今年に入って米倉が復帰してからのジェフは、思い切り良く米倉が飛び出してクロスを上げるという展開をあまり作れていない印象があります。
 新潟での米倉もサイドを駆け上がってクロスといった攻撃は少なかったですし、結果的に目立ったのはゴールシーンで高さを活かしたプレーということになりました。
 米倉が加入してから左サイドで人数をかけて繋いでも、逆サイドに展開するという場面はほとんど作れていないですし、米倉のスプリントを活かしきれていないように思います。


 一方で米倉自身も、SBにコンバートした2013年ほどの驚異的なスプリントや思い切りのよい飛び出しは出来ていないように思います。
 当時の方がチームとして米倉の走力を活かせていたという部分もあるのでしょうが、米倉自身も25歳から31歳になったことでさすがに脚力などは以前ほどではないように感じます。
 その分、賢い動きや周りを活かしたプレーが出来ればいいのでしょうが、今のところそこまでベテランらしいうまさが感じられる展開は少ない印象があります。

 米倉は当初「何としても勝たせたい」、「帰ってきた理由はJ1に上がることだけ」と話していましたが、結果が残せずにいると以下のようにコメントしています

「簡単ではないと思っていたけど、思った以上に苦戦している。ただ、試合をこなしてうまくいっている部分もあるので、ちょっとずつでも良くしていくしかない」と気丈に答えた。

 多くのOBがジェフを昇格させたいと復帰してきましたが、チームの状況は大きく変わらず自身も苦戦することが多く、「思ったよりも難しい」というようなコメントするところまでがパターン化している気がしますね。

 もちろんジェフをJ1に昇格させたいと復帰してくれる気持ちは嬉しいところでもありますが、一方でジェフのも多くの選手が在籍して努力してきたわけで、その選手たちが頑張ってもうまくいってないことになります。
 そう考えれば、1人の力だけで昇格させるというのは、簡単なことではないはずです。
 しかも、J1のチームでバリバリのレギュラーが「昇格させたい」と言ってジェフに復帰するのならばともかく、多くのOB選手はピークが過ぎて出場機会が減ったところで復帰しているわけですから、その状況で言われても…と思ってしまうのが、実際のところです。


 そもそも米倉の場合は、2013年のプレーオフにも出場し本人にもチャンスがあったもののゴールを決めきれなかった記憶があります。
 その時は米倉がエース級の選手でもあっただけに、米倉が外して勝てないのなら仕方がないとも思いました。
 しかし、それから他クラブに移籍して5年半もたってジェフに復帰し、今から昇格させたいと言われても若干複雑な思いが残ります。

 それだけにJ1に復帰させたいという発想よりも、まずはチームの力になって一緒に成長していくことが大事なのではないでしょうか。
 そのためにはもっと米倉がリーダーシップを発揮してチームを引っ張る存在になってほしいとも思うのですが、そもそもそういったタイプではないし、さらに米倉以上のベテランも多いだけに難しいのでしょうか。
 いずれにせよ現状では、他選手との違いを見せるまでには至っていない印象ですから、このゴールを機にさらなる活躍を期待したいところだと思います。