山口FW山下の獲得と櫻川ソロモンの昇格

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 ジェフが山口FW山下の獲得を発表しました。
 黄金期以降は選手も育てられず、外部からの補強が多くなっているジェフですが、今回は少々意外な印象を受けました。
 というのも、近年はJ1やJ2上位でくすぶっている中堅選手や戦力外となったベテラン選手の獲得が目立っていましたが、山下の補強はそれは当てはまらないということになるはずです。

 もっとも、今年のジェフの最終順位は17位。
 山口の最終順位は15位なので、ジェフより上のチームからの補強という点では変わりありません。
 それだけジェフの立場が下がっていて簡単に上位チームからは補強できなくなっているということなのかもしれませんが、それによって工夫を凝らさなければいけない状況になっているのであれば、それはむしろ歓迎すべきなのかもしれません。


 山下は前線や2列目で、運動量豊富で守備もでき体を張れる選手といった印象です。
 184cmと身長もありますが、足元の技術もあり、比較的器用な選手なのではないでしょうか。
 しかし、今年11ゴールを上げていますが、そこまでのイメージはなく、選手層は厚いジェフだともう少し苦労する可能性もあるように思います。

 ジェフには少ないタイプですので、良い補強だとは思います。
 ただ、実際には全く同タイプがいないわけではなく、愛媛にレンタル中の吉田眞紀人も似通った選手ではないでしょうか。
 吉田も前線も2列目も出来て走れて技術力もある選手である上、2014年には水戸で11ゴールを上げる実績もあったのですが、ジェフでは活躍できずレンタル移籍となっています。


 吉田は巻を意識しているそうですし、私も同郷の木更津出身ということで期待していたのですが、このまま退団となるのでしょうか。
 もちろん、山下とタイプが被る可能性があるとはいえ、現在のジェフは同タイプが非常に少ない状況ですから、ここから2,3人増えても全く問題ないとは思います。
 しかし、他選手や選手枠との兼ね合いもあるでしょうし、何より吉田はもう3年もレンタル移籍している状況ですから、ジェフへの復帰は現実的ではないのでしょうね。

 山下は来年初めに24歳になる選手ということで、将来性も期待できるでしょう。
 ジェフは以前にも話した通り、戦力の高齢化が激しい状況ですから、そういった意味でもよい補強だと思います。
 そして、何よりも走れて守備のできる前方の選手は非常に少なく、尹監督体制では欠かせないタイプではないかと思いますから、そういった部分で期待したい選手だと思います。


 ただ、一方で選手層という側面で考えると、やたらと2列目が多い状況ですし、そのバランスを改善するために誰かを放出する必要性も出てくるのではないでしょうか。
 あるいは、山下を前線の選手として考えるのであれば、組み合わせをどう検討するのか。
 クレーベでは守備の問題が大きいため堅守のチームは作りにくいかもしれませんので、クレーベに対してどういった判断を下すのかも気になるところです。

 来年どういった目標を立てるのかもそこに絡んできて、来年勝負なら得点力の高いクレーベを活かす形も検討すべきかもしれませんし、そうでないのであればクレーベはきっぱりと諦めてベース作りに専念するという発想も出来るのではないでしょうか。
 個人的には後者の方が良いと思うのですが、今年17ゴールを上げたクレーベを切る勇気をフロントが持てるのかどうか。
 そこで大事なのが新チームのビジョンやクラブにおける目標・計画なのだと思うのですが、何せそこが見えてこないわけですから、外部からは何を狙っているのかもわからず補強の評価も難しい状況ですね…。


 続いて。

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 注目されていた、櫻川ソロモンのトップ昇格が決定となりました。
 高円宮杯終了まで待ったということなのでしょうが、ここ数年は新卒の内定を早めに出してプロ意識を促すという方針でやっていたので、ここまで引っ張られてハラハラしてしまいました。
 もっとも以前は敢えて内定を遅らせることで気を抜かない状況を作っていたという話だったはずですし、どちらがいいのかはわからないところがありますが。
 アカデミーの選手だと急ぐことはないので、ここまで遅らせたということなのでしょうか。

 櫻川は190cmの長身FWで、ユース年代の代表でも活躍してきた選手。
 ここまで代表で活躍してきたジェフアカデミーの選手も、久々ではないでしょうか。
 それだけでも期待は高まります。


 ただ、発育が早いから代表などに選出されていたのかもしれないし、そこから伸び悩む長身FWはジェフに限らず少なくありません。
 特に長身FWは体を張らなければいけないため、同世代とは戦えてもトップに上がるとフィジカル面で苦戦するケースも多いと思います。
 ジェフも戸島や久保の育成には失敗しているわけですし、櫻川もユース年代で活躍したからと言って、スムーズにいくとは限らないでしょう。

 山下に関しては山口での実績もありますし、どう使うのか、どう周りとの兼ね合いで選手構成などを考えていくのかがポイントではないかと思います。
 しかし、櫻川に関しては、若手のホープをいかにトップチームで成長させていくのかが、焦点となるのではないでしょうか。
 そこがここ数年におけるジェフの大きな課題の1つでもあるだけに、良い体制を築かなければいけないと思います。


 もちろん、さらっとトップチームに出場して、さらっと活躍してくれればそれに越したことはありません。
 しかし、そう簡単にはいかないからこそ、ジェフの高齢化も進んでいるわけで。
 若手を育てるためにはバッサリとベテランを解雇する必要も出てくるかもしれませんし、そこを監督にも理解してもらわなければいけないかもしれない。

 そこで重要なのが、やはりビジョンや目標の共有化…と、また同じ話になってしまいましたね(笑)
 しかし、そこが本来はチーム作りの大前提となるはずですから、そこに話が集結するのも当たり前だとも思います。
 そこがはっきりしていれば悩むこともないし、クラブの意図も理解しやすくなるはずですが、現状だと不透明だから「結局チームをどうしたいんだっけ?」という話で終わってしまうところがあるのではないでしょうか。 
 クラブが厳しい状況で新加入の選手には申し訳なく感じるところもありますが、来季からよろしくお願いします。