予想していた通り移籍発表が続いて、前編からだいぶ間が空いてしまいました、申し訳ありません。
これ以上引っ張るのも良くないと思うので、ここで取り上げてしまいたいと思います。
後編では守備陣を中心に、MVPも選んでいきます。
左SB:イッペイ(大宮)、右SB:北爪(横浜FC)
イッペイ・シノヅカは7月に横浜FMから移籍しているので出場数も少なく迷ったのですが、J2では抜けた存在でしたし少ない出場数で大宮のアシスト王にもなっているということで選出しました。キレのあるプレーと精度の高いクロスからチャンスメイクし、米倉が止められなかったという印象が強いです。
左右どちらのサイドでもプレーでき、右サイドでの出場も多かったですが、ジェフ戦では左サイドでプレーしていたこともあって、こちらで選びました。
イッペイと迷ったのは志知(水戸)で、志知も左足からのクロスが魅力ですね。
その他、徳元(琉球)、黒木(京都)、内田(甲府)、古賀(柏)、砂森(鹿児島)、下川(愛媛)など。
CBでのプレーも多かった徳島の内田も、左サイドで活躍していた印象が強いです。
右SBは2年連続で、北爪を選びました。
今年は縦への鋭い飛び出しだけでなく、前線に繋ぐパスも効果的に使えて選手としての成長も感じましたし、10月の俊輔のスーパーゴールの起点となったのも北爪の前線へのパスからでした。
田代や砂森、栗山、北爪など元ジェフの選手が活躍しているのを見ると嬉しい一方、なぜジェフで育てられなかったのか…と、どうしても思ってしまいますね。
他に右SBの候補は、亀川(長崎)、長谷川(金沢)、岸本(徳島)、増谷(岡山)、長沼(愛媛)など。
22歳とまだ若い岸本は前線でのプレーも多かったですが、右WBでも頑張っていました。
21歳の長谷川は9月に右膝前十字靭帯を損傷し全治8か月の大怪我となってしまいましたが、これがなければもっと目立っていたのではないでしょうか。
岡山の増谷はシーズン中に琉球から岡山に移籍しているのですが、琉球時代はCBでの印象も強くビルドアップ面で大きく貢献していました。
CB:バイス(徳島)、染谷(柏)
徳島のバイスは守備だけでなく、攻撃面でも大きく貢献できる選手で、チームのスタイルにもピッタリあっていましたね。ジェフもバイスからのビルドアップに苦戦しましたが、パス出しだけでなく得点力もあってCBながら7ゴールをマーク。
長崎からのレンタルだったのですが、長崎には合わなかったのか予算の問題でもあったのでしょうか。
もう1人をヨン・ア・ピン(横浜FC)や栗山(山形)などと悩んだのですが、柏の染谷にしました。
目立つプレーは少なかったかもしれませんが、冷静にDFラインをまとめ上げていたと思います。
ビルドアップ面でも貢献していた印象で、首位柏を後方から支えていました。
その他、河面、櫛引(大宮)、エデル・リマ(甲府)、山本(金沢)、菊池(山口)など。
夏に新潟へ復帰した舞行龍もハーフシーズンながら、クレーベに高さで競り勝つなど光るプレーを見せていました。
ジェフの新井も頑張っていたと思うのですが、チーム自体の守備に問題があったので評価しづらいところがありましたね。
GK:一森(岡山)
GKには当然日本代表にも選ばれた中村(柏)も考えましたし、白井(金沢)と一森の3人で悩みました。中村はシーズン後半は彼らしいファインセーブが目立ちましたがが、シーズン前半は若干プレーに迷いを感じた印象もあり、だから代表から外れているのかなとも思いました。
思い切りで勝負するタイプのGKが迷い始めるとミスが増えてしまいますし、中村の能力を考えるともっと出来るのではないかと思っていたので、今回のベストイレブンからは外しました。
一森は安定したセービングだけでなく、キックの精度も高いタイプ。
シーズン序盤は昨年加入したライバル金山が試合に出場していましたが、ポジションを奪い返して正守護神としてプレーしました。
第17節の長崎戦ではアシストもマークしています。
その他のGK候補はユ・ヒョン(栃木)、岡本(愛媛)、櫛引(山形)、セランテス(福岡)、増田(町田)など。
今年は例年ほど目立ったGKがいなかった印象もあります。
それでもGKが安定しているとチーム全体の守備も落ち着きますし、大事なポジションですね。
MVPはクリスティアーノにしました。
優勝した柏の中で存在感の大きい選手だと思いますし、やはりこのチームはクリスティアーノが引っ張る形を作った方が良い状態になるのではないかと思います。
ゴール数、アシスト数といった数字から考えても、文句なしではないでしょうか。
ベストイレブンを図にまとめるとこうなります。
ちなみにこの図を作ったのはかなり前で、その頃にはまさか一森がG大阪に移籍するとは思っていなかったです。
本当にいい選手はどんどん引き抜かれていくんですね…。
その他、水戸の小川や宮、町田の平戸、小林、山口の宮代、石田、長崎の秋野、東京Vのパライバ、クレビーニョ、栃木のユウリ、福岡の初瀬など、夏の移籍からJ2クラブに加入して可能性を見せてくれた選手も多かったと思います。
レンタル選手も多いので来季どうなるかわかりませんが、上記の選手たちもフルシーズン戦えれば面白い存在となるのかもしれません。
特に来年は東京オリンピックがありますから、オリンピック出場をかけて移籍する若手選手も増えるかもしれませんし、それによってJ2が活性化するといいですね。
ジェフも来年は文句なく、ベストイレブンに選ばれる選手が出てくるように。
また、将来に希望を感じる選手が現れるように期待したいと思います。