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茶島の広島復帰と優也の残留

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 2年間ジェフにレンタルで加入していた茶島が、広島に復帰することが決まりました。
 昨年も復帰の話はあった選手ですし予想できたことではありますが、ジェフにとっては残念なニュースだと思います。
 レンタルからの完全移籍を狙っている印象のあるジェフですが、やはりすべてがうまくいくわけではないということでしょうか。


 ジェフに移籍した茶島は、昨年当初インサイドやシャドーの位置でプレー。
 しかし、4月下旬には早くも右WBや右SBにコンバートされ、それ以降はサイドでのプレーが中心になりました。
 そして、昨シーズン後半からはスタメン出場も減って、途中出場が増えていきます。

 それでも、ジェフ初年度は39試合に出場した上、Football LABの計測によると6アシストでジェフのアシスト王にも輝いています。
 しかし、今年は開幕戦でスタメン出場しましたが、第2節以降はまた出番が減っていきます。
 江尻監督が就任して3バック時は右WBで主力となりましたが、それも一時で4バックになると出番はなくなり、ポジションを失っていきました。


 江尻監督はゲリアや米倉を起用していましたし、SBには高さやサイズを求めて、茶島は起用しなかったのではないでしょうか。
 むしろそれまでの起用がリスキーだったとも言えるでしょうし、守備に不安があるチーム状況も考えれば妥当な判断だったと思います。
 しかし、結果的にそれによって茶島はSHでしか出場できなくなり、今年は22試合の出場で終わっています。

 この2年間サイドでのプレーが多かったのは、ジェフの2列目はやたらと選手が多いこと、逆に右SBの選手は少なかったこと、スプリントや運動量などを期待できた選手であることもあって、コンバートされてしまったのではないでしょうか。
 ただ、サイズがある選手ではなく決して守備も上手くはなかったので、SBではむしろ課題の方が目立ってしまったように思います。
 偏った選手構成によって、割を食ってしまった選手と言えるのかもしれません。


 ただ、茶島自身もインサイドとしてはゲームを作る、パスを間で受けるといった点で物足りなさがあったようにも思いますし、動きとしては上下動の方が得意なのかなといった印象もなくはありません。
 プレスに関しても積極的に寄せにはいくものの、タイミングなどが甘くすぐに交わされる傾向がありました。
 それでも鋭いミドルシュートなどアタッキングサードでのクオリティを持った選手だっただけに、もっとインサイドなどゴールに近い位置で見たい選手だったのではないでしょうか。

 ジェフの2列目は豊富な状況なだけに、今回の退団も仕方がないのかなと思ってしまいます。
 しかし、ハードワークできる2列目の選手は非常に少ないだけに、守備を重視する尹監督の下では主力となる可能性もあるのではないかと思っていました。
 それだけに、貴重な選手を失ってしまったのではないか…という印象が残ります。

 広島ではフルシーズン活躍したことはないわけですが、昨年就任した城福監督の下では初めてのプレーとなるはず。
 どのポジションでプレーするのかはわかりませんが、3バックのWBでならサイドでも課題を隠せるかもしれません。
 古巣での活躍を目指して頑張ってください。


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 契約更新情報に関しては基本的に取り上げていないのですが、移籍の可能性があるかなと思われていた優也の残留が決まったので少しだけ。
 川崎から加入となる新井は今年のルヴァン杯でこそ活躍した選手ですが、それ以外の実績は薄いだけにさすがに正守護神として計算するのは怖かったということでしょうか。

 これによってGKの層は厚くなりますが、試合に出場できるのは1人だけです。
 ジェフは2列目などにも言えますが、特定のポジションにおいては層が厚いものの飛び抜けた選手は少ないだけに、補強をしても実質的なプラスは小さいことが少なくないですね。
 これが現在のジェフの大きな問題だと思います。


 J2生活が長いこともあって、スペシャルな選手の補強は難しいのかもしれませんが、有力な選手を補強できないのであれば地道に選手を育てて上を目指そうというのが、他のJ2クラブでもよくみられるケースだと思います。
 しかし、ジェフは中途半端に補強重視な運営を進めているため、有力な選手も集められず選手も育たず、中途半端になってチームとしてじり貧状態になっているのではないでしょうか。 
 今年は今のところレンタルバックによって若手が増えていますが、近年のジェフは小粒な選手を多く集めすぎている印象もあります。

 それによって、若手が出場するチャンスを失っているところもあるのではないでしょうか。
 補強するにしてもより厳選しなければいけないのではないかと思いますし、選手層が厚ければいいというものでもないと思います。
 余剰戦力を抱え込みすぎると若手が伸びないだけでなく、控え選手のモチベーションにも悪影響を及ぼす可能性があると思いますから、ただ選手を取ればいいだけではなく最終的にセンスが求められるのは将来のビジョンや全体のバランスなのではないでしょうか。