2019シーズンを振り返る ゲリア&安田理大編

 チームは沖縄キャンプに入り、練習試合の日程などもアップされています
 これを見ると3部練習は初めだけで、オフでなまった身体と生活を元に戻すということが主眼なのでしょうか。

 さて、本日から再び、選手の振り返りに戻っていきたいと思います。
 ゲリアに関しては以前にも多少触れたので、出場機会の少なかった安田とまとめて話していきます。
 正直2人ともまさか残留になるとは、思ってもいませんでした。


jefunited.co.jp

 2019年は右SBで開幕スタメンの座を手にしたゲリアですが、第3節以降はスタメンから外れました。
 エスナイデル監督から江尻監督に交代となったことで、右WBとしてスタメンに戻りますが、途中から茶島などにポジションを奪われます。
 しかし、7月に入って4バックへ変更したこともあり、右SBで三度スタメンに復帰と、慌ただしいシーズン前半でした。

 ゲリアは身体能力が非常に高く、スピードもあってパワーもあり高さもあるSB。
 江尻監督はSBに高さを求めていたのかなと感じる部分もありますので、4バックにした当初はゲリアが右SB一番手でした。
 単純なスピードではジェフでも随一ではないかと思いますし、ダイナミックに縦に駆け上がるプレーも目立っていました。


 しかし、走り込んでボールを受けても、そこからのテクニックに大きな課題が残る。
 キック力はあるもののクロスの精度はもう1つだし、ドリブルでの突破やパスを細かくつなぐ能力にも欠いていて、ビルドアップ能力にも問題がありました。
 そのためゲリアにボールが渡っても、そこで攻撃が終了してしまうことが多かったと思います。

 守備においても、ドリブルへの対応など細かい動きの部分に弱さがあった印象です。
 ただし、空中戦には強いし、多少対応が遅れてもスピードでカバーすることができる。
 米倉も守備に関しては相変わらず課題が多いだけに、守備力で言えば大差がないか、ゲリアの方が貢献できていたのではないかとすら思います。


 それでも攻撃面で右SBにボールが渡ると、手詰りになってしまう問題は大きく、総合的に言えば課題の方が目立っていた印象でした。
 足技には不安があるものの高さやスピードなどフィジカル面で秀でた選手ですので、もし日本で生まれていればCBとして育てられていた可能性があるのかなとも感じていました。
 ただし、ゲリアも26歳ですし、もともと器用なタイプではないでしょうから、今からコンバートは簡単ではないのかもしれませんね。

 米倉の加入もあってシーズン途中からは出場機会は激減し、2019年最後のスタメンは8月4日の鹿児島戦で、そこからは4試合の途中出場のみでした。
 途中出場では右SHでのプレーも多く、ゲリアが右WBに入り米倉をCBに回して、3バックで守備固めをした試合もありましたね。
 それだけ脚力を活かしたゲリアの守備力を期待したことと、SHに守備的な選手が非常に少ない選手構成であるため、守備固めの選択肢が他になかったことが大きかったのではないかと思います。

 右SBの第2候補としてはそこまで悪くないかもしれませんが、何せ外国人枠の選手ですし米倉加入後は出番が激減した選手でもありますから、退団が濃厚だと思っていました。
 右SBのバックアップとしては溝渕をレンタルから戻して、外国人枠は新たに主力候補のボランチなどを補強すべきではないかと思うのですが、そう単純にはいかなかったのでしょうか。
 状況からして、契約が残っていたため退団にならなかった可能性も大きいのではないかとも思います。


jefunited.co.jp

 昨年4月末に加入した安田はゲリア以上に出場試合が少なく、スタメン1試合、途中出場3試合の合計4試合の出場に終わっています。
 にもかかわらず、12月上旬と早い段階で契約更新が発表になっていますし、こちらも契約が残っていたということなのでしょうか。 
 しかし、2018年末に新潟を契約満了になり次のチームが見つかっていなかったベテラン選手に複数年契約を提示したのであれば、その決断は正しかったのかと疑問も残ってしまいます。

 しかも、ジェフでの安田は、本職ではない中盤での途中出場がメインとなっていました。
 上記した通り江尻監督はSBに高さを求めていた印象もあったため、安田をSBとしては評価していなかったのかもしれません。
 さらにその後、右SBには米倉が補強されており、シーズン中に二人も同じようなポジションの選手を補強したことになります。


 結局、安田をどういった意図で補強したのか、はっきりとしない印象です。
 江尻監督が就任したのは3月中旬で、安田はその後に加入したのにもかかわらず、出場機会は少なくポジションも定まらず、ピンポイントな補強にはならなかったことになります。
 このあたりも現強化部によるチーム運営に疑問を感じるところで、江尻監督とのコミュニケーションにもどこか問題があったのかもしれません。

 確かに安田のプレー内容も悪くなかったと思います。
 他の攻撃陣がもう1つだった印象もあって、中盤でも期待以上に動きが良く、自分で仕掛けてチャンスメイクできていました。
 ただ、動きは悪くなかったにもかかわらず出番は少なかったからこそ、補強の意図と監督の意図が噛み合っていなかったのではないか…とも思ってしまいます。


 安田は2014年に1年間だけ鳥栖でプレーしていますが、その時に指揮を執っていたのが尹監督でした。
 その年の安田はリーグ戦で33試合に出場しており、プロ入り後もっとも試合に出場したシーズンとなっていますので、安田も尹監督もお互いにいいイメージを持っていたのでしょうか。
 ただ、尹監督との相性などだけでなく、クラブの事情や将来なども見据えた上で、構成を固めていかなければいけないと思うのですが。

 2019年の安田は限られた出場機会の中で良いプレーをしていたのも事実だと思うのですが、何分4試合しか出場していないだけに、高く評価するのは難しいと思います。
 その4試合のコンディションが良かっただけかもしれないし、短い時間だから良いプレーが出来た部分もあるのかもしれません。
 31歳という年齢を考えれば将来性は期待しづらいですし、しっかりと試合に出てチームに貢献し2019年分を挽回してほしいところではないかと思います。