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ジェフが前磐田FW川又堅碁獲得を発表

 先週は突如お休みをいただき、申し訳ございません。
 個人情報の問題もありますので詳細は避けますが、家族が緊急手術からの入院となり、私が付きっ切りで対応していたため余裕がありませんでした。
 現在も後処理でバタバタしていますが、無事手術は終わり術後の経過も良好ということで一安心です。
 皆様も体調には十分ご注意ください。


 さて、ジェフのキャンプ当初から練習に参加していたと伝えられていた川又が、正式にジェフに加入することとなりました。
 田口同様に磐田を契約満了となっており、どこかは声をかけるだろうと思っていましたが、まさかジェフに来るとは予想していませんでした。

jefunited.co.jp

 日本代表にも選出経験がありJ1でも通算70ゴールを決めている実績あるストライカーですが、例年ジェフは実績は十分あるものの活躍できない選手が在籍していますし、大事なのは過去のキャリアより現在ですね。
 田口や川又のようにJ1チームで契約満了となった選手にとって、J2の中では年俸も大きく下がらず環境も良いであろうジェフは良い選択肢となっているんかもしれません。
 ただ、それによって甘えが生まれては問題ですし、ジェフも名前のある選手をともかく取ろうという発想であるのなら変わっていかなければいけないのではないかと思います。


 184cmの長身FWである川又は、跳躍力を活かした高さのあるヘディングが武器で、へデングでのコントロールもうまい印象もあります。
 高さがあるFWというとクレーベと被るわけですが、川又はより前へとアグレッシブに飛び込めるタイプだと思います。
 大きく括れば同タイプといえるでしょうが、細かな動きはクレーベと異なる選手ということになるのかもしれません。

 ただ、具体的にどう川又を使うのかを考えると、悩ましいところがあるのではないかと思います。
 クレーベの控えというのが一番考えられる立ち位置なのかもしれませんが、タイプは異なるもののFWにはアランもいるはずです。
 アランはSHでも起用できますが、尹監督はC大阪鳥栖では水沼、清武、キム・ミヌ、早坂など何でもできて器用なタイプをSHで使ってきましたので、アランではイメージがかなり異なると思います。


 では、クレーベと川又を2トップで並べるのかと考えると、ツインタワーになってしまいますし、さすがに大味すぎるように思います。
 2トップと言ってもいずれかのFWは中盤的な仕事をこなすチームが多いわけですし、途中からのパワープレーなどではありえる選択肢かもしれませんが、それをメインでやり始めたらその時はチームが迷走している時なのではないでしょうか。
 それならば、アランを2トップの一角に使う方が、まだチームとしての幅が期待できるのではないかと思います。

 あるいは、クレーベからポジションを奪って、川又がレギュラーCFとして活躍するか。
 川又もそこまで献身的に守備をするイメージはないですが、それでもクレーベよりはまだ走れるかもしれませんし、尹監督のサッカーを考えれば守備力や運動量を重視する可能性もあるかもしれない。
 ただ、クレーベがベンチに回れば、またベンチ以下の外国籍選手が増えてしまうことにもなります。


 川又に関してもう1つ気になるのが年齢で、今年で31歳の川又は戦力の高齢化をさらに進める懸念があります。
 数え年で言うと、クレーベも30歳、船山が33歳、寿人に至っては38歳と、高齢化が深刻なジェフの中でもFWとSBは特に年齢層が高いポジション。
 24歳の山下と19歳のソロモンが加入したとはいえ即戦力として期待できるかはわかりませんし、年齢層が高いということは本来それだけ実績のあるFWが多いはずで、そこへさらに30歳以上のFWを補強することによるプラス面がどれほど計算できるのか。

 もちろんベテラン選手も全く必要がないとは言いませんが、チームの高齢化を考えればベテランはどうしても戦力が足りないといったポジションに、ピンポイントで補強すべきではないでしょうか。
 現状だとCBや守備的なMFなどが薄い印象ですし、そういったポジションへの補強を優先すべきではないか。
 以前に選手を放出しなければ新たな補強は難しいと話しましたが、同じようにFWを補強した上でMFもDFも強化できるほどのリソースはないはずです。

 企業や組織が何かを選んだということは、同時に何かを諦めたということになります。
 それが「意思決定」と呼ばれるものであり、高橋GMは昨年の反省として「良い決断が出来なかった」と分析しているわけですから、その「意思決定」をより慎重に行わなければいけないはず。
 そもそも組織の首脳が「良い決断ができなかった」のは致命的な欠陥があったということではないかとも思うのですが、果たして今オフにはそれができているのかが問われるところでしょう。


 川又に関しては、昔から怪我に悩まされている印象もあります。
 2017年、2018年には二桁ゴールを上げているわけですから、その時の状態まで改善すればパフォーマンスは期待できるのかもしれません。
 しかし、昨年はリーグ戦8試合出場で1ゴールに終わっており、怪我に苦しんだシーズンだったようです。

 年齢を重ねればどうしても怪我が増え、コンディション面で苦戦していく選手が多いと思います。
 実際昨年のジェフも怪我に苦しんだ時期もあったわけで、川又を含むベテラン選手が万全の状態で戦えるかどうか。
 その上でどれだけチームに貢献できるのか、具体的にどう使われるのかも含めて注目ではないでしょうか。