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開幕戦全戦を見た上で2020年J2順位予想 その1

 Jリーグ再開の見通しも立っていない状況ですが、今年のJ2開幕戦全試合を見た上で、2020年の順位予想をしてみたいと思います。
 開幕前にも順位予想はしたのですが、印象が分かったチームもいくつかありました。
 予想には、開幕前の順位も記載していきたいと思います。

 なお、その1と書いていますが、その6までのんびり書いていきます。
 その分、それぞれのチームの印象を、しっかり述べていきます。
 どうしても開幕戦の印象からなので、その試合で勝ったチームが上がりがちなのは、御愛嬌ということで…。

1位:磐田(開幕前予想:1位)

 1位は磐田で変更なし。
 やはり選手個々の能力が1つ抜けている印象で、パスを出せるだけでなく、しっかりと走れて、球際も強い。
 さらにハードワーク出来て、攻守に戦えることが非常に大きいですね。
 個の能力の高いチームはそこに依存して走らず、守備がおざなりになることも多いですが、それがなかったことが好印象でした。

 また、パスサッカーを展開するチームは相手に守られると、ゴールが奪えないことも多いですが、開幕戦では2-0の勝利。
 小川航基が2ゴールと、決めるべき人…と言うよりは、決めてほしい選手が決めてくれたことも大きかったと思います。
 また、守備の堅い山形相手に勝てたことも重要ではないでしょうか。


 懸念材料は22歳の大南が退団したことで、37歳の藤田、35歳の大井とCBの年齢が高いこと。
 新型コロナウイルスによる中断もあって、連戦が増えるとなればさらに厳しいかもしれません。
 開幕戦でベンチ入りしている、新潟から加入した27歳の大武への期待も高まるところですね。

 あとは、小川航基ではなく、他の選手が点を取れるかどうか。
 2トップの相方ルキアンや2列目の大森、松本。
 さらに山田大記、藤川、ルリーニャなど、ベンチ入りメンバーのうち誰かがゴールを量産できれば、文句なしと言う状況なのかもしれません。

2位:徳島(開幕前予想:7位)

 徳島は開幕戦で東京Vを3-0で下したということもあって、開幕前の印象よりも大幅に上がりました。
 今オフの徳島はヨルディ・バイス、内田、野村など、主力選手の多くが流出。
 それもあって、チームも作り直しになるかなと思っていました。

 特にリカルド・ロドリゲス監督は、ころころとチームを動かす傾向があるので、メンバーが変わればまた悪癖が出来るのかなと心配していた部分があります。
 しかし、開幕戦での徳島は確かに攻撃時は3-6ー1、守備時は4-4-2の可変システムではありましたが、その戦い方は昨年までと変わらず。
 新メンバーを昨年のチームにそのまま当てはめた印象でした。


 2017年に徳島の監督に就任したリカルド・ロドリゲス監督ですが、就任1,2年目は実戦で実験をしているようにも見えました。
 しかし、昨年の成功もあって、1つ自信がついたのか。
 あるいは、ようやくその実験の成果物が完成して、1つの型を構築できたということでしょうか。

 ただ、守備面においては、昨年も不安がありました。
 開幕戦でも安定した堅守といった印象はなかったですし、受けに回る時間もありましたが、攻撃が不調だった東京Vが相手だったからと言うところも大きいのかもしれません。
 カウンターも狙うポゼッションサッカーで行くのであれば、守備面の向上も重要となってくるのではないでしょうか。

3位:松本(開幕前予想:8位)

 松本も徳島に続いて、大きく印象が変わったチームです。
 昨年はJ1で戦っており監督も変更になっているので、変わったというよりは予想以上に良かったといえるのでしょうが。
 ただ、リーグ戦の中断によりプレーオフがなくなったので、2位以上に上がることが重要な状況となります。

 飯田、水本、守田、宮坂、パウリーニョなどが抜け、めぼしい補強もなかった松本。
 さらに長期政権となっていた反町監督から布監督に変更となって、読みにくいチームとなっていました。
 しかし、開幕戦では愛媛を2-1で下し、結果以上に試合内容も良い印象を受けました。


 堅守だけでなく攻撃時にはパスサッカーを展開し、ボランチの塚川からの縦パスを攻撃のスイッチとして、トップ下のシシーニョが変化を付けて攻め込む展開。
 昨年までのメンバーが多いスタメンだったにもかかわらず、大きくモデルチェンジをしていた印象です。
 長年戦ってきた3バックから4バックに変更したことによってひずみが出ることも懸念されましたが、逆にそれによって選手の意識も切り替えやすいなったのかもしれませんね。

 松本も点取り屋タイプの選手はいないと思うので、いかにゴールを奪うのかがポイントとなるのでしょうか。
 反町監督体制の頃より大柄な選手は減ったと思いますし、セットプレーだけでは難しいかもしれません。
 開幕戦で2トップを組んだセルジーニョと阪野のコンビで、どれだけゴールに絡めるかが見所ですね。

4位:大宮(開幕前予想:2位)

 大宮は水戸に2-1で勝利し開幕戦を終えたのですが、予想順位を2つ下げました。
 その理由としては、今季における大宮のカギを握る存在だと思っていた新加入のハスキッチがもう1つだったように見えたこと。
 ハスキッチはボスニア・ヘルツェゴビナ代表にも選出され、2018ー2019シーズンにはセルビアリーグの得点王に選ばれています。

 確かに185cm足技もあって、前に動き出すときのうまさもあるのですが、今のJリーグは強さや速さなどがあって走れないと、大爆発は予想しにくいかなと思います。
 うまいタイプの選手はたくさんいるのが日本のサッカーですから、そこで勝負となると目立たないかもしれない。
 もちろん、ここからコンディションが上がってくる可能性は十分にあるのでしょうが、タイプ的に大幅に好転するようには現段階ではあまり感じられなかったかなと。


 ただ、守備に関しては相変わらず堅守で、ハスキッチが走れなくても守れる布陣は組めていると思います。
 それだけに大きく崩れることはないのだろうと思いますし、上位候補の一角であることに変わりはないのでしょう。
 とはいえ、真面目な日本人選手によるチームは、1年でチームは作れてしまいますし、高木監督2年目にしてマンネリが来てしまう可能性もあるのかもしれません。

 そのため、4バックもテストしたと開幕前に言われていましたが、開幕戦では3バックでした。
 これもハスキッチが走れなかったことが大きく、それを2シャドーでカバーする昨年までのスタイルに落ち着いたのかもしれません。
 ハスキッチがファンマ並に活躍できれば昨年レベルのチームになるのかもしれませんし、ハスキッチが日本のサッカーでどれだけやれるのかが重要なのでしょうね。