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Jリーグ再開未定も「抗原検査」を検討

 JリーグNPBが参加する「新型コロナウイルス対策会議」が、5月11日(月)に行われました。
 しかし、Jリーグ再開の目途は立たず、今後の対策を検討するにとどまった模様です。
 一部で6月19日の開幕を報じられたプロ野球の斉藤コミッショナーも、「一定の日をはっきり決めることは出来ない」と話しているそうです。

www3.nhk.or.jp


 なお、プロ野球は、オールスターの開催も史上初の中止を決定
 セ・リーグは首都圏に、パ・リーグは関西圏にチームが集まって試合をするなど、集中開催も検討しているとのことです。
 プロ野球は120試合実施できなければシーズン成立とならないそうで、120試合を実施するためにも6月中の開催を目指したいという意向があるそうです


 一方のJリーグは、一部で懸念されていたDAZNからの放映権支払いに関しても、減額なしという話で進んでいるそうです。
 また、リーグ再開後は5月16日(土)から再開予定となっている、ブンデスリーガガイドラインを参考にするという話もあったとのこと。
hochi.news

11日のクラブの代表者が集まる実行委員会でリーグの藤村昇司・特命担当部長は、16日に再開するドイツ・ブンデスリーガの計画書を参考にする考えを示した。ブンデスは無観客時の試合運営ではグラウンド周辺のゾーン1、スタンドのゾーン2、スタジアム外部のゾーン3に分け、各ゾーンに入れる人数を時間帯で設定。最大でスタジアム内は213人と定めている。藤村氏は「3ゾーンに分けてコントロールするやり方は取り入れたい。ほかにもベンチではマスクをつけてもらうよう提案したい」と話し、40ページに及ぶガイドラインを定める予定だ。

 どの国であっても再開となれば厳重体勢となるのは必至でしょうし、ガイドラインの内容も重要になるでしょうね。
 ドイツではこのガイドラインを基盤に再開したとして、どのような状況になるのか、今後が注目されるところだと思います。

 なお、FIFAは今回の新型コロナウィルス騒動で各国がリーグを中断し、過密日程になることを加味して、交代枠を3人から5人へ増加することを決定
 ただし、交代回数は3回のみとなるとなるそうで、いわゆる2枚替えや3枚替えを駆使して、5人の交代枠をやりくりしないといけないとのことです。
 延長戦に入った場合は、交代枠を1人増加できることも決まったそうです。

 また、韓国では一足早くKリーグが再開しています。
www.nikkei.com

開幕に先立ってリーグの全選手と全スタッフら1100人のPCR検査を行って陰性であることを確認、「握手はしない」「つば吐き禁止」「得点後の大げさな喜びは禁止」「ベンチでは全員マスク着用」など、感染防止の対策が取られた。試合当日には、スタジアムの入り口で全選手の体温がチェックされた。

 ブンデスでもベンチ入り選手・スタッフのマスク着用義務など、試合運営以外でも様々なルールがあるようですが、Kリーグでも特別な対策が取られているようです。
 Jリーグも再開となればそういった対策が必須となるでしょうし、物々しい雰囲気での試合となるのかもしれませんね。
 選手側も不安は大きいでしょうし、その中で再開することで大きな怪我などがなければいいのですが。


 さて、Jリーグの村井チェアマンは対策会議後に、検査に関して「抗原検査」も検討しているとのことです。
 「PCR検査」に関しては、選手・スタッフ全員を実施するのは難しいだろうという中で、新たな可能性ということになるそうです。
www.jleague.jp

「今日の意見交換の中で新しい知見、可能性を感じるアドバイスをいただきました。クラブで独自に抗原検査ができる可能性も出てきている。そうした体制が見えつつあるということは、今日は少し薄日が見えた気分でもいます」と、前向きな見解を示している。

 「抗原検査」は数十分程度で結果が出るということで、素早く対応できるとのこと。

 ただ、「PCR検査」に比べて、「抗原検査」は確度は低いようです。
 5月12日(火)に東洋経済オンラインに掲載された、西村秀一医師によると以下のような評価をされています。
 なお、西村医師は実際に臨床に出て、検査などを行っている方とのこと。
toyokeizai.net

最近は、イムノクロマト法で抗原検査なら簡単で15分でできるという話が出てきた。それでよしとするなら簡単だけれど、実はその感度がPCRに比べたらすごく低い。ほとんど陰性になって、それで済まそうというのは悪魔の誘惑だ。それで出た結果を従来のPCRによる結果と同じと見るんですか、という問題が生じる。

 検査などに関しては詳しくはなく、NHKのニュースでも取り上げられていましたが、今回の抗原検査がゲームチェンジャーになりうるという専門家もいるようです。


 しかし、一方で西村医師のように疑問を感じている方もいらっしゃるようですが、何せ未知のウイルスが蔓延しているわけですから、専門家の中でも意見が別れるのは当然のことなのかもしれません。
 個人的な感覚で言えばそううまい話は出てこないだろうとも思ってしまう部分がありますし、例えJリーグで採用されたとしても気休め程度ということになるのかもしれません。
 その気休め程度でよいのか…という議論にもなっていくのでしょうか。

 オシム監督も「薬やワクチンなど様々な可能性が語られているが、私にはどれが適切であるのか分からない」と話しているように、私も専門家ではないのでどのような検査なら問題ないと言えるのか、どのような対応なら十分と捉えることが出来るのかはわかりません。
 そこは専門家に任せるしかないとは思うのですが、一方で自粛を緩和した中国、韓国、ドイツなどは、再度感染が拡大する傾向もみられているようです。
 そう考えるとサッカーを見たい、Jリーグに再開してほしいと思う気持ちもありますし、経済的なダメージも懸念される状況ではありますが、選手に大きな不安が残る中での試合は避けるべきだとも思いますし、無理はせず慎重な対応を検討してほしいところではないでしょうか。