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F1も今週末に開幕 異例となる過密日程に

 新型コロナウイルスの影響で延期となっていたJリーグも先週から再開しましたが、同じく延期となっていたF1もちょうど今週末から開幕となります。
 開幕戦が延期となった経緯を軽く振り返ると、4月開催予定だった中国GPは2月の早い段階で中止が決定しました。
 それでも、3月15日に決勝予定だった開幕戦オーストラリアGPは、直前まで実施する予定でした。

 スタッフも現地に移動していたのですが、開催直前の水曜日マクラーレンのスタッフに新型コロナウイルス感染者が出て、チームは欠場を決断。
 そういった状況下でもすぐに開催中止とはならず、結局フリー走行が行われる金曜日の朝まで議論は続き、直前にレースの中止が決定。
 決定が遅れたため、サーキットに赴いていたファンもいたそうで、大きな混乱を生んでしまいました。


 決断が遅れた理由は、中止を決断したのが現地の主催者かF1を指揮するFIAかによって、誰が経済的な損失を負うのか違ってくるため、決めきれなかったのではないかと言われています。
 要するに、どこも責任を取りたくなかった。
 これにはドライバーからも批判が出ていましたが、欧州の団体などはこういった運営面でのいざこざが起こりがちな面があるため、Jリーグに移籍した外国籍選手などは、日本は運営がしっかりしていると評価してくれることがあるのではないでしょうか。

 その後のレースも、続々と開催延期・中止を決定。
 市街地コースであるモナコやシーズン後半の日本GPも、中止が決まってしまいました。
 一方で感染源となった中国GPに関しては現状だとまだ中止ではなく延期で、むしろシーズン後半に中国で2レースやるのではないかという報道も出ているのが、どこか腑に落ちないところですが…。


 ようやく再開となるF1ですが、改定後の日程はこちらも凄いことになっています。

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 まだ8レースしか日程が出ていない状況ですが、2カ月で10レースも実施する超過密日程となっています。
 また、F1では1国1レースが基本なのでグランプリ名は異なりますが、2週連続で同一サーキットでの開催が2度行われることになりました。

 連戦となればドライバーはもちろんですが、スタッフへの負担が大幅に増えることとなります。
 日曜の決勝レースを終えてから撤収をし、国をまたいだ移動をして、すぐに設営をして金曜にはフリー走行が始まるわけですから、連戦での苦労は以前から言われていたことでした。
 その一方でレースをして稼がなければいけないという問題もあるため、撤収・移動・設営の手間が省ける同一サーキットでの連戦を実施することとなったのでしょう。


 ただ、同一サーキットとなれば、同じようなレース展開が2週連続で起きかねない。
 そこでリバースグリッドによる、スプリントでの予選レース導入も話し合われました。
 リバースグリッドとは今回の場合ドライバーズランキングの順位を逆にしたスターティンググリッドのことで、スプリントレースとは単純に短い周回でのレースのことです。

 しかし、王者メルセデスなどの反発もあり、この案は立ち消えとなりました。
 メルセデスだけでなく、ファンもF1とは純粋なスピードを競い合うものであるという意見が多く、反発は少なくなかったのではないかと思います。
 リバースグリッドなどは、あえて波乱を起こすためのルールですが、それはF1には不向きということでしょう。


 しかし、同一サーキットでの開催には、上記のような懸念もあります。
 ただ、少なくとも再開直後は待ちに待ったF1ですし、どんなレースでも需要はあるのかもしれません。
 ドライバーからもレースから遠のているため何かしらの波乱が起きるのではないかという意見があるようですし、異例の展開ですから他スポーツ同様に対応能力が見どころとなるかもしれませんね。

 今季の状況に関しては、開幕前にも記載した通り。
 中断中はファクトリーも長期間閉鎖していましたので、基本的には大きな変化はないはずです。

yukkuriikou.hatenablog.com

 中断中でも、レッドブルホンダ陣営は強気のコメントを出しています。
 ホンダも昔はビッグマウスなどと言われ、実際のレースでは散々な状況だったこともありますが、今季の自信は昨年の手応えから出ているものだと思います。
 内容も伴った上での決意と見て取れますから、期待したいところですね。

 もちろん王者メルセデスが、チャンピオン最有力であることには変わりないでしょう。
 しかし、異例のシーズンですし、何が起こるかはわかない。
 再開直後のオーストリアレッドブルのホームでもありますし、まずは最初の2レースが大きな注目ですね。

 サッカーもF1も連戦となるため追う方も時間的な悩みに追われそうですが、再開できたのは素直に嬉しいことでもあると思います。
 欧州の惨状などを考えると、手放しには喜びにくいところもありますが、過酷な連戦も含めて無事にシーズンを消化してほしいですね。
 その上で良いレースを期待しつつ、レッドブルホンダの活躍も願いたいと思います。