引き分けが多い山形と敗戦が多いジェフの対戦

 前回の連戦に続いて初戦を落としてしまったジェフですが、明日には早くも次の試合が待っています。
 今回の週中日は、アウェイで山形との対戦です。

 山形も前節対戦した甲府に続いて、守備的なチームと言えると思います。
 しかし、相手が後方でボールを回している時には、前線の選手が高い位置を維持するなど、簡単にはビルドアップさせない意識があるように見えます。
 ここが、ジェフや前半の甲府とは違うところですね。

 ジェフは甲府戦前半のように相手がプレスをかけてこなければパスを回せますが、後半のようにプレスをかけられると弱いところがあります。
 これは甲府戦に限らず見られた傾向ですし、プレスをかけられた時にどうボールを回すのかが課題の1つと言えるでしょう。
 山形戦ではビルドアップの質も、改めて問われる試合となるかもしれませんね。


 一方、山形の攻撃は木山監督から石丸監督に交代し、よりショートパスを繋げるようになった印象です。
 ボランチやサイドを中心に斜めのパスをうまく使って、リズムを作っていく。
 そこから、パスワークでの崩しや素早いカウンターを狙っている印象です。

 ただ、開幕時にも懸念したように、得点力に課題があるようです。

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 ここまで7試合を経過して山形の総得点5は、琉球と並んでJ2で三番目に少ない数字となっています。
 ちなみにジェフの総得点は、ここまで8となっています。


 山形はそれを改善するためか、1ボランチの3-5-2を試したりWBを入れ替えたりとしていますが、なかなか成果は出ていない状況なのかなと思います。
 また、開幕戦は欠場していた鹿島から加入の中村充孝が、7月15日の群馬戦で初スタメンを遂げゴールを上げています。
 チームにとって違いを期待できる選手の候補だったのではないかと思うのですが、前々節新潟戦では途中交代し前節は再び欠場となっており、ジェフ戦で出場できるのか気になるところです。

 現在18位の山形は得点力不足の問題もあって、1勝4分2敗と引き分けが非常に多い状況となっています。
 引き分けの数は町田と並んでJ2最多で、負け試合も2と少ないですが、勝ち星が1のみということで、「勝ちきれない」試合が増えている印象です。
 まだ成績をそこまで気にする時期ではないとはいえ、得点力の課題は急務と言えるのではないでしょうか。


 一方のジェフも、前節で今年初の連敗を喫して3勝4敗で引き分けはなし。
 現在勝点9ですから、勝点7の山形と明日の試合で順位が入れ替わる可能性があります。
 ジェフの場合は引き分けがない分、勝ててはいるものの負けが多く、「勝点1を拾えない」という状況と言えるのかもしれません。

 現在4試合以上負けているJ2のチームを調べると、4敗が17位愛媛、19位栃木、20位山口、21位琉球、6敗は最下位の群馬。
 当たり前とはいえ敗戦が多いクラブは軒並み下位に低迷しており、現在12位のジェフとしても気になる要素だと思います。
 特に今年のジェフは守備的なサッカーを目指しているわけですから、本来は負けないことが重要となってくるはずではないでしょうか。


 ジェフの場合、ここまでの3勝はすべて先に点を取って完封しているのですが、それは「先制点を取れば守りを固めて勝てる」というポジティブな心理に繋がる一方、「相手に先制点を奪われると勝てない」というネガティブな発想も生んでいるのではないでしょうか。
 攻撃面に自信がないこともあって、前節も2点を先行された時点でもう厳しいのではないかと思ってしまう部分もあったのではないかとも思います。
 それも含めて考えると、改めて甲府が前半は守備的に戦いジェフに先制点を与えないプランを立ててきたのは、効果的な策だったのかもしれません。

 前節の甲府を見ていて感じたのは、やはり守りを固めた状況でもカウンターを狙えるというのは重要なことではないかということ。
 ジェフは守る時間帯もカウンターを狙わず、攻撃を遅らせることが多かった。
 その分、ボール保持することで選手が休めるしリスクも少なく済むという発想なのかもしれませんが、遅攻での攻撃が期待しにくいだけに本当に防戦一方になりがちだと思います。


 これはちばぎんカップ琉球戦から感じていた課題だと思いますが、ジェフはカウンターが作れない。
 確かにバホスやドゥドゥのように個人技で長い距離を持ち込んでシュートまで行ける選手が少ないだけに、ロングカウンターを作るのは簡単ではないのかもしれません。
 しかし、これだけ選手を入れ替えても同様の課題が出ているわけですから、選手に依存した問題だけではないのでしょう。

 また、引き分けが多い問題を考えても、守備的なサッカーをする以上はもっと試合への粘りや勝点へのこだわりを見せていかなければいけないのではないかと思います。
 東京V戦の2失点目もジェフが同点ゴールを決めた直後に足が止まってやられてしまった印象ですが、そういったことではこのサッカーは厳しいのではないかと思います。
 スマートに戦って勝つようなサッカーではないはずですから、泥臭く戦う気持ちが必要になってくるのではないでしょうか。


 ジェフは甲府にも敗れてしまいましたし、再びスタメンを入れ替える可能性があるのかもしれません。
 しかし、敗戦を減らすためにはスタメンだけではなく、途中投入のカードも重要となってくるのではないでしょうか。
 現在首位の長崎は5人なった交代枠をうまく利用して、試合終盤に得点を量産し勝ち点を積み上げている印象です。

 前節は試合終盤に途中投入のソロモンがゴールを決めましたが、今のところそこまで交代策がうまくはまった印象はありません。
 ジェフも攻撃面に課題があることを考えると逃げ切り策だけでなく、得点を奪う交代策というのも重要になってくるのではないかと思います。
 連戦の影響も気になりますが、連敗直後の試合ですしズルズルと行かないような試合を見せてほしいですね。