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再開後2勝1分4敗 最下位群馬戦で勝利へのこだわりを見せられるか

 前節の山形戦で7月の試合も終了し、季節は8月へと入っていきます。
 ジェフはここまで3勝1分4敗で12位となっています。

 しかし、そのうち1勝は2月末に行われた開幕戦ですので、中断明けの成績は2勝1分4敗。
 まだまだ試合はあるとはいえ、連戦も増えていきますし、あまりのんびり構えてもいられないでしょう。
 少なくとも、中断明けのスタートダッシュには失敗ということになると思います。

 ジェフは今週末の8月初戦で、群馬をホームで迎え撃ちます。
 J2昇格初年度の群馬は現在最下位。
 極めて厳しい状況となっている印象です。


 群馬は攻守において狙いがはっきりしていて、パスを繋ぐ攻撃サッカーを目指している印象です。
 2トップの一角が下がってバイタルエリアで受ける動きをし、そこに繋いでリズムを作っていく。
 そこからもう1人のFWが積極的に裏を狙いつつ、サイドからの攻撃も作っていくサッカーだと思います。

 守備においては、4-4-2でラインの意識が強く、そこから前に出ていくスタイル。
 前からのプレスにもある程度行く形で、オーソドックスな守り方と言えるのではないでしょうか。
 しかし、局面での寄せが甘い部分も目立ち、ここまで19失点はJ2最多で全試合で失点を経験しています。


 大前、宮坂、内田、岩上などを補強した群馬ですが、やはり単純に戦力的に厳しい。
 そのため開幕戦もそうでしたが、再開後も前半は良くても、後半から失速するということが多い印象です。
 戦力が厳しい分、前半にパワーを使わざるを得ず、後半は持たないということが多いのではないでしょうか。

 開幕戦も0-3で、新潟に力負けしてしまった印象です。

yukkuriikou.hatenablog.com

 群馬はここまで1勝7敗で、前節ジェフが戦った山形に勝った1勝しかできていません。
 21位はジェフが開幕戦で勝利した琉球で、現在0勝4分3敗となっており、現状だとこの2チームが大きく出遅れている印象を受けます。
 やりたいサッカーはわかるのですが、J2のレベルに半歩ついていけていないのかなといったイメージです。


 J2昇格後に布監督から奥野監督への交代もありましたし、その上で戦力も整えなければいけないということで苦労もあったのでしょうか。
 今年は降格がないので幸い…と見るべきか、降格がないからこそダラダラと落ちていってしまう不安もあるのか。
 早々に来年への準備にシフトすることも出来るでしょうが、あまりにも今季のダメージが大きければ、来年に響く可能性も否定はできないでしょう。

 群馬はここ3試合はすべて完封負けで、1-3で敗れた水戸戦、3-2で勝利した山形戦の2試合しか、ゴールを決められていません。
 総得点4も栃木に並んで、J2最少となってしまっています。
 ジェフとしてはしっかりと勝ちたい試合となりますが、ジェフもここ3試合勝ちなしと決して良い状況とは言えません。


 前節はスコアレスドローだったとはいえ、山形も総得点5と得点力不足に悩む相手だったことが大きかったと思います。
 相手のディフェンシブサードだけでなく、ミドルサードでも簡単にパスを繋がれてしまいましたし、DFラインだけで対応することが多かった。
 尹監督が就任して"守備意識"が高まったのは確かでしょうが、堅い"守備組織"が構築できたという印象はまだないと思います。

 また、攻撃においても、甲府戦前半のようにボランチが楽に前を向ける時はまだいいですが、山形戦のように相手にある程度プレスをかけられると、すぐに長いボールが増えてしまう。
 結果的に、セットプレーとサイドからの放り込み頼りになっている印象です。
 カウンターすら狙えていないというのも、厳しいところではないでしょうか。


 ただ、尹監督のようなタイプはチームに深みを与えるような監督ではないとも思うし、攻守に物足りないところがあるのは我慢しつつ、耐えながら勝ち点を稼いでいくことが重要なのでは中と思います。
 しかし、その上で重要なのは、ただただ耐えるのではなく勝ち点にこだわりながら戦っていくことではないでしょうか。
 例えば長身FWとクロッサーはいるのだから、ビハインド時にはなりふり構わずパワープレーを仕掛けるだとか、リードしている時には虎視眈々とカウンターでとどめを刺す展開を狙うだとか、そういった意地を見せることが大事ではないかと思います。

 攻守に細かな課題があること以上に、こういったチーム作りをしていくのであれば勝利へのこだわりや熱い思いが必須となるはずで、そこがあまり感じられないところが一番の心配要素ではないかと思います。
 前にも少し話しましたが、尹監督自身丸くなったところがあるようにも思いますし、そこが物足りなく感じる要因でもあるのでしょうか。

yukkuriikou.hatenablog.com

 いずれにせよ、徹底した結果主義こそがこういったタイプの監督に求められる部分だと思いますし、それが8月以降に見られるのかがに注目ではないかと思います。

 群馬戦に関しては、取りこぼさないことが求められる試合と言えるでしょう。
 甲府戦、山形戦とメンバーを変えなかったジェフですが、山形戦は主力で戦い結果を残しておいて、群馬戦でメンバーを落とそうという計画でもあったのでしょうか。
 3試合勝ちなしという状況も考えると、悩ましい判断になるかもしれませんが、こだわりを持った試合を見せてほしいですね。