後方を固めカウンター2発で磐田に2-1の勝利

 前節松本戦に勝利したジェフですが、再びメンバーを戻してきました。
 前回大幅に入れ替えて勝利した金沢戦後にも選手を入れ替えしていますし、ある程度予想出来る展開だったのではないでしょうか。
 特にこの日は気温が高く、静岡県浜松市では40度越えを記録したそうですので、ジェフは選手の入れ替えが効いたのかもしれませんね。 

 その気温もあってか、前半は両ゴール前でのシーンが増え、後半は逆に磐田の足が止まって動きが停滞した印象でした。
 ジェフとしてはゴールを奪ったカウンター2発以外、ほぼ攻撃は作れませんでしたが、そのカウンターでゴールを奪えたことが大きかったですね。
 やっぱりこのサッカーをするのであれば、カウンターからゴールを狙えるようになりたいところではないでしょうか。

 ただ、磐田の特徴もあって、カウンターが狙いやすかったのかもしれない。
 ジェフも相手がカウンターに弱いとリサーチしていたのか、いつも以上にカウンターを狙っていた印象でした。
 これが他チーム相手にも狙えるかどうかが、気になるところではありますね。

■ジェフが前半のうちにカウンターから2ゴール

 ジェフは前々節と同じ11人に。
 ベンチからは前節スタメンの岡野が外れて、鳥海が入りました。

 磐田はCBに入っていた伊藤がボランチに上がり、山田が左SHに回って大森がベンチスタート。
 CBは元ジェフの藤田、大井のベテランコンビに。
 FWに小川航基、右SB小川大貴はベンチに下がって、櫻内が右に回り、左SBに宮崎が復帰しました。


 6分、磐田の攻撃。
 カウンターで後方の伊藤からの鋭いロングフィードが、ルキアンにぴたりと入ります。
 ルキアンがそのままシュートを狙いますが、枠を捉えきれず。

 10分、磐田の決定機。
 右サイドの櫻内からのクロス。
 こぼれ球をルキアンが拾ってシュートを放ちますが、バー直撃。


 12分、ジェフの攻撃。
 安田のクリアを拾った大井から川又が高い位置でボールを奪って、そのまま持ち上がりシュート。
 しかし、GK志村の正面。

 13分、磐田の攻撃。
 櫻内のクロスから小川がジェフ守備陣の間を取って頭で合わせますが、シュートはGK新井の正面。
 18分にも磐田のカウンターから小川が持ち上がり、ルキアンが受けてシュートを放ちますが、ゴールの左を逸れます。


 劣勢が続くジェフですが、20分にワンチャンスをジェフがものにします。
 ジェフDFのヘディングでのクリアボールを、山下、川又、山下とつないで、再び川又へ。
 川又がトラップで藤田をかわし、シュートを右隅に決めて先制。

 しかし、27分に磐田が同点ゴール。
 大井のロングキックに対応した新井一耀が、新井章太へ繋いでいる状況で、小川がチェイシング。
 新井章太が細かく繋ごうとしたところ、小川に当たってしまいこれがゴールに吸い込まれてしまいます。


 33分にも磐田の決定機。
 左サイドからのCKから、こぼれ球を山田がミドルで狙いますが、GK新井がセーブ。
 これを磐田が拾って櫻内がクロスを上げ、大井が頭で合わせますが、バーに当たってゴールならず。

 そのプレーで得た磐田のCKから、ジェフがカウンター。
 安田が左サイド後方で相手からボールを奪うと、相手と2対2の状況に。
 そのまま長い距離を持ちあがって、シュートを決め2-1に。

 その後も磐田がボールを持つ時間が目立ちますが、チャンスは作れず。
 ジェフリードで折り返します。

■磐田の足も止まり2-1で逃げ切り

 1点を追う磐田はHTに山田を下げて大森を投入し、松本が左SH、大森が右SHに。
 宮崎も下げて小川大貴を投入し、そのまま左SBに回りました。

 53分、磐田の攻撃。
 小川大貴が右足でクロス。
 松本が頭で合わせますが、GK新井がキャッチ。


 その後も磐田の攻撃が続きますが、61分にはジェフの攻撃。
 右サイドからのCK、田口が蹴ると新井一耀が頭で合わせます。
 しかし、枠は捉えきれず。

 66分、磐田は大井を下げて山本を投入し、伊藤がCB、山本がボランチに入りました。
 その直後、磐田の攻撃。
 櫻内からのクロスがジェフの選手に当たって、大森が拾ってシュートを放ちますが、GK新井の正面。


 65分頃から磐田の運動量が落ち、試合の動きが少なくなっていきます。
 70分、ジェフは山下、船山、米倉を下げて矢田、為田、鳥海を投入し、5-4-1になりました。
 74分、磐田は松本を下げて中野を投入、左SHに入りました。

 80分には磐田の攻撃。
 高い位置でボールを奪ったところから、中野が強力なミドルシュートを放ちますが、ゴールの左。
 その直後、ジェフは川又を下げてソロモンを投入。

 87分、ジェフは見木を下げて小島を投入。
 磐田はパワープレーで攻め込みますが、ジェフは人数をかけてゴール前を固めます。
 そのまま逃げ切って2-1で勝利を上げました。

■相手を引き付けてのカウンターが狙えれば

 後方に人数を固めて、相手にボールを持たせ、カウンターから点を奪う。
 リードしたら早い段階で後方の人数を増やし、後は時間を消化する。
 ジェフがここまでJ2で苦しんだ展開を、J1から降格してきた磐田に実施した試合だったと言えるのではないでしょうか。

 伊藤をボランチで起用した磐田は、ビルドアップ時に伊藤とCB2枚の合計3枚でボールを回していきました。
 それによってジェフの2トップに数的優位を作り、ジェフのボックスを左右に揺さぶる。
 そして、SBを高い位置に張らせて、そこから攻撃を作っていきました。


 これがかなり有効で、特に櫻内から何本もクロスを上げられていたと思います。
 SBが止められれば、ハーフスペースも使っていき、パス回しもスムーズだった。
 クロスに対する小川、ルキアンの2トップも、どちらも入り方が良く可能性はあったと思います。

 ただ、このチームはルキアンの決定力がもう1つで、良い展開が作れても決めきれない。
 そこが大きな課題であり、ジェフ戦でも攻撃の形はうまく作れていたのではないでしょうか。
 ジェフで言えば、一時期の船山も思い出すプレー内容だったと思います。


 一方で磐田は全体が前掛かりになっていたこともあり、ボール保持時は3-1-4-2のような状態になっていた。
 さらに奪われた直後のプレスの意識が高いこともあって、ジェフがボールを持った時にも前への意識が高い。
 そのため、逆に相手カウンターへの戻りが非常に遅く、後方の人数も少ないことが多かった。

 それによって、ジェフのカウンターが有効にはまった試合だったのではないかと思います。
 安田のカウンター時などは簡単に数的同数、または数的優位が作れた印象でしたし、シュートも良かったですが、磐田の守備の穴も感じました。
 ジェフはそういった磐田のスカウティングもあったのか、いつもよりもカウンターへの意識が高かったですね。


 一方、ジェフの守備は前半途中まで櫻内を止められず、ハーフスペースも取られてかなり厳しい状況だったと思います。
 しかし、前半途中からSHがスライドする形で、ジェフSBへの守備のサポートを増やしていった印象です。
 それによって、後半からは守備が安定したところがあったのではないでしょうか。

 また、後半は先に磐田の足が止まった印象でした。
 それも功を奏しての勝利ということで、良い試合が出来たのではないかと思います。
 前半にあれだけチャンスが作られて、サイドの守備にも怖さはありましたが、この気温と連戦を考えれば仕方がないところもあるでしょう。

 攻撃においても前節同様にチャンスは少なかったですが、あれを決められるところが連勝の勢いと言えるのかもしれません。
 あるいは今回の2点目のように、相手を引き付けてカウンターを狙えれば、相手の守備も整っていない分、少ない攻撃でもチャンスを決めきる可能性は高まるかもしれない。
 そういったカウンターが、もっと狙えていけるといいですね。