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パスサッカーを目指す愛媛にジェフのチーム運営は

 過密日程でのブログ更新も、だいぶ慣れてきました。
 結果的に1週間の更新が4回と減っているため、水曜や土曜にも更新できれば…という話も軽くしたことがありますが、やはり時間的な余裕はなく更新出来ていません。

 申し訳ない気持ちもありますが、連戦中は週4回更新で、連戦明けに週5回更新をして、しっかり連戦中の試合を振り返るという流れも悪くないかなと思い始めてきました。
 まとめて複数の試合を振り返ることによって、1試合における偶発的な展開ではなく、より情報を集めた上で話すことができるメリットもある。
 連戦中は試合ごとに話すいわば"横軸"でモノを見ることになりますが、まとめて振り返れば似た場面や状況を取り上げることで"縦軸"で深く話すこともできるでしょうし、うまくやりくりしていきたいと思います。


 さて、今回の5連戦のラストは、愛媛との試合になります。
 愛媛は中断明け初戦となった徳島戦で、前半のうちに0-3と大幅リードを許したものの、ハーフタイムで一気に3人を入れ替えて4点を奪って試合をひっくり返したことが話題となりました。
 しかし、その次の山口戦には勝利したものの、その翌戦から10試合勝ち星なしと勢いは続きませんでした。

 愛媛は開幕戦からパスをつなぐサッカーを目指している印象で、今はよりその傾向が強くなっているようにも思います。
 CBにも足元の技術のある選手を置いて、中盤から前線もテクニカルな選手が多い。
 システムは頻繁に使い分けていますが、ワイドに選手が開いて相手の守備を広げ、シャドーなどが前を向く形を狙っている印象です。


 少ないタッチでの素早いパスワークを狙っている愛媛ですが、その分ボールを落ち着かせるポイントや相手を引き付けるプレーなどは少ないように思います。
 それによってパスミスが目立つところがあって、完全に崩し切るケースも少ない印象です。
 このあたりが、順位を上げられない課題の1つではないでしょうか。

 また、技術力のあるDFなどが多い分、守備におけるフィジカル面での課題も目立っているように思います。
 これによって失点が増えていることも大きな問題となっているのではないかと思いますし、本来は守備のチームではないかと思うだけに中途半端な印象も受けなくもありません。
 基本的なサッカーのイメージは1-2で松本に敗れた開幕戦と大きく変わらず、攻守においてゴール前における選手の質も悩みの種となっているのかなと思います。

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 ただ、ここ5戦は2勝1分2敗ですので、1分4敗のジェフより良い成績を収めています。
 7月中旬から約1か月間、勝ち星がなかった頃に比べると、コンディションも上がってきているのかなと思います。
 素早く展開するパスワークが焦りにつながってしまうのか、それともその勢いで得点を奪えるのかといったチームですから、調子と勢いが整えれば相手の脅威となるのではないでしょうか。


 対するジェフは連戦ラストですしBチームで戦う可能性もあるのか、それとも連戦最終日だからこそ、次を考えずにAチームで挑むのか。
 Bチームはアウェイゲームをあてがわれることが多いですし、今回もアウェイでの試合となります。
 Aチームで勝てていないこともあって、Bチームを起用して流れを変えるという考えもできなくはないのかもしれません。

 ただ、Bチームは長崎戦、京都戦と、ここ2試合敗れています。
 それまでの試合と比べて勢いも落ちている印象がありますし、単純にAチームと比べても力の差が見えつつあると思います。
 いくら戦力は豊富といわれることが多いジェフとはいえ、やはり2チームに分ければ落ちるところがあるのではないでしょうか。


 9月はまだ下位チームとの試合が残っていますので、そこにBチームを充てるという方法も取れるかもしれません。
 とはいえ、問題なのはAチームも勝てていないことで、Bチームで下位チームに敗れ、Aチームも上位相手に力負けする展開が続けば最悪。
 結果的に、下位チーム相手に取りこぼしが続いてしまう懸念もあります。
 
 それならばむしろ、下位チームにはAチームを起用して確実に勝ち、Bチームは上位チームと勝負するという発想もありでしょう。
 実際、首位長崎戦はBチームで戦って敗れてはいますが、その分Aチームを休ませたことにもなる。
 ただし、現実はそう簡単ではなく、休んだはずのAチームも勝ち点を伸ばせていないわけですが…。


 このあたりは、あくまでもチームの運営方法に関して客観的に考えたもの。
 実際には20位愛媛もジェフより多少は順位が下とはいえ、ジェフも16位ですし、勝点差も4しか離れていません。
 ジェフとしてはAチームであろうとBチームであろうと楽な試合にはならないでしょうし、6試合勝てていないだけにフルメンバーで戦う可能性もあると思います。

 試合のポイントしては、ボックスの間を縫うようなパスワークに弱いジェフですから、そこを止められるか。
 逆に愛媛は狙いとしているパスワークを実現できるかが、勝負どころではないでしょうか。
 また、愛媛は高さやサイズはあまりないですから、ジェフはそういった部分をうまく突いた攻撃をしたいところではないかと思います。

 そして、ジェフがどういったメンバーで戦うのかでも、状況は違ってくるでしょう。
 選手の選択肢が多いからこそ、ターンオーバーも実行できていますが、それによって変に悩んでしまっては逆効果にもなりかねない。
 賢く力強いチーム運営力が、問われることになりますね。