前節琉球戦からシーズン後半が始まったジェフですが、琉球との第1戦は新型コロナウィルスの影響でリーグが中断する前の開幕戦でした。
そのため、2試合目までの期間が、かなり空いたことになります。
しかし、次からは中断明けの過密日程の中で戦った相手との試合ということになり、短い間隔での再戦が増えていきますね。
特に京都は今月5日(土)にも対戦しており、9月に入って2度目の対戦となります。
前回は0‐2で敗戦しているだけに、ジェフとしてはリベンジマッチということになります。
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前回の対戦ではジェフが前半のうちに2点を奪われ、後半に巻き返しを図ったものの攻撃に覇気も感じず、無得点で敗れています。
その時のジェフは主力を休ませたBチームで戦っており、Aチームとの力の差を改めて感じた試合でもあったと思います。
今回はフルメンバーで戦うということになれば、それだけでも展開は変わってくる可能性があるかもしれませんね。
京都はジェフ戦での勝利を皮切りに、そこから前節まで4勝1分と好成績を収めてきました。
さらに、先日、横浜FMに移籍していた仙頭がレンタルで復帰することも発表。
移籍ウインドーのオープンは10月からなのでまだ試合には出場できませんが、昇格に向けてクラブの本気度も感じるニュースでした。
ただし、前節大宮戦は2‐4で敗戦。
前半こそ京都の流れで2点を先行していましたが、後半に4点を奪われての逆転負け。
試合展開も含めて、ショックの残る試合となったようにも思えます。
試合後に森脇が「運動量の問題」と話しているように、後半の京都は足も止まって一方的な大宮ペースとなってしまいました。
京都もジェフ同様に気温が落ち着いたことや、好調だったこともあって、夏場のように大幅なスタメン変更はしなくなり、一部メンバーは入れ替えつつも主力メンバーは固定化して戦っていました。
しかし、過密日程は変わらない状況ですし、体力的に厳しいところがあったのかもしれません。
また、大宮戦では早々にウタカを降ろしてから逆転負けしていますし、やはりウタカの運用方法は難しいところがあるのかもしれませんね。
明日のジェフ戦でもウタカをスタメン起用するのか、温存するのかは気になるところです。
ただ、今までのところウタカは途中起用が少なく、しっかりと休ませるか、スタメンで起用して早々に交代させることが多いので、起用するのであればスタメンと考えているのかもしれません。
ハーフタイムでメンバーを入れ替えて逆転した大宮は、京都のそこを突こうと前半は我慢して後半勝負だった可能性もあるでしょう。
ちなみに、京都は5日のジェフ戦の前節にあたる2日(水)にも、大宮と対戦しています。
京都は大宮、ジェフと9月に2度対戦するチームがあることになりますが、その際も大宮には0‐1で敗れています。
良い時の京都はウタカのキープ力と打開力を見せつつ、ウタカにマークが集中したら、周りの選手たちの連携で空いたスペースを攻略するサッカーをしてくるイメージです。
それ対して後半の大宮は、イバから菊地に1トップを変えて積極的にプレスをかけ、パスの出所であるバイスや庄司を抑えに行った。
それによって、ウタカへのパスを出させず、ウタカを孤立化させることに成功した印象でした。
京都は全体の運動量も落ちたことで、ウタカへのサポートも少なくなっていった。
逆に大宮はチーム状態が良くないこともあって90分間は持たないと判断したのか、その分後半に運動量を高めて京都を圧倒していきました。
そして、ジェフ戦でもそうだったように、ウタカが交代すると前線に脅威がなくなるので、大宮はそこからさらに攻撃面でも優位に立っていったように思います。
一方のジェフは前節琉球戦で勝利しましたが、クレーベをスタメン起用してプレスは諦めて、ゴール前を固める守備で勝利しています。
琉球の攻撃陣は阿部が172cm、小泉も171cm、河合も170cmと身長170代前半の選手が多く、風間宏矢が辛うじて180cmですが、空中戦に強いタイプではない。
小柄な選手がずらっと並んでいて、ジェフはサイドは明け渡してクロスを上げさせてもOKという意図だったように思えます。
しかし、ここ数戦のジェフは引いて守るだけではダメで、前にも圧力をかけることによって、守備が改善されていった部分があったと思っていました。
実際、琉球戦でも途中投入の上原には決定機が2,3度ありましたし、ゴール前での瀬戸際な守備だけでは他チーム相手には厳しいのではないかと思います。
あるいは、プレスの整備はやっぱり無理とあきらめた可能性もあるのかもしれませんが、いずれにせよ今後の戦い方が大事となってくるのではないでしょうか。
前節の勝利をあくまでも割り切った琉球対策が成功したものと見るのか、それとも引いて守って戦えれば勝てるんだと思い込むのか。
琉球戦は相手への対策が肝だったと考えるのであれば、京都戦ではまた別の対策が必要になって然るべきとなるはず。
勝利に対して一喜一憂するのではなく、琉球戦をどう捉えるかで今後が違ってくるはずですから、1つの勝利をしっかりと分析して噛み砕いた上で次に進みたいですね。