前節京都戦は、スコアレスドローに終わったジェフ。
次の試合では、アウェイで群馬と対戦します。
群馬戦は14時キックオフということで中断明け以降初のデイマッチとなり、今後の試合は水曜開催以外すべて日中開催となりそうです。
例年、真夏を過ぎれば選手のコンディションは戻りますが、そこからデイマッチになるとまた一時的に調子を落とすパターンもある印象です。
特に今年は超過密日程で夏を越えた現在の連戦でもスタメンを入れ替えるチームは多く、疲労の蓄積を感じるチームも目立っています。
今年はどのチームもシーズンの最後まで、コンディショニングと選手のやりくりに苦労するのかもしれませんね。
9月の群馬は3連敗からスタートしましたが、東京V、愛媛には2連勝。
これで底を脱したかと思われましたが、そこからまた3連敗。
現在6勝1敗16敗で、順位も最下位に落ちてしまいました。
群馬のサッカーは基本的に開幕戦から変わらず、攻撃においてはFWを目がけた縦パスを重視している印象です。
それをFW大前などが少し下がって受けて、バイタル付近で起点となり、相方のFWや2列目の選手たちなどが縦に抜けていく。
縦にスピードのある選手たちは多い印象なので、そこを活かそうという狙いがあるのかなと思います。
ただし、実際にはFWがバイタル付近で受けて縦パスを狙っても、そこから中央は打開しきれず、サイドに回さざるを得ない展開になることが多い印象です。
そこからクロスを上げても、高さや精度の問題もあって跳ね返されてしまう。
結果的に総得点19は、J2最少となっています。
また、総失点43もJ2最下位の成績で、それに続くのが琉球と山口の39ですから、大きく離されてしまっています。
前へのプレスの意識は高く、4‐4‐2でバランスよく守ろうという意思は感じるのですが、単純に1つ1つの寄せが少しずつ遅く、フィジカル面の問題もあって局面での粘りがない。
特にここ2試合は水戸に1‐3で、山形に1‐4で敗れており、攻撃以上に守備の問題が目立っている印象です。
開幕戦の時点で既に感じていましたが、単純に群馬は戦力的にJ2の中でもワンランク…とまでは言わないものの、0.5ランクほど落ちる厳しい状況なのではないかと思います。
そういった状況で、ここまでのところは他チームに何とか食いついてきたわけですから、むしろ良くやっていたのかもしれません。
ただ、J2ではシーズン序盤は頑張れても、後半戦に入ってからずるずると落ちてダントツの最下位となってしまうケースが多いですから、今が頑張り時なのかもしれません。
その群馬に対してジェフは、前回8月に対戦した試合で1‐2の敗戦。
セットプレーの流れからジェフが先制するPKで同点となり、試合終盤に失点をして、貴重な勝ち星を群馬に与えてしまいました。
この時にもジェフの守備で気になったのは、選手の間を取られてしまったこと。
リンク先の通り、PKを与えてしまったシーンでもジェフは、全体のラインが低く前へ守備が行けていなかった上に、選手と選手の間を埋めきれず、パスコースを消せなかった。
そこを相手に通されて、やられてしまっています。
上記した通り、群馬はバイタル付近でFWなどが受けて、そこから縦への展開を狙うチーム。
一方のジェフはボックスの間を埋めるのが下手だったので、PKのようなシーンが生まれてしまったのでしょう。
群馬からすればジェフは自分たちがやりたいサッカーに対して、相性の良いチームだったといえるのかもしれません。
しかし、前節京都戦でのジェフは前へのプレスも行こうとしていたし、全体をコンパクトに維持しようとしていた。
さらに中盤でも選手の距離感が近くなって、簡単には間を取られなかった。
群馬相手にもこれができるかどうかが、ポイントではないでしょうか。
一方で前節は無得点でもあったわけで、勝利を目指すためには得点力も求められる。
ただ、群馬はJ2最多失点のチームでもあるわけで、アバウトな攻撃でもチャンスは回ってくるかもしれません。
相手のミスを逃さず決めることが、求められるのでしょうか。
気温は低くなってきたとはいえ、連戦中のアウェイでもあるし、デイマッチにもなる。
前節負傷交代した川又などの状態も気になりますし、一部メンバーを変更する可能性もあるでしょうか。
これが連戦の最後ですから群馬戦を終えれば少し休めますが、前回の群馬戦や前節京都戦でもそうだったように、スタミナ面には不安が残るだけに、どういったゲームプランを考えるのかも重要となってくるのかもしれません。
守備は良くなりつつあるとはいえ、まだ確固たるものとまでは言い切れないようにも思います。
この守備を継続するためにも、勝ち星による自信が必要となってくるのかもしれませんね。
相手は3連敗中で最下位のチームですし、しっかりと勝つことが求められる試合となるのではないでしょうか。