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2試合無得点のジェフがJ2最多得点の水戸を迎え撃つ

 台風14号の影響も気になりますが、ジェフは明日水戸とホーム・フクアリで対戦します。
 Jリーグなどでは観客に関しても徐々に規制が緩くなってきましたが、お隣のマリーンズではクラスターも発生してしまいましたし、いまだに怖い部分もありますね。
 規制などがあったとしても、こういった事態で求められるのは最終的に自己防衛・自己判断ということになるのではないかと思いますし、細心の注意を払って生活していきたいところだと思います。


 さて、前回の5連戦でのジェフは、2勝2敗1分の成績でした。
 まずまずの結果ではありましたが、下位チームとの試合が多かったことを考えれば、もう少し勝点を稼ぎたかった連戦でもあります。
 また、山口、群馬と守ってカウンターを展開されると、苦戦するという課題も見えてきてしまいました。

 特に前節群馬戦はジェフが攻撃を作れずに、0-1の完封負け。
 公式記録を見ると、ジェフのシュートは3本のみだったそうです。
 シュートが少なくても勝てればいいわけですが、この日のジェフは前半19分という早い段階で失点し、そこから反撃に出ようとしてシュートを3本しか打てなかったわけですから、深刻な攻撃力不足を感じてしましました。

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 ただ、明日対戦する水戸は、攻守にアグレッシブなチームといったイメージですので、また展開は異なるものになるかもしれません。
 特に注目されるのは、攻撃面でしょう。
 現在、総得点38は首位の徳島と並んで、J2最多タイとなっています。

 開幕戦を見た直後には、こんな話をしました。

yukkuriikou.hatenablog.com

 多少無理な状況でも近くの選手に預けて相手を食いつかせ、バックパスを使ってスペースのあるエリアにつないでいく攻撃を展開していると。

 しかし、現状だと攻撃がより洗礼されてきた印象で、近くの選手に預ける傾向は変わりませんが、相手が食いつかなくても近くにつなぐことで、ボールの角度を変える。
 これによって視野も変え、パスコースを見つけて、縦に送っていくという攻撃を狙っているいるように思います。
 非常に興味深いパスワークだと思います。

 中盤で近くの選手に横パスをつないで、自分は縦に走り込んでいく。
 そこを狙って縦パスを送って、チャンスを作っていく攻撃が印象的で、流動的なサッカーをしています。
 パスワークの段階から縦に走り込んでいく選手を使う意識が強いので、クロスなどに対しても縦に飛び込んでいく選手が多く、そこを狙う意図も明確で得点が増えているのではないでしょうか。


 しかし、一方で守備に関しては課題が残り、総失点数は35とJ2の中でも5番目に多い数字となってしまっています。
 前回の5連戦でも得点は合計で9も上げていますが、失点も合計で6と抑えきれませんでした。
 その課題もあって、5連戦も2勝2敗1分と波に乗り切れず、順位も12位となっています。

 セットプレーでの失点も目立ちますが、中盤がマークを掴み切れず、ずるずると下がる傾向があるのかなと思います。
 また、前回ジェフが対戦した時もそうだったように、後方から繋ぐ意識は強いものの、そこでのミスが生じてカウンターを受ける傾向にあります。
 当時よりビルドアップでのミスは減ったようにも思いますが、よりイージーなミスを減らすことが今後の目標となっていくのではないでしょうか。

yukkuriikou.hatenablog.com

 なお、今年の水戸は4バックと3バックを使い分けていますが、相手のシステムに合わせて同じシステムにしているのではないかと思います。
 その中でジェフからレンタル中の乾は、3バック時の左CBとして起用される試合が増えていますが、今年のJ2は4バックが多いこともあって出番が限定的になっているようです。
 左SBでは外山や前嶋などライバルが多い印象もありますが、CB以外でも活躍できるようにしっかりアピールしてほしいですね。


 対するジェフは、前回の5連戦で失点は4と、少なく抑えています。
 しかし、得点数も4と少なく、最後の2試合は無得点。
 得点力不足が顕著となっています。

 前回の水戸との対戦は7月4日(土)でしたので期間は空いていますが、同じようにハーフカウンターが狙えるか。
 水戸は前掛かりになることも多いですから、良い守備ができればそこからうまく攻撃につなげることもできるかもしれません。
 水戸の守備の課題もついて、得点を狙いたいところではないでしょうか。


 ただ、前回対戦後もハーフカウンターで攻撃を作れたことに関して前向きな話をしましたが、その後の試合ではうまくいっていません。
 守備的ではありますが、ボールを奪う位置が低いし、ボールを奪った後の動きも整備されていない印象です。
 その結果、堅守速攻という言葉もありますが、速攻が狙えていないため、攻撃に物足りなさを感じる状況となっているところがあるのではないでしょうか。

 とはいえ、水戸は現在8勝7分9敗の勝点31で10位。
 ジェフは9勝3分12敗で勝点30。 
 勝点差は1のみでこの試合に勝てば順位が入れ替わる位置にいますし、水戸にも課題はあると思うので、しっかりとチャンスをものにして順位を上げてほしいところですね。