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山下、高橋、見木と若手選手がゴールに絡み2-0で勝利

 ジェフ対金沢戦は2-0でジェフが勝利しました。
 金沢がポストに当たったシュートが2度もあり、決定機も3回程ありましたから、2-0という結果はできすぎだと思います。
 それでも選手たちは局面で良く戦っていて、守備で健闘してくれたことが、勝因だったのではないでしょうか。

 特に熊谷、小島のダブルボランチは、今季ここまで怪我などにも悩まされ苦しみましたが、この試合では体を張って中盤での競り合いで貢献してくれました。
 ただ、結果的に2人とも怪我で交代しているのは、気になるところですね…。
 過密日程の影響か大宮などは怪我人が続出し、2試合連続で控えが5人しか置けない状況なっていますが、タフで怪我が少ないことも問われるシーズンになっていると思います。

 また、この試合では山下、高橋と、若い選手がゴールを決めたことも明るい材料だと思います。
 高橋のアシストも見木でしたし、フレッシュな選手が活躍してくれば、チームも活性化していくのではないでしょうか。
 今年も昇格は厳しい状況ですし、シーズン終盤に向けて、将来に可能性の感じる選手が出てきてくれればと思います。

■金沢に決定機を作られるもATにジェフが先制

 ジェフは前節負傷交代した田口、鳥海がメンバー外になり、代わりに小島、新井一耀がスタメン。
 本村もメンバーから外れて、ゲリアが復帰。
 ベンチからはアランが外れ、寿人、高橋が入りました。

 金沢はルカオ、加藤、金子、大橋、廣井が控えに。
 2トップに杉浦恭平と山根、SHに窪田、CBに作田が入ります。
 ボランチに出場停止明けの藤村が復帰して、金沢星稜大学卒の新人ボランチ本塚とコンビを組みました。


 序盤は両チーム、中盤での潰し合いが続く展開。
 徐々に金沢が良い形で攻め込む場面が増えていき、15分には金沢の攻撃。
 右SB下川からのアーリークロスに山根が飛び込みこぼれたところを、本塚がミドルで狙いますが枠の外。

 17分にも、金沢の決定機。
 左サイドでのスルーパスを杉浦がワンタッチで落とすと、本塚が入れ替わってゴール前に侵入。
 そのままシュートを放ちますが、GK新井がセーブ。


 27分、ジェフの攻撃。
 左サイドからのCKを矢田が蹴ると、為田がニアであわせますが、GK白井がキャッチ。
 これがジェフのファーストシュートでした。

 43分、金沢の決定機。
 窪田からの斜めへのパスから、杉浦がオーバーラップを仕掛けた下川へスルーパス
 下川はグラウンダーのクロスを選択すると、ファーの島津がフリーで受けてシュートを放ちますが、ポスト直撃。

 金沢ペースかと思われましたが、前半AT。
 ゲリアからのバックパスを受けた小島が、ダイレクトでアーリークロス
 これに山下が飛び込んで合わせ、先制して前半を終えます。

■終盤からジェフが巻き返し2-0で勝利

 後半序盤も勢いよく攻めていったのは金沢でしたが、運動量が落ちていきジェフペースへ。
 58分、ジェフのチャンス。
 左サイドからのスローインから、船山が相手を背負いながらも反転してシュートを放ちますが、GK白井がセーブ

 60分にもジェフの攻撃。
 GK新井からのロングキック。
 山下が競り勝って船山が右サイドを走り込み、ループシュートを狙いますが、角度がなくゴールならず。


 65分、金沢は杉浦、島津を下げて、加藤、ホドルフォを投入。
 その後はジェフも勢いが落ち、金沢が巻き返していきます。
 それでもジェフも粘り強く守って、簡単にはやらせない展開に。

 76分、金沢の決定機。
 左サイドでホドルフォがゲリアを抜き去り、小島もいなしてゴール前に侵入しシュート。
 これがポストにあたり、加藤が合わせますが、ジャストミートせずGK新井が対応。


 77分、金沢は山根、窪田を下げてルカオ、金子を起用。
 運動量が落ちていたジェフも、矢田、為田、小島を下げて、堀米、高橋、見木を投入。
 高橋がボランチ、左SHに堀米、右SHに見木が入りました。

 勢いは金沢かと思いましたが、82分にジェフがカウンターで追加点。
 見木がボールを奪ったところから、船山と1-2で抜け出してグラウンダーでマイナスのクロス。
 これをニアで高橋が合わせて2-0。


 85分、金沢は渡邊を下げて大橋を投入。
 ホドルフォが左SBに入り、本塚が左SHに回りました。
 88分、ジェフは船山に代えて寿人を投入。

 91分には金沢のチャンス。
 CKの流れから、再び金沢が拾って本塚が拾ってクロス。
 フリーになった加藤が合わせますが、GK新井の正面。

 その直後にはGK新井からのキックを、山下が頭でつないで寿人が走り込み、角度のないところからループシュートを狙いますが、枠には飛ばず。
 93分には熊谷が負傷交代し増嶋が投入されて5-4-1になり、見木がボランチに回って、山下が左シャドーに降りました。
 その後も金沢は攻め込みますが、2-0でジェフの勝利となりました。

■お互いに球際での激しさを見せた試合

 金沢としては、前半ATにゴールが決まるまでは、良い流れで戦えていたのではないでしょうか。
 素早く前線や中盤へと縦に当てて、そこにサポートに行って仕掛ける形。

 後半も含めて、金沢は非常に攻撃が速く、シュートやクロスまで持ち込む展開を作るのがうまかったですね。
 相手の守備が整う前に素早く攻めていって最後までやり切れれば、例えボールロストが増えたとしても、カウンターは受けない。
 そういったカウンターサッカーの理想が、見える部分があったと思います。


 ただ、前半までで2つもあった決定機が、決めきれなかった。
 本塚の飛び込みも島津のポスト直撃のシュートも、完全にジェフの守備を崩してからのシュートでしたし、狙い通りの形だったのだと思います。
 後半にもホドルフォがポストを叩くシュートがありましたし、そこが決めきれなかったことが試合の分かれ目だったように思います。

 逆に前半のジェフは、ゴール以外いいところなしだったと思います。
 シュートも2本だけでそれ以外の攻撃の形も作れず、守備でも金沢にチャンスを作られ、「良く凌いだ」とも言いにくい内容だったと思います。
 特に前線に当てられて入れ替わられると、そこへのマークが甘い課題が見受けられました。


 しかし、後半からは運動量でも勝り、局面での勝負で勝てるようになった。
 逆に金沢は中日が1日少ないこともあってか、アウェイということもあってか、50分あたりからガクッと運動量が落ちてしまった印象です。
 スタメンを5人も入れ替えたのもコンディションに不安があったのかもしれませんが、球際での戦いが肝となっているサッカーなだけに、走れなくなると辛いですね。

 金沢はマンマーク気味の守備だからこそ、ガツガツと戦う姿勢が目立ちますが、こういったサッカーだと結果的に相手チームも球際で激しく行く必要性が出てきて、お互いに闘争心に火が付くことがあります。
 オシム監督時代のジェフもそうで、当時はジェフと戦うと調子が良くなると言われることすらありました。
 金沢もそういったところがあって、お互いに中盤で激しさを見せる試合となる部分があるのでしょうか。


 これでジェフは金沢に3連勝と好結果を収めたことになりますが、それもそういった相手のスタイルが絡んでいるところがあるのかもしれません。
 マンマークだとどうしても個々の勝負が多くなるし、そこで勝てればチャンスも増えるわけで、細かな戦術や連携なども問われにくくなるかもしれない。
 個人能力には優れているジェフとしては、戦いやすい相手となっているということでしょうか。

 これでジェフは、6試合ぶりの勝利。
 前回の勝利は9月27日の琉球戦ですので、約1ケ月ぶりに勝てたことになります。
 勝てたとはいえポストも味方につけての無失点ですし完勝とは言い難いですから、ここからより改善して成績を伸ばすことが大事ですね。