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佐藤寿人、ジェフ退団の可能性との報道

 佐藤寿人が今季でジェフを退団する可能性があると、報じられました。
 東スポの記事ではありますし、まだ「可能性」と書かれている段階ではありますが、状況からすれば予想できる流れではないかとも思います。

www.tokyo-sports.co.jp

元日本代表FW佐藤寿人(38)が今季限りで所属するJ2千葉を退団する可能性が出てきた。
下部組織に所属した古巣の千葉を昇格させるため、2019年にJ1名古屋から加入した佐藤は、8日の山形戦で途中出場ながら今季2点目となるダイビングヘッド弾をマーク。改めて高い決定力を示したものの、ここまで途中出場の8試合のみと出番に恵まれていない。

 記事内にもありますが、寿人は今季ここまで8試合に出場。
 そのうちスタメンは4試合で、2ゴールという結果にとどまっています。

 昨年は21試合に出場していますが、スタメンは4試合のみで、出場時間は計504分。
 得点も2ゴールに終わっていました。
 寿人ともなれば成績以外での貢献も大きいのかもしれませんが、それにしても成績は乏しく年俸も低くはないでしょうから、今年で契約満了かなと思っていました。


 少し気になるのは、同じようなスピード系の純粋なストライカーがあまりいないこと。
 ただ、近代のサッカーでは、2列目から仕掛けやパスも出せつつ、得点も狙えるアタッカーが求められる傾向にありますし、寿人のようなタイプが少ないのは仕方ないとも言えるのかもしれません。
 寿人はクラシックなスピード系ストライカーだからこそ、使いにくさもあったと思います。

 特に昨年加入した時点で指揮を執っていたエスナイデル監督は、1トップが基本だっただけにどういった絵を描いて強化部が補強したのかわかりませんでした。
 エスナイデル監督は早々に解任され江尻監督がバトンを引き継いだからこそ、寿人の出番が増えたところもあったのではないでしょうか。
 今季の尹監督はクラシックな4-4-2ですから、寿人には合っている部分もあったと思うのですが、それでも出場機会は伸びなかったことになります。


 J2に降格してからというもの、藤田、鈴木などベテランレジェンドを多く補強していますが、具体的にどう起用するつもりなのか見えてこないケースが目立つ印象です。
 ジェフ復帰組も含めて戦力になり切れないことが多く、これでは話題性やチケット、グッズ販売など期待しているのではないかと思われても仕方がないのではないでしょうか。
 ただ、それが続いているということはそれだけ効果を得られているということかなとも思いますし、それに釣られるサポーター側にも問題があるということなのかもしれません。

 今年は寿人だけでなく、優也、工藤、増嶋、田坂などのベテランも厳しい状況かもしれません。
 場合によっては、32歳の米倉も移籍の可能性がありえるでしょうか。
 ベテランが多い状況だからこそ大量解雇なども起こり得るのではないかと思いますし、先ほど話したスピード系ストライカーが他にいないのも、ベテランが多く若手の芽が出てこないからという見方もできるのかもしれません。


 さらに、今年は新型コロナウイルスの影響で、ジェフも経営的に厳しいとコメントを出しています
 そうなると、出場機会が少なくコストのかかるベテラン選手を、抱えておける状況ではなくなるかもしれません。
 東スポの記事では寿人の古巣仙台への移籍も書かれていますが、経営難を報じられた仙台にそんな余裕があるのかなという疑問も感じます。

 むしろこれを機に、ジェフは一気に変わるべきなのかもしれません。
 活躍できていなくても一定の年俸を得られる、契約も継続できるでは、どうしてもチームに甘さが生まれてしまうのではなでしょうか。
 予算が少ないからこそ頭を使って工夫をしてチームを作る状況になるという部分もあるのではないかと思いますし、一度スケールダウンしてハングリー精神を養った方が良いのではないかとも思います。


 ちょうど最近、試合に出場しているベテラン選手たちからもこんな声が出ています。

www.instagram.com

 安田も新井も最近ジェフに加入した選手ですし、そういった選手たちが口々にジェフは甘いというのであれば本格的に甘いのでしょう。

 それを払拭するためには特定のベテランを補強して叱咤してもらうのではなく、フロントも選手も監督もサポーターも含めて、クラブ全体で意識改革をしなければいけないのではないかと思います。
 そのためには、環境も厳しくしていかなければいけないのではないかとも思いますし、それこそが今のフロントに求められている部分なのかもしれません。
 厳しいオフを迎えるかもしれませんが、チームの現状も踏まえて考えれば仕方がないところだと思いますし、このオフこそはクラブ改革に向けて前進してほしいところではないかと思います。