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今季最下位相手に1分3敗のジェフ 最下位山口から勝星を得れるか

 松本、新潟と2連勝を遂げたジェフですが、前節は長崎相手に0-1の敗戦。
 やはりまだまだ確固たる強さを、身に着けるところにまではいったっていないように思います。
 長崎戦でも攻守に勢いは感じましたが、隙も多いところがあるのではないでしょうか。

 明日対戦する山口は、現在最下位で8戦勝ちなし。
 そのうち7試合に負けているかなり厳しい状況で、ジェフとしては勝ち星の欲しい相手だと思います。
 ただし、今季ジェフの最下位との試合を確認すると、惨憺たる結果となっています。


 まず、8月2日に対戦した、当時最下位の群馬戦では1-2の逆転負け。
 続いて、9月23日にも、最下位に落ちていた山口相手に1-2で敗戦。
 さらに、10月4日には最下位に戻っていた群馬に負けてシーズンダブルを決められ、11月4日にもその時最下位だった愛媛相手に1-1で引き分けとなっています。

 まとめると、最下位相手に1分3敗で勝利なしとなっており、それだけでも残念なシーズンということになるのではないでしょうか。
 J2降格当初こそ下位チームに苦しむ傾向のあったジェフですが、それは完全にジェフ対策を取られて引いて守られる展開が多かったと思います。
 しかし、この4試合は相手も比較的イーブンな状況で戦ってきた印象ですし、単純にジェフの力が足らず勝てなかったのではないかと思いますから、ここで意地を見せてほしいところではないでしょうか。
 

 今年の山口は後方からショートパスを繋ぐ意欲は強いですが、崩しきれない展開が目立つ状況。
 サイドで細かく繋いでいるだけで、最終的には大外からのクロスになることが多い印象です。
 また、守備でも積極的に前にプレスをかけるときはいいですが、それを掻い潜られると中盤が弱く、ゴール前を人数で固める状態になることも多いように思います。

 ジェフも、どこか似たような傾向のあるチームと言えるのかもしれません。
 ジェフは前節長崎戦も縦へのパスはロングフィードが多かったですが、細かな攻撃が作れないという根本的な問題は同じでしょう。
 霜田監督就任当初の山口もロングボールが多かったですが、長いボールだけでは厳しいと考え、細かく繋ぐようになったのかもしれません。


 また、守備でもプレスに行ける時間帯は良いものの、行けなくなると弱い。
 特に中盤にスペースが出来がちで、そこから打開されてしまう。
 これもお互いに安定したプレスの構築と、中盤での守備管理に課題があるのかもしれません。

 基本的にガテン系のサッカーですので、どちらもコンディションが良く前に行ければ強さが出せるということでしょうか。
 それだけに霜田監督就任一年目の序盤も、今のジェフもそうなのかもしれませんが、走れる時は結果が出るものの走れず激しく行けなくなると弱いので、安定感を得られないという課題があるのかなと思います。
 そんな中で山口からジェフに移籍した山下が2チームで活躍しているのも、そういったフィジカル重視のスタイルに合っているという面が強いのかもしれません。


 そのコンディションや勢いだけでなく、安定した強さを身に着けられるのか。
 そんな中で山口はショートパスを繋ぐ攻撃を目指しているのかもしれませんが、実現するまでには至らず。
 チーム作りにおいて、伸び悩んでいる印象も受けます。

 ジェフも前へのプレスに行ける時間帯は、悪くない戦い方ができることは分かった。
 しかし、そこから勝てるチーム、安定して強いチームになれるかどうかは、まだわからない。
 ハイプレスがはまれば強いということは、エスナイデル監督時代からわかっていたことでもありますし、そこからいかに隙をなくして、いかに強みを作っていくのかが重要ではないでしょうか。


 先日も話した通り、今後の試合でジェフは中位から上位のチームと戦います。

yukkuriikou.hatenablog.com

 特に今年はJ3降格がないため、下位チームが必死になって勝点を奪いに来ることもない。
 さらに山口戦はアウェイとはいえ、相手は中日が1日少ない状況です。

 それだけに、しっかりと勝って強さや見せたい試合ではないでしょうか。
 そして、ジェフがいかにして勝つパターンが理想なのかを、見せてほしいところではないでしょうか。
 そのモデルケースが出来れば、将来に向けてのチーム設計もしやすくなるはずだし、来年の準備もしやすくなるはずではないかと思います。