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ジェフで5年間プレーしてきた佐藤優也が契約満了に

 5連戦が終わった後ですので細かな試合内容に関する話もしたいところなのですが、なにせ今年はシーズン終了が遅くオフも短くなるでしょうし、これからブログもバタバタする可能性があります。
 そのため、シーズン中ではありますが、オフに向けての話を取り扱っていきたいと思います。

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 入れ替わりの激しい現在のジェフの中では、長くクラブに貢献してくれた佐藤優也

 2016年、選手の大幅入れ替えのあったジェフに加入したこともあり、いきなりキャプテンに任命されました。
 初年度は関塚監督が指揮を執っていましたが、シーズン後半から長谷部監督が指揮をとると岡本にポジションを奪われます。
 それでも36試合に出場しました。


 印象深いのは、2017年からのエスナイデル監督体制でのプレーでしょう。
 極端なハイプレスハイラインを掲げたエスナイデル監督は、DFライン裏のカバーをGKに求め、優也の思い切った飛び出しが大きな話題となりました。
 もともとボールへの反応速度で勝負するタイプだった優也は、その反応速度を前への飛び出しに生かしていった印象でした。

 ただし、2017年こそ35試合に出場していますが、2018年はロドリゲス、大野とポジションを分け合い、13試合しか出場していません。
 昨年も鈴木とポジション争いになり26試合出場にとどまるなど、確固たる守護神と言えたのはジェフ加入からの2年のみ。
 インパクトほど、試合には出場していないようにも思います。


 もともと反応速度は速いものの、足が速いタイプではなく、前への飛び出しもリスクと紙一重なところがありました。
 また、エスナイデル監督はGKからのビルドアップも求め、優也は視野の広さや判断の良さで貢献していましたが、基本的にはそこまで技術のあるタイプではなかったと思います。
 それでも難しい役回りをなんとかこなそうとしていましたが、残念ながらミスが目立つことも多々ありました。

 それもあって2017年にはオヘーダ、2018年にはロドリゲス、2019年には鈴木、2020年には新井章太など、ジェフは主力GK候補を毎年補強していた印象で、強化部からは補強ポイントと考えられていたのではないでしょうか。
 今年はチームスタイルの大幅な変更はあったにしても、新井の安定感あるプレーぶりが目立っていた印象で、あれを見るとやはりここがジェフの課題の1つだったように思います。
 それでもジェフは静かな選手が多い中で、気持ちを見せる優也の姿勢は貴重なものがあったのではないでしょうか。


 今年はここまで出場機会なし。
 このままいくと2004年のプロ入り以来、公式戦の出場機会なしは初めてのこととなるそうです。
 さらに市船時代にも天皇杯3回戦まで進出し、横浜FM戦ではPK戦でも活躍するなど大きな話題にもなりましたから、長く一線級で頑張ってきた選手と言えますね。

 なお、優也は9月5日の京都戦でベンチから抗議をしてイエローカードを受けているため、今年は出場機会がないまま警告だけ記録される珍しい選手になるかもしれません。
 ただし、それまでは控えGKとして登録されていましたが、その京都戦以来ベンチからも外されており、チーム内でその行動が問題視された可能性もありそうです。
 前節甲府戦で京都戦以来のベンチ入りを果たしましたが、新型コロナの影響なのか、退団が決まったこともあって入れてもらえたのでしょうか。


 出場機会がない上に34歳という年齢を考えれば、契約満了は妥当な判断ではないかと思います。
 今年はジェフの経営も厳しいそうですから、他のベテラン選手も契約満了が出ても仕方のないところだと思います。
 寂しくなる部分もありますが、クラブのためにも選手のためにも活躍できる見込みがないのであれば、次の可能性を模索した方が良いと思います。

 一方でジェフというクラブ単位で見ると、これで2016年の大幅入れ替えで加入した選手は残すところ船山のみとなるはずです。
 それだけあの大幅入れ替えで加入した選手たちが定着しなかったと言えるでしょうし、あの入れ替え以降全体的な戦力も一段階下がってしまった印象があり、チームの成績もさらに低迷しています。
 退団の決まった高橋GMに関して補強は悪くないという見方もあるようですが、個人的には補強面でも苦労していた印象の方が強く残ります。

 優也に関しては、大幅入れ替え、監督人事などバタバタした中でプレーさせてしまったところもあり、申し訳ない気持ちも残りますね。
 他の選手もそうですが、もう少しじっくりと安定したチーム状況の中で戦わせてあげたいという思いがあります。
 そんな中でもプロとして頑張ってくれた選手の1人だと思いますし、新たな良いクラブが見つかることを期待したいですね。