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今年の宿題を残したまま最終節で5位北九州と対戦

 前節の結果で、徳島と福岡がJ1昇格を決めました。
 今年のJ2は昇格・優勝争いも最後まで混戦で、それだけ飛び抜けたチームはいなかったともいえるのかもしれません。
 J1に昇格したからには2チームに頑張ってほしいところですが、特に福岡に対しては悔しい思いも残りますね。

 言うまでもないでしょうが、ジェフは一度率いた長谷部監督に対して、大きなサポートもせず簡単に手放してしまった経緯があります。
 その後、就任したエスナイデル監督はうまくいかなったにもかかわらず、長く指揮をとらせて混乱してしまいましたし、見切りが早いのが問題ではなく、見る目がないことが問題なのだと思います。
 また、福岡は昨年16位とジェフと1つしか順位が変わらなかったにもかかわらず昇格を果たしたということで、昨年の順位などが言い訳にはならないということも言えるのではないでしょうか。


 今年の悔しさという意味では、最終節で対戦する北九州の活躍も挙げられるのではないでしょうか。
 北九州は今年J2に昇格した、シーズン中頃まで首位を走っていました。
 現在も5位で4位甲府とは勝点で同数、得失点差で2後れを取っている状況ですから、最終戦で順位が入れ替わる可能性が残っています。

 北九州は組織的なパスサッカーを展開しているチームで、総得点58はJ2で4番目に多い数字となっています。
 徳島が後方に相手を引き付けたり、東京Vがサイドに寄せて5レーンを横に使ってくるパスワークを展開してくるのに対して、北九州はどのエリアでも運動量豊富に選手が動き回って、ショートパスを繋いでいく印象があります。
 ようするに、どちらかといえば相手を動かすのではなく、自分たちが動くことでパスコースを増やしていく印象で、それが見ていて小気味好いパスサッカーに繋がっているのではないでしょうか。


 それでも小柄な選手が多いですし、シーズン途中から失速するのではないかとも予想していたのですが、大きくは崩れませんでした。
 特に守備面で苦労するのではないかと思っていたのですが、ここでも運動量豊富に全員が走ることによって、チーム全体で守れていた印象です。
 北九州は2トップからしっかりプレスをかけてくるしパスワークが注目されますが、攻守において運動量が支えとなっているチームと言えるのかもしれません。

 対するジェフは、現在15位。
 ただし、13位の松本まで勝点1差、18位の岡山まで勝点3差と、このあたりのチームはどんぐりの背比べになっている状況です。
 得失点差まで考慮すれば、ジェフは最終節の結果次第で、実質的に13位から17位までを争うことになるのではないでしょうか。


 ここ最近のジェフはパスサッカーを展開してくる相手に、比較的引いて守ってスペースを消す戦い方をしている印象です。
 その守備を評価されることもありますが、よくよく成績を見ると磐田戦は1-2で敗戦、東京V戦は1-1の引き分け、徳島戦も0-0の引き分け。
 途中の甲府には1-0で勝利したものの、パスサッカーを武器とする相手には2分1敗と勝ててない状況ですから、北九州戦で挽回したいところではないでしょうか。

 引き気味に守ってスペースを消す戦い方も決して一概に悪いとは言えないでしょうが、ボールの奪いどころがどうしても低くなる。
 そうなると、相手の攻撃が続いて守備で耐える時間ばかり長くなってしまう。
 そのため、守りながらも前からプレスをかけたり、カウンターで押し返したりしたいところですが、そこが最後まで作れなかったシーズンということになります。


 契約満了や引退の発表も出ており、そういった選手たちも気になる状況ではあります。
 ただし、今年の宿題はたくさん残っている状況だと言えると思いますし、順位も確定していないわけですから、最後まで全力で戦ってほしいところではないでしょうか。
 悔しい気持ちのまま終わってほしくはないですし、来年への希望を感じる試合にもしてほしいところだと思います。

 11月中旬には松本戦、新潟戦と2連勝もありましたが、12月に入ってからは1勝2分1敗のイーブンで、決して良い成績とは言えない状況です。
 なんとなくシーズン終盤は良い流れで終わった…とアバウトな話で終わらないように、しっかりと手応えと課題を明確にした上で来季への準備に進んでほしいところではないでしょうか。