新体制発表 サイズ重視からスピード重視へ?

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 1月14日に新体制が発表され、今季の選手一覧が公開されています。
 新体制発表会で鈴木GMは、これに加えて外国人選手1名が「最後のピース」と説明しているので、この後に加入したサウダーニャで補強は終了なのでしょう。
 全体的に見ると、なかなか厳しいオフだったように思います。


 今回はポジションごとに、編成を確認していきます。
 わかりやすさ重視で、昨年出場機会のなかった選手は省略。
 高卒新人のGK松原、FWブワニカ啓太も、今回は割愛します。

 まずGKとDFについて。

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 GKは昨年全試合に出場した新井が残留。
 DFではFootball LABによると、昨年CBで最多先発だった鳥海が退団し、鈴木と入れ替わる形に。
 実績ある鈴木はDFリーダーとして期待されますが、年齢などを考えると将来性ではマイナスとなる可能性があります。

 SBでは右がほぼ全員入れ替わり、左も下平が退団。
 小田と溝渕は左右でプレーできますが、鹿島が伊東、小田と同ポジションの選手を同じチームに移籍させるかなと思い、小田を左で考えました。
 レンタル先を町田から鞍替えしたのも、小田を左で育ててほしいからかもしれません。


 SBはサイズや高さのある選手から、スピードやテクニックのある選手に大きく舵を取った印象です。
 しかし、尹監督はSBに攻撃参加を望まず、跳ね返す能力を重視していたイメージでしたので、その点で不安も残るのではないでしょうか。

 また、CBや右SBとして要所要所で起用されていた増嶋、右SBで序盤スタメンだった田坂の代わりが補強されておらず、人数不足も懸念されます。
 まだコロナの不安は残っていますし、岡野など若い選手の奮起に期待することになるのでしょうか。

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 ボランチは放出がいない一方で、小林が加入。
 見木はSHとして、期待されるのでしょうか。
 熊谷も金沢時代にプレーしたSHでも面白い気がしますが、尹監督はSHに推進力を期待するだけに現実的ではないのかもしれません。

 2列目では昨年SHで最多スタメンの為田、昨年終盤の主力だった堀米、アランが退団。
 代わりに福満、末吉が加入しましたが、どちらも昨年は1年を通じたレギュラーではなく、SHの強化は苦戦した印象です。
 人数も不足がちで、他ポジションからのコンバートでうまく回せるかでしょうか。

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 尹監督はセンターフォワードセカンドトップで組むことが多かったので、その計算で考えました。
 山下はCFもSTもやっていたので、同タイプの大槻も同じような立ち回りになるかもしれません。
 しかし、クレーベの代役となるCFは補強していませんから、大槻は川又と共にCFで重役を任されるのではないでしょうか。

 一方、STでは寿人、工藤などが抜けましたが、2人はあまり出場機会はありませんでした。
 そこに岩崎、サウダーニャが加入したので、ここはプラスに働く可能性があります。
 岩崎は京都時代にSHで活躍していたので、サウダーニャと船山で目途が立てばSHに回される可能性もあるでしょう。


 しかし、サウダーニャがもう1つで、岩崎をSHに回さなければいけないような状況になったら、今度はFWが薄くなるかもしれません。
 個人的には岩崎は京都時代にキレのあるプレーを見せていたので、補強選手の中でも期待しています。
 一方でサウダーニャは実績がないだけにどこまで計算できるのか、不安なところもあると思います。

 最後に全体をまとめ。

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 総じて補強もしましたが、退団も多いオフでした。
 しかも、主力選手がかなり抜けた上、外国人補強も1人のみだっただけに、全体的にはマイナスとなる可能性があると思います。

 主力が抜けても監督のサッカーに適した補強ができれば良いですが、全体的に高さやサイズのある選手が抜けてスピード系の選手が増えたように思います。
 昨年のジェフは長身CFへのロングパスが多く、攻撃はセットプレーとクロスが主で、守備も後方で跳ね返すサッカーだった。
 高さやサイズが特徴だったと思うだけに、この構成でうまくはまるのか。


 前向きに考えるとスピードある選手を補強することで、昨年狙えなかったカウンターなどを狙おうということなのかもしれません。
 ただ、昨年も長いボールが多かったため、寿人や工藤、米倉などは活かせなかった。
 それだけに個人的にはより高さがあってフィジカルが強く、運動量豊富な選手を増やして、ガテン系サッカーを追及した方が良いのではないかと思っていました。

 昨年も選手構成は前年を引き継いだため、ガテン系サッカーの追及とまではいかなかったと思います。
 個人的には反町監督時代の松本のような泥臭い方向性の方が尹監督には向いているのではないかと思っていたのですが、違う方向に行くのでしょうか。
 今年も楽しみな選手は入ってきていると思いますが、最終的にはチームの方向性にしっかりフィットするのか、バランスよい構成になっているかが大事だと思いますので、尹監督のマネジメントも含めてうまいこと全体がはまることを期待したいと思います。