尹監督「今年は攻撃的な守備を目指す」

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 1月14日に新体制発表会が行われましたので、改めて内容を確認していきたいと思います。

 まず少し話題になったのが、森本社長の「4位の甲府と勝ち数で1しか違わない」という発言。
 しかし、昨年のジェフは14位だったわけで、改めて成績を確認すると甲府は16勝17分9敗だったのに対し、ジェフは15勝8分19敗。
 年間で10もの負け試合を勝ちか引き分けに持ち込むというのは、相当難しい課題となります。


 さらに、社長は目標を昇格と掲げたわけで、4位甲府との比較では意味がありません。
 特に昨年はトップ3の成績が抜けていたので、あえて4位との差を持ち出すのは、意図的なものを感じてしまいます。
 実際、昨年の1位、2位は勝敗同数で25勝9分8敗だったわけですから、ジェフはおろか甲府とも勝ち数で9試合も差があることになります。

 森本社長はホテル業界出身の方で、温厚な人柄といった印象を受けます。
 営業やサポーター対応には向いているのかもしれませんが、チーム強化という点ではより厳しさが必要なのではないでしょうか。
 社長一人で全てを賄うのは不可能ですから、他の誰かが尾を絞めることが重要なのかもしれませんね。


 続いて、鈴木GMですが、GM就任直後ということや尹監督が継続したこともあってか、ご自身の色はあまり感じなかったですね。
 ただ、気になったのは、「昨年は監督の意向が反映されていなかったので、監督と話しながら選手を獲得した」と話す一方、「僕自身が一番こだわったのがCB」と話していたり、「SBであればスピードと運動量があって攻撃に関われる選手。ただ、監督は守備を大切にしているので…」と話したりしていて、どこまで監督の意向を重視したのかなと。
 先日も話しましたが、今オフはスピード系の選手が多かったものの、尹監督はサイズや高さを重視する印象だっただけに、うまく噛み合っているのかなと疑問に思っていましたし、純粋なSBが多いのも鈴木GMがSBだったことも影響しているのでしょうか。

 あるいは、監督の意向もあって、スピード系の選手構成にシフトした可能性もあるのかもしれません。
 しかし、監督の好みと、監督のサッカーにはまる選手はまた別であるケースもあると思いますから、あえて監督の意向を無視して補強を進めたほうがいいことも思います。
 今回の場合、鈴木GMは「昨年は失点が非常に多く、得点のパターンも偏っていた」とチームに満足していない印象も垣間見えますから、補強からチームを変えようとした部分があるのかもしれません。
 問題はその変化を加えた要素が、うまく働くのかということですね。


 最後に尹監督ですが、基本的な話は今までと変わっていないと思います。
 戦術的な部分では、「今年は攻撃的な守備を目指す」という話を強調しています。
 しかし、昨年の新体制発表会でも「攻撃をするための守備に重点を置く」と同様の話をしているだけに、どこまで変わるのかは不透明と言えるでしょう。

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 確かに昨年のサッカーは守備一辺倒になり過ぎていたし、カウンターも狙えていませんでした。
 プレスが整備できていなかったから、後方で耐える場面が多くなっていたし、低い位置での守備機会が多いため、失点も減らなかった。
 攻撃的なスタイルが絶対だとは思いませんが、守備的なスタイルを目指すにしても、なるべく高い位置で守備をして、簡単には縦パスを入れさせない形を作ることが、今年の大きな目標となるのでしょうか。

 補強もそこまでうまくいった印象はないですし、昨年までの成績を考えれば社長やGMが目指す昇格は簡単ではないと思います。
 ただ、チームの方向性とスタイルは、しっかりと確立してほしいところ。
 それが今年のノルマとも言えるのではないでしょうか。


 昨年はただ守備で耐えていただけの時間が長すぎたし、勝つためのサッカーをする道筋を作る。
 それが方向性やスタイルと言えるものだと思いますが、昨年はそれすら出来ていなかった。
 本来は出来ないなりに、どう勝つのか、どう戦うのかを、1年目から築き上げなければいけないはずです。

 いわば1年遅れのノルマと言えるものだと思いますし、今年スタイルが見えてこなければそれ以上は期待できないでしょう。
 個人的には年末にも話した通り尹監督のベースは厳しさではないかと思っていたのですが、今年もキャンプでは穏やかな雰囲気のようですし、厳しさが失われたのであれば、がっつりと戦術的に嵌め込むチーム作りを目指すしかないのではないかと思います。
 その戦術の目標が「攻撃的な守備」なのであればそれが構築できるかどうかが、大きなテーマとなるのでしょう。

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 ジェフは短期間に監督を解雇するからうまくいかないんだという意見もあるようですが、実際には関塚監督もエスナイデル監督も長く引っ張り過ぎてむしろ悪化しています。
 昨年の状況からすれば尹監督も3年目以降を期待するのは鬼が笑うようなものですから、今年が大事な一年となるのではないでしょうか。