今週末から2021年のJリーグ開幕ということで、J2の順位予想を上げていきます。
例年予想は当たらないので自信はないのですが、昨年もジェフの14位だけはピタリと当てましたし、やはりジェフの予想・展望が一番大事なところかなと思います。
今年のJ2は2チーム昇格、4チーム降格、プレーオフなしと異例の形式となりますが、さらに重要なのはJ1からの降格がないことでしょう。
昨年から上位2チームが抜けた状況で、そのまま昇格争いをすることになるわけですから、自動昇格を目指すチームとしてはチャンスとなるはずです。
一方、下位争いでは降格が4チームですから、熾烈な戦いが待っていることになりますね。
1位:京都(昨年:8位)
1位は思い切って京都としました。
京都と言えば、チョウ監督が就任して話題となりました。
パワハラ問題からの復帰の是非に関しては置いておくとして、問題はパワハラなしでチョウ監督が過去のような結果を残せるのか。
そこに疑問を感じる意見もあると思いますが、以前ブログでも書いたようにオシムサッカーに似たチームを作る戦術的にも興味深い監督ですし、昨年の流経大でも戦術担当だったとのこと。
パワハラだけの監督ではないと思いますから、成果は出せるのではないでしょうか。
もしチョウ監督が成功し尹監督が苦戦するようなら、一部で言われているような「最近はパワハラへの目が厳しいから尹監督は苦戦しているのでは」という言い訳もしにくくなりますね。
補強面でもウタカの残留は驚きましたが、松田、武富、中川など、チョウ監督の下でプレーした選手たちを補強。
4‐1‐2‐3をテストしているようですし、柏がオルンガのために2列目に走れる選手を置いたように、ウタカをフォローするサッカーを展開してくるのかもしれません。
ヨルディ・バイス、庄司、飯田なども残りましたし、戦力面も申し分ないはずです。
不安要素はチョウ監督1年目ということで、チームとして熟成し完成度を高められるか。
また、ズッ友・京都もJ2暮らしが長引いているだけに、勝者のメンタリティを植え付けられるかにも注目点ですが、過去2年は8位と上向きですし、決して深い泥沼にはまっているわけではないはずです。
どこと比べているとは言いませんが、J2卒業もあり得るのではないでしょうか。
2位:磐田(昨年:6位)
1位を京都と迷ったのが、2位に予想した磐田。
昨年はフベロ監督でスタートし、5レーンを使ったパスワークを展開していましたが、そこにこだわりすぎてゴール前に入っていく前に力尽きていた印象でした。
しかし、鈴木監督が10月から指揮を執り、スルーパスからチャンスを作る攻撃と、3バックで粘り強く守る形を作り成績も挽回。
昨年後半の流れから上乗せできれは、昇格が見えてくるのではないでしょうか。
オフには中野、上原が退団しましたが、3バックの左右ができる鈴木雄斗や大津を補強しています。
ただ、全体的な選手のレベルは高いと思うのですが、攻撃陣に爆発力を感じないのがネックではないでしょうか。
ルキアン、小川航基、大森などがもう一皮剥けるか。
または大津、ファビアン・ゴンザレスといった新加入の前線に、期待するといった状況なのかもしれません。
3位:山形(昨年:7位)
山形も上位予想にした理由は、昨年後半から4バックにして流れが変わり勝点を伸ばしていったこと。
特にアラウージョの使い方がわかって、最前線に置いて回りがサポートする形がはまったことが大きいと思います。
そのアラウージョが残ったことが一番の補強ではないでしょうか。
その他の選手は比較的動きが多く、司令塔の中村駿、 渡邊凌磨、三鬼などが移籍していますが、國分、山田康太、堀米、ビクトルなどを補強。
若干SBが薄い気もしますが、若い半田や小野田に期待するのでしょうか。
CBは栗山も復帰すれば、厚くなるのではないかと思います。
ただ、チームとして昨年は若干波が大きい印象もありました。
また、昨年イメージを破って攻撃的なチーム作りに成功した石丸監督ですが、もし昇格争いとなった場合に勝負師としてのセンスを見せられるか。
チームも監督も勝負の年なのかもしれません。
4位:長崎(昨年:3位)
昨年のJ2は徳島、福岡、長崎と3チームが勝点4差でせめぎあい、4位を引き離して終わりました。
そこから徳島、福岡が抜けたわけですから、単純に考えれば長崎が優勝候補筆頭となるはず。
しかも、戦力も大きく変わらず、氣田、徳永、角田は退団となりましたが、都倉、山崎亮平、新里亮など補強にも成功しました。
ただ、長崎はこのタイミングで、監督を交代。
吉田監督は神戸で2度監督代行を務めていますが、短期間で終わっているだけに評価の難しい印象です。
手倉森監督にも課題はあったとは思いますが、実績でいえば手倉森監督が上でしょう。
スタイルは継続するとのことですし、エジカル、カイオ、秋野、亀川など戦力も十分。
しかし、むしろ心配なのはタレントが多過ぎることで、吉田監督がうまく全体を使いこなし、統率することができるのか。
昨年こそ過密日程で大量の選手をやりくりしていましたが、今年順当に行けば試合に出られない選手も出てくるはずで、そこをどうフォローできるのかもポイントとなるのかもしれません。
5位:松本(昨年:13位)
1位から4位はスムーズに決まったのですが、悩んだのが5位以下。
5位予想はこちらも山形同様に、昨年途中から成績を上げたチームです。
松本の場合は、布監督から柴田監督に代わって改善していきました。
ただ、松本は選手が大幅に入れ替わり。
セルジーニョ、 杉本、鈴木雄斗、塚川、久保田、藤田、高橋諒など、大量に選手が退団。
ルカオ、戸島、鈴木国友、表原、外山、下川など有力な選手も獲得しましたが、予測が難しいところがあります。
とはいえ、常田、橋内、大野といったCBは残留した上、昨年後半にチームの肝となった中盤の前貴之、佐藤和弘も残留。
後方中央の選手たちをベースにして、攻撃陣がはまれば上位浮上も見えてくるのかなと思います。
なお、今オフの松本の動きを大量の選手入れ替えのあった15‐16オフのジェフと準える意見も目にしましたが、あの時は3年目に入る関塚監督のチームがどうしようもなく選手を入れ替えたわけで、少なくとも意図は異なるものだと思います。
6位:北九州(昨年:5位)
北九州もディサロ、加藤、國分、福森、永井など、多くの選手が流出。
しかも、北九州の場合は引き抜きが多く、もともと選手層も薄いので苦しいオフだったと思います。
それによって、低迷する予想も多いチームとなっています。
しかし、村松、岡村、生駒といった主力CBは残り、高橋、針谷、新垣といった中盤の戦力も残留したので、最低限のベースは残せたのではないでしょうか。
ここに富山、前川、六平、西村、乾、本村などがはまれば、戦えるのではないでしょうか。
そもそも連携力で勝負するチームですし、今年も若手を育てつつ上位に顔を出す可能性を秘めているのではないかという予想です。
気になる点は、昨年のディサロのような勢いのあるFWが出てくるか。
現時点だと前線は薄く感じますが、ディサロも昨年序盤は主力ではなかったわけで。
明治大卒や狩土名や法政大卒の平山駿などに注目ですね。
7位:大宮(昨年:15位)
昨年は大方の予想を下回り、15位で終わった大宮。
今年は柏アカデミーで長らく指導をし、昨年は大分のコーチだった岩瀬監督が就任しました。
昨年の大宮は高木監督2年目でのマンネリも感じ、選手の動きの悪さも目立ちました。
怪我人の多さも問題でしたが、それ以上にチームとしての空気の悪さが漂っていた印象です。
外国人選手なども結果を残せない状況でした。
昨年も開幕前に試していた4バックを実施しているという噂もあるようですし、何かしらの変化で悪い流れを払拭できるか。
岩瀬監督は監督経験が浅いですが、新しい風を呼び込むチャンスなのかもしれません。
大宮の場合はコンディショニングなども重要ではないかと思います。
畑尾、イッペイ、嶋田などが移籍しましたが、櫛引、馬渡、矢島、中野などを補強。
十分戦力はあるチームですから、まずは新体制での変化の手応えを掴みたいところではないでしょうか。
残留したハスキッチやイバが再生できるかにも、注目ではないかと思います。