異例の過密日程となった2020年を乗り切ったJリーグですが、年を越しても新型コロナウイルスへの不安は変わらず。
緊急事態宣言による自粛もあり、いまだJリーグが開幕することに、どこか実感を抱けないところがあります。
シーズン中も様々な不安はありますが、万全の対策をしつつ頑張っていってほしいところだと思います。
尹監督体制2年目のジェフは、今年も沖縄キャンプを実施。
キャンプ中は練習試合のメンバーを公開していましたが、千葉に戻ってからは情報を制限しています。
今年はちばぎんカップもなくなってしまいましたが、2月21日にはJFA夢フィールドで柏と練習試合を行い1-2で敗れています。
キャンプは2月6日まででしたので、最新の情報ではないですが、公開されたメンバーを見ると田口、新井一耀などが不在。
その後に復帰した可能性もあるでしょうが、主力候補の2人ですし状態が気になるところです。
また、新井章太が2月5日の練習試合で負傷し、全治4~6週間と診断されたことも発表になっています。
メンバーが公開された練習試合のリリースは以下の通り。
1.30 ジェフ 0-1 札幌(45分×3本)
2.3 ジェフ 3-2 FC東京(45分×3本)
2.5 ジェフ 1-0 対戦相手未発表(45分×2本)
2.6 ジェフ 4‐0 セリオーレ(30分×2本)
練習試合ですから、結果はそこまで気にすべきではないと思います。
FC東京戦の勝利も明るい材料ですが、FC東京は直後に京都と対戦し2‐6と大敗しています。
記者のつぶやきによると、FC東京はジェフ戦で三田が1トップをやっていたそうですし、選手のやりくりに苦労していたのではないかと推測できます。
ジェフの選手を見ていくと、岩崎、見木はSHで起用されているのかなと思いますし、福満、末吉などとポジションを争っているのでしょうか。
SBは伊東、安田と経験豊富な選手が、一歩リードしていたようにも思えます。
ただ、これらはキャンプ中の情報ですので、そこから変わった部分もあるでしょう。
開幕戦はホーム・フクアリで、甲府と対戦することになります。
甲府は先日の順位予想でも話した通り、ドゥドゥ、武田、松田力、太田、中塩など主力選手が退団。
前線の新外国人選手2人や三平、有田、野津田、金井などを補強したとはいえ、マイナスも目立つオフだったのではないでしょうか。
注目はやはり前線で、一昨年はウタカ、昨年はドゥドゥが起点となり、堅守速攻を確立してきました。
しかし、今年補強したウィリアン・リラとパウロ・バイヤは実績が豊富ではない。
さらに、2月18日に報じられた以下の情報によるとコロナの影響で2人は合流できておらず、開幕戦は厳しいとのことです。
チームはまだFWバイヤ(21)、同リラ(27)がコロナ禍による入国制限などで合流していない。両ブラジル人の開幕戦出場は厳しく、有田にかかる期待は大きい。
それでも記事にあるように、ジェフは有田にやられており苦手な印象もあります。
むしろ新外国人選手の合流が遅れたことによって、割り切って組織的な攻撃構築に専念された方が、他チームは嫌かもしれません。
また、元ジェフ松田力はC大阪に移籍しましたが、新たに加入した元ジェフ金井の得点能力にも気を付けたいところです。
両チームともに守備重視のサッカーですし、開幕戦ということで硬さも出るかもしれません。
ただ、どちらも監督は継続しているわけですから、やることは決まっているはず。
シーズン序盤から完成度の高いサッカーを実行することが、期待されるところではないでしょうか。
ジェフも選手は入れ替わっているので、それが良い方向に出せるか。
特にSHは大幅に顔触れが変わっただけでなく、もともと尹監督のサッカーにおいてカギを握るポジションだと思います。
SHに何を求め、どうチームに組み込んでいくかが、シーズンを通しての注目ポイントではないでしょうか。
新型コロナや地震などもあって暗いニュースが続いていますが、今だからこそプロサッカーチームは希望の光を魅せなければいけないと思います。
それがプロサッカーチームの存在意義であり、サッカー選手の生き方でもあるはずです。
もちろんライバルチームもそこを目指しているわけで、簡単には結果が出ないこともあるでしょう。
どんなスポーツでも本当の勝者と呼べるのは一握りですし、勝者になってもまた新たな次への期待が生まれるかもしれない。
でも、だからこそ、すぐに明白な結果が出せなくても希望と呼べる何かを見出してほしいと思いますし、不甲斐ないチームやクラブ運営を見ると残念に感じてしまうのだと思います。
近年のジェフは残念ながら不甲斐ない面が多かったと思いますし、せめて希望の光が見出せるように頑張ってほしい。
明日何が起こるかわからない時代だからこそ、全力で一戦一戦悔いのないように戦ってほしいと思います。