昨日で東日本大震災から10年が経ちました。
あれからも熊本などでの地震や千葉での台風、新型コロナウイルスの蔓延など様々なことが起こっていますが、日々の備えの重要性と震災直後の助け合う気持ちは忘れずにいたいですね。
千葉も被害を受けましたが、明後日対戦する秋田も大きな影響があったのではないではないでしょうか。
今年J2に昇格した秋田は、開幕戦で群馬と戦い1‐2で敗戦。
しかし、第2節栃木戦では1‐0で制し、J2初勝利を遂げています。
ジェフはここまで2つの引き分けでまだ勝利をあげられていませんし、勝点でも相手が上ということになります。
秋田のシステムは4‐4‐2ですが、守備時は2トップの一角が下がりがちになって中盤をフォロー。
そのまま前線の縦関係でギャップを作り、カウンターを仕掛けてくる攻撃が印象的です。
FWも絡んでサイドの奥を取ってからのクロスや、そこからCKを狙うプレーも特徴の1つではないでしょうか。
昨年J3最少失点で優勝していることからもわかるように、守備の硬いチームとなっています。
堅守速攻のチームですが、決して後方に引いて守るだけではなく、運動量をベースにボールへとチェックに行って、粘り強く、激しく潰してくるイメージ。
身長はそこまでではないですが、体格の良い選手が多い印象で、球際に強い選手たちを集めているのではないでしょうか。
また、セットプレーからの得点が多いのも特徴的で、栃木戦でのゴールもFKの流れから。
栃木戦ではペナルティエリア横の右サイドで得たFKを、マイナスにつないでシュートを放ってゴールというデザインされたサインプレーでした。
ジェフはこのセットプレーからの攻撃にも、気を付けなければいけません。
Football LABの計測によると、昨年の秋田の得点はセットプレーから決めたゴールが26と断トツの数字になっています。
昨年のJ2のデータで見ると、セットプレーからのゴールが最多だったのは徳島の18で、ジェフは10のみ。
昨年のJ2は42試合行われていますが、J3はチーム数が少なく34試合しか行われていないことも考えると、26ゴールという秋田の数字は驚異的だと思います。
では、J3が特殊なのかと調べてみるとそうではなく、2019年は相模原の14ゴールが最多、2018年は琉球の16ゴールが最多だったようですので、やはり昨年の秋田が凄かったということになるのでしょう。
ただ、昨年のプレースキッカーで、J3アシスト王の江口は開幕前に負傷。
また、長身CB千田も怪我で離脱中となっています。
江口は前節栃木戦でベンチに復帰していますので、いつ本格復帰するのかにも注目ではないでしょうか。
ジェフは開幕から甲府、愛媛、秋田、松本と、比較的守備に特徴があるチームとの対戦が続いていくことになります。
それもあって、開幕戦と第2節では1ゴールずつ上げられたものの、攻撃に物足りなさの残る展開となったのではないでしょうか。
ジェフも田口や川又の復帰に期待したいところはありますが、チームとしていかに点を取るのかを明確に築き上げることが何よりも重要だと思います。
また、秋田は長いボールも多いですし、ジェフもビルドアップには課題がある。
その結果、アバウトなボールが行きかう展開も予想されますので、セカンドボールでの勝負が試合を左右する可能性もあると思います。
秋田は球際での強さが武器の1つだと思いますが、東北のチームということで3月28日まではアウェイ連戦が続く状況となっているだけに、ホームのジェフとしては走り負けないことが求められるのではないでしょうか。
ジェフも本来は堅守速攻を目指しているチームなはずですし、そうであるのならまずは球際や運動量の勝負で簡単に負けてはいけないはず。
しかし、選手構成を見ると中途半端な部分を感じるところもあるわけですが、秋田と対戦してそこをどう感じるか。
より激しく、強く戦ってほしいですね。