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好調ジェフ、相模原CFユーリを止めて今季初連勝を果たせるか

 前節水戸戦でも1‐0で勝利し、これでジェフは3戦負けなしとなりました。
 選手たちも動けている印象ですし、チーム状態は良いのではないでしょうか。
 昨年からジェフは意外と、連戦の方が走れることが多い印象もあります。

 2試合続けて実施している3バックも、前節はうまく機能した印象です。
 どうしても後方が重くなりがちな気もしますが、4バックでもその傾向は変わらないだけに、大きな問題ではないのかもしれません。
 むしろ後方に人数を割く分、カバーの関係が自然と作れて、怖がらずに前方向へと守備に行けるようになっているのかなとも思います。


 一方で攻撃に関しては、右サイドからのクロス攻撃が多くなっており、これをどう評価するかでしょう。
 米倉からのクロスは鋭いボールが多いですが、相手に読まれやすい展開が多く、あまり得点の匂いがしないというのが個人的な印象です。
 うまくボールを奪ってアグレッシブに行けている分攻撃の"勢い"は感じますが、攻撃の"質"という意味ではあまりよくなってはいないように思います。

 ただ、基本的には守備重視のチームなだけに、攻撃よりもまずは守備組織を固めることが大事だと思います。
 言い方を変えると、ここまでのチーム作りからして、大幅な攻撃の向上は期待しにくいようにも思います。
 ある程度攻撃には目を瞑らざるを得ないようにも思いますので、ともかく守備がこのまま安定するのかに注目ですね。


 その守備において、ここ2試合でポイントとなっているのが相手対策でしょう。
 栃木の高さ対策で3バックを形成し、水戸のパスワーク対策で中盤を厚くした3センターを実施した印象で、特に水戸戦はうまくいったように思います。
 今後は相手によって柔軟に戦い方を変えていくのか、それとも栃木・水戸は特徴的なサッカーをやっているだけに対応しやすかったのか、いずれにせよ相手対策というのがカギを握るのかもしれません。

 そして、明後日の試合は相模原。
 J2昇格組の相模原はここまで1勝しかできておらず、現在5試合勝ちなし。
 順位も21位となっています。


 相模原は、典型的な堅守速攻のチームと言えるでしょう。
 5-3-2がベースですが、特徴的なのはインサイドが斜め前にも出ていって、相手SBなどにプレスをかけて行くこと。
 WBはあまり前に出ず、文字通り5バックで守っている時間が長い印象です。

 その分、インサイドは広範囲を守ることになるし、中盤にスペースが出来がちだったように思います。
 しかし、ここ2試合は磐田、甲府と相手が3バックだったため、5‐2‐3気味のシステムで戦っており、ジェフ戦でも同様のシステムになるかもしれません。
 ただ、前節甲府戦では前半のうちに2失点したこともあって後半から2トップに戻しており、状況に応じて使い分けてくるかもしれませんね。


 攻撃に関しては、何よりFWユーリのインパクトが強いと思います。
 ユーリは身長177cmと長身とは言えない選手ですが、体重86kgで胴回りが厚くラグビー選手のような体格をしています。
 そのため後方からロングボールに対しても、競り合う前にグッと相手を押し込んで、有利なポジションをとれる。

 前を向いた時も馬力があるのでキープができるし、パスでチャンスも作れる選手だと思います。
 サイドに流れる動きなどもしてくる選手で、チームとしてもボールを奪ったらまずユーリに蹴り込むという意思疎通ができているように見えます。
 今までのJリーグでプレーした外国人選手の中でも、異質な存在と言えるのではないでしょうか。


 そのユーリが起点となって、他選手がボールを拾ったり、裏を狙う攻撃をしてくる。
 遅攻時にはウイングバックがワイドに広がって、大外を取る形も取ってきます。
 昨年横浜FMから加入した和田やベテランの藤本なども注目で、基本的には少ないチャンスを狙うスタイルとなっている印象です。

 前節甲府戦ではユーリや藤本、長身FWホムロなどがベンチスタートとなりましたが、三浦監督は「ターンオーバー」と説明していますので、単純に休ませたようです。
 ジェフ戦では復帰する可能性も高いのではないかと思いますが、途中出場でも警戒しなければいけない選手たちでしょう。
 ジェフは栃木戦での矢野対策のようなイメージで、戦うことになるのでしょうか。


 また、攻撃面では相模原が5バック気味に守ってくるチームですから、ジェフの遅攻が問われることになるかもしれません。
 栃木戦、水戸戦と相手対策を行ったジェフですが、それはあくまでも主に守備面における対策だったと思います。
 特に水戸戦は相手のミスを待ってカウンターを狙う展開でしたが、相模原戦では自発的に自分たちが動いて攻撃を作り出さなければいけないかもしれません。

 そうなると苦労する部分もあるかもしれませんが、相手はJ2に昇格して苦しんでいる相模原。
 しかも、アウェイ2連戦となっていますから、日程面でも苦しい状況だと思います。
 3バックになって尹監督体制も第2フェーズに進むのかもしれませんが、まずはしっかりと相模原に勝って今季初連勝を果たしてほしいところですね。