得点数単独最下位のジェフ 山口にもハイプレスをかけられるか

 ゴールデンウィーク中はフクアリでJAPAN JAMが開催されることもあり、アウェイ連戦となるジェフ。
 明日は山口と対戦します。
 山口はホームではありますが、前節アウェイ町田戦は日曜日に開催されたということで、中日が1日少ないことになります。

 前節町田に2-0で勝利し16位のジェフを抜いて15位となった山口は、今年から元仙台の渡邉監督が就任しスタイルが変わった印象です。
 シーズン序盤は佐藤謙介と元ジェフの佐藤健太郎がダブルボランチを組み、1人が下がって3枚でビルドアップをし、残った1人が左右にパスを散らす展開でした。
 ここ最近はSBが1枚残って後方3枚になったり、ここ2戦は3バックでスタートして攻撃時はCBが前に出たりと、流動的なビルドアップの形を試みています。


 山口もハーフスペースで2列目の選手や前線の選手が受ける形を狙っている印象で、どこか新潟にも通ずる部分があるかもしれません。
 しかし、中盤で前を向く形まではうまく作れず、裏を目がけた長いボールも多くなっており、渡邉監督が理想とする攻撃までは作れていないのかもしれません。
 そこが得点数が伸び悩んでいる、要因なのではないかと思います。

 また、守備においては切り替え直後のプレスを積極的に実施しており、そこからのハーフカウンターも狙っている印象です。
 5レーンを使った攻撃と切り替え直後の守備ということで、モダンなサッカーを目指しているということではないでしょうか。
 リトリート時は前への圧力が甘くラインが下がりがちだった印象も当初はありましたが、ここ数戦はなるべくプレスに行きコンパクトに戦う方向にシフトしているのかなとも感じます。


 ジェフとしては新潟戦でも見せたようなハイプレスを、山口戦でも見せるのかが一番の注目ポイントとなるのではないでしょうか。
 あの試合でのハイプレスは新潟対策だったのか、早々にビハインドを負ったことも影響したのか。
 それとも、今後はどんな相手でも継続して、あのサッカーをベースで戦っていくのか。

 山口も新潟に近いところもあるだけに、同様のサッカーで戦いやすい部分ともいえるのかもしれません。
 ただ、山口はショートパスからの攻撃だけでなく、2トップがサイドや裏へと走って、そこへシンプルにロングボールを供給するパターンも狙ってくる。
 ハーフスペース狙いはあるものの新潟ほど後方からじっくり繋ぐことに拘る傾向はないようにも思いますから、ハイプレスをかけて行けばその裏を狙ってくることもあるでしょう。


 そういった相手にもプレッシングサッカーが機能して、新潟戦のように相手のミスを誘発できるか。
 相手のロングボールも良い状況で相手に"蹴られる"のか、それともジェフのプレスから相手を苦しい状況に持ち込んでロングボールを"蹴らせる"のか。
 ロングボールを蹴るということは早いタイミングで蹴ってくることもあり得るわけで、それでも守備に行けるほどのプレスのスピードと強度を持てるのかも問われてくるのかもしれません。

 さらに新潟戦でも課題として感じたように、プレッシングからボールを奪ったとして、その直後の攻撃の厚みと質を上げられるのか。
 新潟戦では相手もビルドアップのミスをしていたけれど、ジェフも奪った後のミスや質の問題が出ていただけに、ボールを奪えても得点の可能性は感じなかった印象があります。
 ちなみに前節の結果により、ジェフは得点数J2単独最下位となったようで、いくら守備的なチームを目指すにしても、流石に深刻な状況ですね。


 また、新潟戦では一瞬の隙を付かれて、失点してしまった印象もあります。
 2点目は確かに相手の動きも良かったですが、ジェフの攻撃が続いていたせいか、あの瞬間は若干足が止まったようにも見えました。
 堅守のサッカーを貫くのであれば、90分間の集中力というものも必要になってくるのでしょうね。

 ジェフとしては連戦中ですが、選手の動きは良かったと思います。
 ただ、さすがにアウェイ連戦ですから、この動きがどこまで持つのか。
 選手が動けているうちに勝点を稼がなければいけないのではないかとも思いますし、2連敗中でもありますからここはしっかりと結果を求めたいところではないでしょうか。