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大宮戦でサウダーニャが左足で3ゴール目を記録

 大宮戦の52分、サウダーニャが試合を決定づけるゴールを記録しました。
 その直前にはGK新井と岡野の連係ミスからボールを奪われ、大宮が決定機を決めきれず、あれが決まっていたら状況も大きく変わっていたのかもしれません。
 ジェフからすればまさにピンチの後にチャンスありといった展開で、相手の気持ちを削ぐという意味で良い流れだったように思います。


 得点シーンはその相手のシュートミスで得た、ゴールキックからスタート。
 ここでもサウダーニャは落下点に入りきれずボールが流れてしまいますが、相手のクリアミスを安田が拾うとサウダーニャへ。
 アンカー脇でフリーになったサウダーニャは、前方の見木へ繋ぎます。

 2人に囲まれながらうまくキープした見木は、走り込んでいったサウダーニャにパス。
 見木がタメを作った分、前が空いたサウダーニャはそのまま左足でシュートを放つと、GK笠原に触られながらもゴールを決めています。
 見木のタメからのパスが何よりも見事でしたが、サウダーニャもうまくゴール前に侵入し確実に決めています。


 これでサウダーニャは3ゴール目ですが、すべて左足でゴールを決めていることになりますね。
 この試合での2分にも右足で狙うのかなと思われたシーンで左足に持ち替えて潰されたシーンがありましたし、ゴールシーンも角度からすれば右足かなと思われましたが、最終的に左でシュートを放っています。
 その分、GK笠原に触られたのかもしれませんが、シュートパワーで押し切ったシーンともいえるでしょう。 

 それだけ左足に自信があるということもあるのでしょうが、それにしても極端で右足は得意ではないのかもしれません。
 前々節対戦した水本が左足に警戒していたことを述べているのも、左足さえ切っておけば対応できるというスカウティングがあったのかもしれません。

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 それだけ素晴らしい左足を持っているのも言えるのでしょうが、片足だけだとプレーの幅は狭まることになります。


 例えば、29分にはハーフウェイライン手前からサウダーニャがボールを受けて、河本の裏を取ってカウンターに持ち込みました。
 スピードを見せて縦に走り込み、河本のタックルにもびくともせずに縦に抜けていきましたが、シュートはGK笠原に止められてしまっています。
 展開としてはチャンスになりかけていましたが、シュートは簡単に止められてしまった印象でした。

 これも逆足がないことによって、右足でのシュートやクロスは選択しないと判断されて、左足でのシュートコースを読まれたということではないかと思います。
 さらに言えば、左足でのシュートしかないと、いつシュートを放ってくるのか、タイミングも読みやすくなる。
 コースやプレーの選択肢といった物理的な幅だけでなく、時間的な幅も少なくなるということですね。


 前線での起用を考えると、将来的には右足でのキックやヘディングも成長していってほしい選手ではありますが、今は左足一本でどこまでやれるのかに期待するしかないですね。
 決定力は相変わらずで、この試合でも大宮はシュートを8本も放っているのにノーゴールで、ジェフはシュート5本で2ゴールというリザルトが出ています
 ここ数戦、ジェフの決定力が高いのも、サウダーニャが見木のシュートセンスの高さが大きいのではないかと思います。

 また、サウダーニャに関しては非常に明るい性格なのもポジティブで、それもチームの勢いに繋がっているのかもしれません。
 ムードメーカーといった意味でも、貴重な存在なのかなと思います。
 ただ、プレーに関しては荒い面もあって、イライラしやすい印象もあります。

 今後マークが厳しくなってくるでしょうし、その時にメンタル的に耐えることが出来るのか。
 大宮戦はかなり自由にやらせてもらえた印象ですし、そういった状況ではのびのびとやれるでしょう。
 しかし、マークの厳しかった町田戦では苦労したイメージでしたし、そういった試合が増えた時にも前向きにプレーできるのかが、注目かもしれません。