大宮戦で見木が岡野のクロスをファーで合わせて、先制ゴールを決めています。
これで見木は4試合連続ゴールというこで、見事な活躍を見せていますね。
このシーンでは、まず相手ゴールキックで岡野が前に潰しに出ています。
そこからジェフがボールを拾って、チャンが前方に綺麗なロングパス。
これを船山が見事にワンタッチで落として、反転しています。
岡野が前に出て潰しに行っていたため、そのまま中盤に残りそこからオーバーラップを開始。
船山からボールを受けた岡野がグラウンダーのクロスを出し、ファーの見木まで流れています。
これを見木がしっかりと決めて、先制という流れでした。
岡野はクロス時に足を滑らせており、狙い通りのボールだったのかはわかりません。
しかし、岡野が攻撃参加したことが相手の意表を突いたのか、船山と岡野へのマークは緩くなり、右サイドからチャンスを作り出したことになります。
試合後にも話しましたが、こういったところにチームの勢いが出るのではないかと思いますし、その中で若い岡野や見木が波に乗っていると言えるのではないでしょうか。
逆にこれで11試合勝ち星なしとなった大宮は、攻守に迷いや躊躇いを感じました。
このシーンでも船山、岡野には誰も寄せきれていないし、クロスに対しても3人、4人と触れそうなコースなのにもかかわらず、ファーまで流れていってしまっている。
グラウンダーのクロスがファーまで流れれば失点は当然とすら言えるでしょうし、こういった守備が続けばなかなか勝ちきれないのではないでしょうか。
そこで半歩でも足が出れば失点は免れたのに、反応が少しずつ遅くなっているところに、チームとしての流れの悪さを感じました。
ゴールを決めた見木は、サウダーニャが決めた2点目のアシストもマーク。
テクニックという意味では、2点目の方が素晴らしかったのではないでしょうか。
ワントラップ目でスッと河本の背後に入り、そこからキープしたプレーで、トラップする前にあえて少し待ち構えて、そこから河本の裏へ入っていく動きが効いていたと思います。
シーズン序盤の見木は前線での起用がありつつも、シュートを決めきれない印象があり、そこが課題ではないかと思っていました。
しかし、ここに来てチームや本人の勢いもあってか、結果を残し始めています。
あるいは、これが若い選手の成長ともいえるのでしょうか。
もともと守備も出来てパスもつなげる選手ですから、それに加えて結果も残せるようになれば言うことはありませんね。
これで今季通算5ゴール目となり、チーム内得点王を継続しています。
この流れさえ継続できれば、二桁得点も夢ではないのかもしれません。
基礎能力も高く数字も出せるようになれば、個人昇格の芽も出てくるのではないでしょうか。
個人的にはJ2生活も長いので、ジェフでしっかりと結果を残し、納得できるようなプレーをしてくれれば、個人昇格の選手も見送る覚悟はできています。
ただ、まずはジェフで結果を残すことだと思いますし、短期間の勢いではなくシーズンを通して安定したパフォーマンスを見せてほしいですね。