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本日の天皇杯大宮戦と3バック・速攻スタイルでの船山の活躍

 残念ながら私は見に行けませんが、本日は天皇杯2回戦が行われます。
 ジェフはフクアリで大宮と対戦。
 つい先日戦ったばかりの相手ということになりますね。

 現在J2リーグで21位と大きく低迷する大宮は、先々週のジェフ戦から佐々木則夫監督が指揮を執っていますが0‐2で敗れ、翌戦の金沢戦も落として12試合勝ちなしとなっています。
 その大宮は今週月曜日に新監督として、霜田監督の就任を発表しました。
 しかし、霜田監督が指揮を執るのは、週末のリーグ戦からとなるそうです。


 元ジェフコーチでもある霜田監督は、2018年から山口で指揮を執っていました。
 その年のシーズン序盤こそレンタル加入したオナイウなどを起用してハイプレスとロングボールで躍進を遂げますが、その時がピークでその後は全体のコンディションも落ち大きく失速。
 1年目こそ当初の貯金で8位で終えますが、2年目は15位、昨年は最下位まで落ち、新型コロナウイルスによるルール変更がなければJ3降格の成績でした。

 日本代表でハリルホジッチ監督を招聘したことや、2018年序盤の成果もあって一部では評価の高いイメージですが、山口での内容と成績を見ると個人的にはどうなのかなといった印象です。
 今年もベトナムサイゴンFCで指揮を執っていましたが、成績が伸ばせず1ケ月で解任。
 結果を残せていない監督を招聘せざるを得ないところが、今の大宮の苦しいところでしょうか。


 さらに霜田監督のサッカーは基本的にフィジカルを押し出したスタイルだと思うのですが、今の大宮はむしろ真逆で小柄でテクニカルな選手が多い上、コンディショニングにも苦労している印象です。
 夏の補強もあるかもしれませんし、さすがにJ3降格はないとは思うのですが、下平監督、大槻監督、木山監督、石丸監督などがフリーな中、そういった人材には嫌われたということでしょうか。
 他クラブのことなので詳細は何とも言えませんが、大宮レベルでも降格争いに陥りかねないわけですから、ジェフも明日は我が身と気を引き締めなければいけませんね。

 今日はそんな状況の大宮が相手ですから、相手は天皇杯どころではないのかもしれません。
 週の半ばで連戦にもなりますし、新監督就任に向けてさまざまなテストをしたり、主力を温存したりと変化をつけてくることも予想されます。
 ジェフもどういったスタンスで戦うのかはわかりませんが、勝ちに行けばチャンスはある試合と見込めるのではないでしょうか。


 なお、トーナメント表を見ると、この試合に勝てば7月7日に川崎対長野の勝者と対戦することになります。

www.jfa.jp

 J1王者相手にどこまでやれるのかというのは興味深いところですし、ぜひ勝ち上がりたいところではないでしょうか。
 Twitterなどを見ると、最近は若い方を中心に川崎とジェフを応援する人も多いようですし、両者が勝ち上がれば注目度も高いカードとなるのかもしれません。
 ジェフが強かった頃はライバルどころか犬猿の仲だっただけに、時代の流れを感じざるを得ないところもありますが…。


 話は戻って、先週の山形戦。
 貴重なゴールを決めたのは、川崎でもプレー経験のある船山でした。
 これで3ゴール目となっています。

 ゴール前での動きを見直すと、安田のクロスに対して、山形のCB二人は小島、サウダーニャにつられてニアに出て行ってしまい、ファーの船山は完全にフリーになっています。
 そこまで守備で穴なく戦えていた山形ですが、このシーンでの守備はお粗末なものでした。
 右SB半田やボランチ南のフォローも遅く、ぽっかりと穴が出来てしまった状況だと思います。


 それが生まれたのも、やはり見木の鋭いサイドチェンジから素早くシュートまで持ち込めたことが大きなポイントでしょう。
 船山の入っていく動きも良かったですが、競り合うこともなく楽に決められた場面だと思います。
 それでも外してしまうこともある船山ですが、ここ最近は決定力も決して低くないと思いますし、その前のFKでも良いボールを蹴っており単純に調子がよさそうですね。

 また、以前にも少し感じたことがありましたが、船山はカウンターサッカーの方があっているのかなとも思います。
 テクニカルな選手で何でもこなせる万能なタイプではありますが、細かく繋いでいってシュートまで持ち込む展開だと、最後のプレーでミスを生じることが多い印象です。
 だから、川崎では苦労した部分があったのでしょうか。


 逆に今回のように、相手の隙を突いて仕掛けられるような展開では、すっと良い位置に入って確実なプレーができる。
 だから、松本では成功できたのかもしれませんね。
 さらに現在のジェフは3バックですが、3バックにも合っているように思います。

 今シーズン序盤の船山はレギュラーではなかったですが、チームが3バックに変更した5月からスタメンの座を勝ち取っています。
 万能な選手だからこそ、いろいろなタスクを任せられることが多いけれど、それだと力が分散するタイプなのかもしれません。
 3バックは各ポジションのタスクが明確になりやすいし、スタイルもカウンターで一刺しといった仕事を任せた方が良さが出るのでしょうか。


 ここ数年の船山を思い返すと、シーズン序盤は確固たる主力ではないものの、途中からポジションを勝ち得ていることが多いことになります。
 チームとして試行錯誤しても、最終的に船山の力が必要になることが多いということでしょう。
 一方でそれは期待された戦力が活躍しきれていないともいえ、今季もアタッカー陣は大槻、岩崎、福満、末吉など多くの選手を補強していますが、新戦力は目立った活躍が残せていないことになります。

 本日はちょうど天皇杯ということもありますので、そういった選手たちにチャンスが回ってくるかもしれません。
 期待に応えきれていない選手たちがカップ戦で活躍することで、チームの活性化にもつながると思いますし、頑張ってほしいところ。
 それと共に、現状のスタイルがフィットしているようにも感じる船山の今後の活躍にも注目ですね。